亀谷敬正さん

【フェブラリーS】ゴールドアリュールとエーピーインディ系が優秀な成績

母系に欧州の名血が流れているとより好相性に


 過去10年のフェブラリーSで最も勝ち馬、連対馬を出している種牡馬はゴールドアリュール。コパノリッキー、ゴールドドリーム、エスポワールシチーが当レースを優勝。同種牡馬の産駒シルクフォーチュンも連対。

 ゴールドアリュール以外で注目の血統はエーピーインディ系。過去10年でもテスタマッタ、ベストウォーリア、インカンテーションが連対。同系統の産駒をすべて買った場合の単勝回収率は162%。複勝回収率は134%。複勝的中率は40%。

 ゴールドアリュールもエーピーインディ系もフェブラリーSに限らず、東京ダート1600mで優秀な成績を収める血統です。

 今年の出走予定馬では、サンライズノヴァは唯一のゴールドアリュール産駒。同馬が重賞レースで連対した4回はいずれも中3週以上のローテーション。中2週以内では3回出走していずれも馬券圏外に。母父サンダーガルチの影響もあるのか、間隔を詰めたローテーションは反動が出やすいタイプ。

 同馬はフェブラリーSにすでに2回出ているのですが、いずれも中2週のローテーション。レースは適していたけど、自身が力を発揮するのに適していないローテーションだったかもしれません。

 エーピーインディ系は4頭が出走予定。なかでも、デルマルーヴル、ミューチャリーは母系も魅力。2頭の父パイロはもちろんいい種牡馬なのですが、この2頭は母系に欧州の名血。

 当レースの名種牡馬ゴールドアリュールは母系にニジンスキー、ヴェイグリーノブルと欧州の名血を持ちますし昨年人気薄3着のユラノトも母系に英ダービー馬。一昨年6人気3着のインカンテーションも父はエーピーインディ系シニスターミニスターで母はアイルランド産。母父は欧州の名血マキャベリアン。

 東京ダート1600mが欧州の芝要素が多少問われることに加え、GIでも通用する底力の強化の面でも欧州の良血がプラスされることも当レースでは効果的なのでしょう。

 デルマルーヴルは母父がオセアニアの名種牡馬コマンズ。さらに父としても母父としても欧州の芝中長距離G1馬を複数出した名種牡馬ケープクロス。パイロ産駒は東京ダート1600の場合は、芝中距離の名血が入っている方がスケール、適性ともに合います。

 ミューチャリーも母父はブライアンズタイム。芝のスタミナが問われるGIでも名血ですし、当レースでも父、母父どちらでも実績を残しています。祖母のゴッドインチーフは芝でも重賞2着。ダートのOPでも3着。芝中距離指向のスタミナが足された配合は当舞台向き。






田原基成さん

インティ・モズアスコットほか、2020フェブラリーS出走予定馬16頭分析

・アルクトス
東京ダート1600mは4戦4勝と負け知らず。ここがベストの条件であることは間違いないだろう。強豪相手の経験値がやや足りない点は気がかりも、脚抜きの良い馬場コンディションが叶えば好勝負が期待できる1頭だ。

・インティ
堂々の逃げを披露したチャンピオンズCから一転、東海Sは控える競馬で3着。前哨戦である点を踏まえれば不安視する必要はないのかもしれないが……勝ち馬を交わせず2着馬に差された内容には不満が残る。過去10年のフェブラリーSにおいて、前年6月以降連対歴のない馬は【1-0-0-20】馬券圏内は最低人気1着のコパノリッキーただ1頭。ピークアウトした感は否めず、勝ち切るためのハードルは決して低くない。

・ヴェンジェンス
本格化を遂げた昨年3月以降、チャンピオンズC以外の全レースで馬券圏内を確保。その充実ぶりには目を見張るものがあるが……ここは東京ダート1600mが鬼門となりそう。3走前のみやこS、前走東海Sはいずれもマクる形での上位入線……ワンターンのコース形態ではあり得ない好走パターンだ。条件替わりでの上積みには疑問が残る。

・キングズガード
東京ダート1600mでは【0-0-0-4】。芝スタートかつワンターンのコース適性に乏しく、厳しい戦いが予想される。

・ケイティブレイブ
近年の好走は地方ダートに限定。中央場所では厳しいと思うが、GI初騎乗となる長岡禎仁とのコンビでひとつでも上の着順を目指したいところだ。

・サンライズノヴァ
中10週以上の休み明け【3-0-0-2】に対し、叩き2戦目【1-1-0-3】。凡走ローテの前走は斤量59キロに加えて先行馬総崩れの展開と「三重苦」が大きく影響した可能性が高い。翻って、今回は得意の休み明けかつ斤量57キロ。さらにこのレースで8度の連対歴を誇るゴールドアリュールの血が後押しするとなれば、評価は必然的に上がるというものだ。

・タイムフライヤー
最内枠を引き当てた前走チャンピオンズCは終始インで窮屈なレース。それでも極端に嫌がる素振りを見せなかったのは、ダート4戦目で馬が砂を被る競馬に慣れてきた証と言えるだろう。中10週以上の休み明け成績【0-0-0-4】は気がかりも、スムーズに運べる枠なら侮れない。

・デルマルーヴル
クリソベリルを除き、現4歳世代は昨秋以降の中央ダート重賞で【0-0-0-9】。5-6歳世代との比較で見劣りしてしまう感は否めず、好走へのハードルは高そうだ。

・ノンコノユメ
さすがに年齢的なズブさが出てきたのか、近走のベストパフォーマンスは2000mに集中。マイルを使われた2走前は道中14番手……中央場所での芝スタートでは最後方に近い位置取りが予想される。1分34秒台後半-35秒台の決着を想定したとき、後方一気の末脚炸裂は想像しにくい。

・ブルドッグボス
中央場所での馬券圏内は2年以上前。1200-1400mを得意とする馬でもあり、苦戦は免れられないだろう。

・ミッキーワイルド
陣営が仕上がり途上を指摘していた前走根岸S。それでも11着は負けすぎだ。過去10年のフェブラリーSにおいて、前走根岸S4着以下から臨んだ馬の成績は【0-0-0-33】。テスタマッタやモーニンといった歴代フェブラリーS勝ち馬ですら超えられなかった高い壁……巻き返しは容易ではない。

・ミューチャリー
交流GIでの連対歴がなく、中央ダートも初参戦。厳しい。

・モジアナフレイバー
善戦続きの近走だが、中央トップクラスとの差は否めない印象。上位進出は困難なミッションと言える。

・モズアスコット
この馬で注目したいのは前走ラスト3F。11秒9-11秒6-11秒9を記録したわけだが、好天の良馬場東京ダート1400mにおいてこのラップを刻んだ馬は過去に1頭もいなかったのだ。2005根岸Sを圧勝→フェブラリーS勝利のメイショウボーラーですら届かなかったその数字……計り知れない価値がある。単純に前走パフォーマンスで判断したとき、砂を被るリスクの高い内枠さえ引かなければ大崩れは考えにくい。

・ワイドファラオ
終始揉まれない位置で運べた前走はパーフェクトに近い騎乗。それにもかかわらず掲示板内確保が精いっぱいだった点は物足りない。母系のエイプリルソネットから流れる血統は中央GIで【0-0-0-7】。前走以上を望むのは酷か。

・ワンダーリーデル
東京ダート1600mは2走前に重賞を制した舞台。その条件に替わる点はプラスも、ここは7歳という年齢が引っかかる。過去10年のフェブラリーSにおいて、GI連対歴のない7歳以上の成績は【0-0-0-18】。評価を上げるには躊躇してしまう印象だ。


ヴェロックスほか、2020小倉大賞典出走予定馬14頭分析

・アウトライアーズ
古馬混合重賞では【0-0-0-5】。休み休み使われるローテーションにも一貫性はなく、厳しい印象は否めない。

・アロハリリー
小倉芝での好走は時計の速い夏競馬に限定。前走のようにタフな馬場を苦手としており、開催最終週の小倉はマイナスと言わざるを得ない。

・アンノートル
全5勝中4勝が左回り。春-夏の東京・中京・新潟あたりで狙えるチャンスが訪れそうだ。

・ヴェロックス
この馬で注目したいのは3週前。適鞍とは遠くかけ離れた芝1200mのシルクロードSに特別登録を行っていたのだ。理由は十中八九、小倉大賞典を使った際のハンデ確認。結果は57キロと許容範囲だったため小倉遠征を敢行する運びとなった。GI戦線を見据えたとき、賞金加算は必須条件。このレースでの成績【4-1-0-1】を誇る鞍上・川田将雅をGIの裏開催に配置する以上、負けは許されない立ち位置と言えるだろう。

・エメラルファイト
クロフネ産駒のイメージからマイルを主戦場とする近走だが、私の見立ては時計のかかる芝1800m巧者。スプリングSも札幌2歳Sも、そのシチュエーションが叶ったことで好勝負を演じてみせた。ようやく巡ってきた絶好の条件、変わり身を想定すべきだ。

・カデナ
中山金杯のときも書いたが、この馬は芝2000mで1分58秒台以内の決着が叶う高速馬場でこそ。好走条件が望めない以上、一変は厳しいだろう。

・サイモンラムセス
14番人気3着の昨年には驚かされたが、当時は開催2週目のイン有利馬場。当時とは状況が異なるだけに、再現を臨むのは酷か。

・ジナンボー
重賞未勝利の身でのジャパンC参戦はさすがにハードルが高すぎた印象。今回は2走前2着時と同じローカル重賞に舞台を移すわけだが、当時タイム差なしの接戦を演じたユーキャンスマイルは秋のGI戦線で4.5着。その比較から、ここでは格上と言える存在だろう。芝1800mでは【2-0-0-0】と負け知らず。昨年同時期に右回りでの勝利実績がある点も魅力だ。

・タニノフランケル
昨春以降は粘り切れないレース続き。厳しい。

・テリトーリアル
道中ロスなくインを追走し、直線でもスムーズに進出。前走中山金杯は100点満点を付けられる鞍上の好騎乗だった。とはいえ穿った見方をすれば、当時以上のシチュエーションを望むのは無理筋というもの。【3-2-1-1】の芝1800m替わりは大きな上積み材料と言えるが、勝ち切るイメージは想像できない。

・ドゥオーモ
2走前との比較で2キロ減の斤量、さらに時計を要する馬場……前走はすべてがこの馬に味方した印象だ。コース巧者だけに何らかの印を回す必要はあると思うが、上位評価するまでには至らない。

・ナイトオブナイツ
重賞では【0-0-0-9】と馬券圏内に届かない馬。前走GI出走馬が2頭を数える今回、苦戦は免れられないか。

・ランスオブプラーナ
近5走中4走でフタ桁着順。一変は容易ではないだろう。

・レイホーロマンス
重賞での馬券圏内3戦はいずれも牝馬限定戦。引き続き軽量で臨める点は魅力も、牡馬相手に前走以上のパフォーマンスとなると疑問符が付いてしまう。仮に評価を上げたとしても3連複フォーメーションの3列目か。


タガノディアマンテほか、2020ダイヤモンドS出走予定馬16頭分析

・アドマイヤジャスタ
日本ダービー以降はフタ桁着順続き。復調にはもう少し時間がかかりそうだ。

・ヴァントシルム
オープンの壁にぶち当たっている近走だが、情状酌量の余地があるとすればコース。同馬がこれまで馬券圏外に敗れた7戦すべて右回り……適性の差は明らかだ。東京を使われた4走前は今回人気の一角が予想されるタイセイトレイルより1キロ余計に背負いつつ先着。その斤量差がなくなる事実は見逃せず、舞台替わりで侮れない1頭だ。

・ウインテンダネス
中7週以上におけるレース間隔時の成績【0-0-0-10】が示すとおりの叩き良化型。春競馬まで待ちたい。

・オセアグレイト
休み明けの前走はまったく危なげない勝利。馬体重こそ変動はなかったものの、古馬になってワンランク上のレベルに到達したような印象を受けるレースぶりだった。東京芝では【2-1-1-0】馬券圏内率100%。先週のクイーンCで単勝265倍セイウンヴィーナスを3着に導いた鞍上・野中悠太郎が、人気馬をウィナーズサークルに導く可能性は十分だ。

・サトノティターン
芝での良績に乏しいものの、中10週以上の休み明け成績【4-1-1-1】は見逃せない数字。アルバートやジャガーメイルなど、ステイヤーの育成に定評のある堀厩舎だけに軽視は禁物だ。

・ステイブラビッシモ
3勝クラスですらフタ桁着順に敗れる現状。厳しい。

・タイセイトレイル
前走比プラス4キロ→プラス2キロ→プラス14キロと使われるたびに馬体を増やす現状。寒い時季は馬体が絞れないタイプなのだろう。関東圏への輸送で多少は絞れてくると思われるが、暖かい時季のような信頼度があるかと言われたら答えは「ノー」。少なくとも現段階で評価は上がってこない。

・タガノディアマンテ
菊花賞と同じようなマクる競馬で突き抜けた前走。成長を窺わせる内容にも思われるが……気がかりなのは走破時計。ペースや馬場の違いこそあれ、3分8秒7は菊花賞で記録した自身の時計より2秒1も劣るのだ。近2走のような脚質は直線の長い東京では諸刃の剣。本命の印を打つには躊躇してしまう。

・ダノンキングダム
ロードカナロアやカレンチャン、現役馬ではダノンスマッシュやダイアトニックを管理する安田隆厩舎。池江・友道厩舎とは反対に短距離のスペシャリストを多数輩出している。一方で長い距離の実績には乏しく、同厩舎所属馬の中央芝2500m超における成績は【0-1-0-13】。今回はこの馬のスイートスポットである芝2000m戦に向けた叩き台だろう。

・バレリオ
3勝クラスで馬券圏外に敗れた2戦はいずれも左回り。初の関西圏にもかかわらず右回りで一気にパフォーマンスを上げた前走内容を踏まえると、この条件替わりをプラスとは捉えられない。

・ポポカテペトル
昨年はわずか3戦と順調に使い込めない現状。ここも苦戦は免れられないか。

・ミライヘノツバサ
持ち味の先行力に陰りがみられる近走。厳しい。

・メイショウテンゲン
惨敗のなかに先行策という新味を見出した2走前の菊花賞。その競馬を踏襲するかと思われた前走だったが、結果的にいつもの後方待機策に戻ってしまった。過去10年のダイヤモンドSにおいて、4角13番手以下を進んだ馬の成績は【0-0-0-24】。フルゲートの重賞レースで4角14番手以下の経験しかないこの馬には不吉なデータだ。

・リッジマン
ステイヤーズS連覇を大目標においた昨年下半期のローテーション。その状況にあって11着はさすがに負けすぎだろう。衰えの可能性は否定できず、厳しい戦いが予想される。

・レノヴァール
【7-8-13-14】の道中通過順が示すとおり、前走万葉Sは折り合いに気を遣うあまりチグハグなレースになってしまった印象。それでも終いの伸び脚は目立っており、3000m超にも対応できることを証明してみせた。過去のダイヤモンドSで【4-2-1-5】複勝率58.3%を誇るハーツクライ産駒。芝長距離戦において抜きん出た実績を誇る鞍上・横山典弘を起用した陣営の采配も不気味に映る。

・ロサグラウカ
前走グレイトフルSは内枠の先行馬が上位独占。展開・馬場の恩恵があった点は否めない。翻って、今回の舞台は未知の3000m超かつ直線の長い東京コース。前走との比較で得られる上積み材料は乏しい印象だ。


サウンドキアラほか、2020京都牝馬S出走予定馬17頭分析

・アマルフィコースト
1600→1400→1200mと距離短縮を続けたのち、今回は再び1400m。ローテーションに一貫性が窺えず、昨年の再現は困難なミッションと言えそうだ。

・アルーシャ
2番人気の支持を集めた昨年京都牝馬Sは4着。適性ゼロというわけではないものの、ベスト条件は4勝を挙げる左回りだろう。約2年ぶりとなる間隔の詰まったローテーションも含め、不安材料は少なくない。

・サウンドキアラ
「京都芝1600m外回りマイスター」の称号を手にしつつある松山弘平を背に京都金杯を制した前走。開幕週のイン有利馬場で内枠を引けた恩恵を最大限に活かす好騎乗だった。翻って、今回は開催最終週の京都芝。当時とはシチュエーションが違いすぎる。ここは人気ほどの信頼度にはないとのジャッジだ。

・シゲルピンクダイヤ
桜花賞2着、秋華賞3着と積み上げた実績は申し分ない。しかし、唯一気がかりなのは「ダイワメジャー産駒である点」だ。同産駒の2019年1-2月京都芝成績【3-2-5-17】複勝率37.0%に対し、2020年1-2月の京都芝成績は【3-0-3-26】複勝率18.8%。同じく複勝率26.2%だった一昨年との比較でも大きく見劣りしてしまう。特殊な今の京都芝が同産駒に向いていない可能性を考えたとき、過大評価は禁物だろう。

・ディアンドル
生涯一度のクラシック戦線に目もくれず、一貫してスプリントを使われ続けた馬が初の1400m参戦。この意図を汲み取るのは難しいが、急降下した成績に対するショック療法と捉えるのが妥当か。「積極的参戦」とは思えないローテーションだけに、私のなかで評価は上がってこない。

・ディメンシオン
この馬の取捨は昨年6月以降の成績がヒントとなる。米子S(稍重)7着→関屋記念(良)4着→京成杯AH(良)2着→府中牝馬S(稍重)6着……典型的な良馬場、それも暖かい時季の高速馬場巧者だ。好走歴に乏しい冬競馬かつ時計のかかる京都芝はベスト条件とは到底言い難い。

・ドナウデルタ
芝1600mでの成績【0-0-1-3】に対し、芝1400mでは【4-1-0-0】。これほど極端な差が出る馬も珍しい。この距離で唯一敗れたのは急坂阪神芝で、平坦コースでは負け知らず。距離こそ違えど母ドナウブルーが制したレース。母子制覇の可能性は十分だ。

・ノーワン
昨年は2-3月にかけて連勝実績あり。強豪相手の12月阪神Cでも5着と、寒い時季に高い適性を誇る馬だ。中間の坂路では4F50秒台前半をマーク。穴妙味を感じる1頭だ。

・ビーチサンバ
オール野芝の9月阪神開催、東京マイルで2度の2着……高速馬場に抜群の適性を示すタイプだ。賞金面さえクリアすればヴィクトリアマイルでも面白い1頭だと思っているが、今回の舞台は「荒れ馬場」の一言では片づけられないレベルの京都芝。週末の雨予報も含め、強調材料は乏しい。

・プリディカメント
芝における唯一の馬券圏外は渋った馬場かつ間隔を詰めたローテーション。そのふたつが重なる可能性の高い今回、前走以上のパフォーマンスを望むのは酷か。

・プールヴィル
芝1600mでの成績【0-0-0-5】に対し、芝1400mでは【3-3-0-0】。ドナウデルタ同様の芝1400m巧者だ。古馬牝馬による芝1400m重賞は年間を通じてこのレースだけ。陣営がそれを知らないわけがなく、このタイミングで乗り替わりという非情采配を敢行。陣営の本気度が窺える。

・メイショウグロッケ
左回りでの成績【4-0-1-2】に対し、右回りでは【1-4-2-11】。最高の立ち回りをみせた前走も掲示板内確保が精一杯だった。春先に増える得意の左回り替わりを待ちたいところだ。

・メイショウケイメイ
3歳春以降、馬券圏内から遠ざかる現状。厳しい。

・メイショウショウブ
未勝利戦、ニュージーランドT、阪神Cと多頭数での好走は内枠に集中。前走京都金杯は外枠の影響が大きかったのだろう。ここも取捨の基準は枠順。内枠なら見直したい1頭だ。

・モアナ
春の東京、夏の新潟、秋の中山……昨年連対をはたした3戦はいずれも高速馬場だった。翻って、今回の条件は恐ろしいほど時計を要する京都芝。この馬に適した舞台とは思えない。

・リナーテ
タワーオブロンドン、ダノンスマッシュといった牡馬一線級との戦いに身を投じた昨年。先着こそ叶わなかったが、差のない競馬ができたことは高く評価できる。昨年の京都牝馬S以来となる牝馬限定戦、当時と同じ鞍上を迎える点も含め重賞制覇へのお膳立ては整った印象だ。

・リバティハイツ
斤量54キロ以下での成績【2-3-2-4】に対し、斤量55キロでは【0-0-0-3】。負担重量に敏感なタイプで、昨年9着時と同じ斤量で臨む点は割引材料だ。





田中正信さん

フェブラリーS、全頭の調教診断

■アルクトス
ウッド、ポリ、ダートを使って、メリハリのある乗り込み。1週前のウッドでの3頭併せでは劣勢だったが、直前のポリトラックではうなるような走りっぷり。5F68秒2ー1F11秒6。体のラインをはっきりと見せているように、うまく仕上がった。

■インティ
坂路で単走。前走とは気持ちの入り方が全く違う。鞍上が手綱をグッと絞るほどのパワー。ただ、力みすぎてはいない。俺はやるんだという気持ちを鞍上に向けて表現しているというか、発しているというか、そんな感じだ。やや斜めに走っている感はあるが、さほど気にしなくていいだろう。それだけ夢中になっているというか、走りに集中していることを評価したい。前走とは気持ちの面が全く違うことを強調したい。

■ヴェンジェンス
坂路で単走。首が高いが、これはいつものことなので、さほど気にしなくていい。脚さばきは柔らかく、しっかりと前をつかんでグッとかき込み、スピードを生み出している。それに対応して首をうまく使っている。

■キングズガード
CWコースで併せ馬。パートナーと比べても首が低く、理想的な前傾姿勢で直線を迎えた。絶好の手応えをキープして200で前へ。そんなに派手に突き放さないが、余裕がパートナーとは全く違うことはよく分かる。最後まで隙がなかった。

■ケイティブレイブ
坂路で単走。ゆったりとした脚さばき。横を向いて集中を失いそうな場面もあったが、しっかりと手綱で前を向かせた。このあたりの息の合ったコンタクトは見逃せない。前脚はしっかりと前に出て最短距離で戻っており、フットワークの効率の良さを印象づけた。

■サンライズノヴァ
坂路で単走。ゆったりとした大きなかき込み。焦りなど全くない感じでの首の動きは心の余裕を物語る。四肢を大股で繰り出す分、スピード感はないが時計はラスト12秒台。最後まで大きめの脚さばきをキープし続けた。

■タイムフライヤー
CWコースで併せ馬。フォームが低く、四肢の動きもパートナーと比較して非常に滑らかだ。並ぶ間もなく楽にかわし、その後も楽なまま突き放した。最後まで首がしっかりと前に出て、非常にスムーズな走りだった。

■デルマルーヴル
スタートは芝の上を走らせて、5Fからポリへ。実戦を意識した内容で、直線は内から軽快な伸び脚を披露。5F63秒9-1F12秒0。すでに出来上がっている馬体からも、十分過ぎる調整。落ち着きもあって、好調キープ。

■ノンコノユメ
フェブラリーSは中央在籍時の4歳時にレコード決着の2着、一昨年の6歳時には優勝しており、現在は大井所属馬とはいえ古豪として怖い存在。追切は小林分場。序盤からスムーズなフットワークで加速。しまいもきっちりと伸び脚をみせて6Fから79秒2-63秒2-48秒5-35秒8-11秒2を馬なりでマークした。昨年後半も毎レース勝ち負けに絡む堅実な走りが続いており8歳とは言え衰えは感じられない。

■ブルドッグボス
坂路で単走。とにかく躍動感にあふれ、首の高さも全く気にならない。追われると、スピードが上がっている中、手前をスムーズに替え、器用な一面も披露した。最後までスピードは衰えず、さすがの走りだった。

■ミッキーワイルド
坂路で単走。前脚は高く上がっており、それに連動して首もしっかりと上下。調子の良さを感じさせた。ただ、最後はわずかに脚色が鈍った感じがあった。

■ミューチャリー
川崎記念4着からの臨戦。追切は船橋競馬場で行われ僚馬を追走する形でスタート。5F標識のあたりで外から併せにいって、直線は馬体を併せていっぱいに追われて先着した。時計は6Fから78秒1ー5F62秒3ー1F12秒0。手ごたえは内の3歳馬の方が優勢だったが1馬身ほど先着して意地を見せた。通常はレースを使うと疲れが来たりして時間がかかるのだがこの中間は順調にきたようで、この馬なりに好気配を保っていた。

■モジアナフレイバー
大井所属馬で東京大賞典ではゴールドドリームに先着している実力馬。暮れの東京大賞典3着以来の実戦、前走同様に中6日の追い切りは小林分場で6Fから75秒5?60秒5ー47秒1ー35秒3ー11秒6と好時計。ラストの伸び脚も文句なしの切れ味。前走後はここ目標に調整されてきて万全に近い出走態勢。東京の長い直線が合えば侮れない存在だ。

■モズアスコット
坂路で併せ馬。まず、一見して躍動感がある。そんなに激しいフットワークということでもないが、自分のリズムで気持ち良さそうに脚を動かしていることが分かる。そしてパートナーに気持ちを奪われることなく、自分の走りに集中。並んで、追い出されてからも真っすぐに前だけを見ていた。

■ワイドファラオ
CWコースで3頭併せ。随分と後方から追いかけたが、直線を向いてサッと手前を替えたあたり、気持ちの方には余裕があった。胸前がグッと膨らみ、そこを基点としてしっかりと前脚が回転する。僚馬には前に行かれたがタイム的には申し分なかった。

■ワンダーリーデル
坂路で併せ馬。やや、気持ちが別の方を向いている瞬間もあったが、ラストはパートナーをしっかりと意識した。前に出ることはなかったが、じっくりと併走して闘争心を高めた印象。心身共に出来上がっている。





単勝二頭流

石橋のフェブラリーSを徹底分析!

単行本『単勝二頭流』担当編集者(以下、編) 石橋さん、先週も相変わらずの小倉狙いで(笑)。

石橋 武(以下、石) 面白いからね〜(笑)。日曜日は重賞も少頭数だったし。

編 たしかに面白い。外からとんでもない馬が突っ込んできたりしますからね。あ、それで思い出しましたけど、先週は穴めの単勝も獲っているんですけど、3着の抜けが多かったですね〜。とくにふたケタ人気の3着抜けが。

石 そうなんだよね〜。申し訳ない。

編 クイーンCで3着セイウンヴィーナス(12人気)抜け、日曜日も玄海特別で3着ギルマ(15人気抜け)、北九州短距離Sでも3着イエローマリンバ(13人気)抜け。どれも単勝も当たっているし、2着馬も買っているんですよ。要は3着さえ印を回していれば全部3連単まで完璧に当たってたんですよね。しかもそれぞれ11万馬券、28万馬券、4万馬券。

石 もったいないったりゃ、ありゃしない。ただ、どれも印を回しづらい馬だったから。当たり前っちゃ、当たり前なんだけど。

編 ああ、超差し馬場での先行馬とかでしたから。

石 そうだね。ただ、おかげで今週に活かせる傾向も得られたかなと。

編 ほう。どういう?

石 先週もそうだけど、小倉芝では大外を回してでもいい、とにかく差し・追い込み馬を中心に買っていたわけだけど、外も徐々に悪くなって、レースによっては(先行馬の能力によっては)内を回したほうが距離ロスがないぶん残れちゃうケースがあるなと。

編 あ〜、なるほど。内外の伸びの差がなくなってきたと。

石 いや、なくなってきたというか、多少差が縮まってきたというくらい。相変わらず内は伸びない。まず失速する。ただ、外も伸びづらくなってきたから。

編 あ、それで思い出した。先週はたしかに3着抜けが多かったですけど(笑)

石 しつこい(苦笑)。

編 でもかなり感心したことがあって、ほら日曜日の最初のレースだから小倉8レース(小倉芝1200m)か。あのレースの見解で、「小倉芝1200mはダート短距離で好走実績があり、芝でも速い上がりを使えるタイプが走る」というようなことを書いていて、実際に北九州短距離Sの見解で「まさにこういう馬が今の小倉芝1200mで走るタイプ」とした◎シヴァージが1着でしたよね。まさに言った通りだと思って。

石 まあ、◎シヴァージは1番人気だったけど、そうなんだよね。要はパワータイプの差し馬が走るんだよね。ホントまさにああいう馬。◎シヴァージが負ける気はしなかったもの。あと、1200mじゃないけど、玄海特別の◎ドゥオーモとかね。あ、◎ドゥオーモはダート実績はないか。まあ、見解に書いたようにパワーのある差し馬だよね。前走の壇ノ浦特別も道悪で伸びてきて。

編 そうなんですよね〜。ちゃんと理にかなっているから、本命馬がちゃんと走ってくるんだなと。先週の単勝の的中は4つでしたけど、堅いところ(人気馬の本命)ではクイーンCの◎ミヤマザクラ(2人気1着。380円)、さっきの◎シヴァージ(1番人気1着。280円)、穴馬の本命も土曜日東京最終の◎トラストロン(5人気1着。1,170円)、◎ドゥオーモ(7人気1着。1,140円)と、プラス収支でしたし。

石 ◎トラストロンは人気馬の本命だね。

編 あ、ホントだ。配当だけ見て穴馬の本命と思っちゃった。失礼しました。

石 もう少し派手なのを獲りたいし、あと的中数も増やさないとな〜。ま、今週末はというか、今週末も小倉は相当面白いし、あと重賞も4レースとも頭数が揃ったよね。久々に。

編 そうですね〜。それだけでも嬉しい(笑)。

石 本当にね。おまけに小倉も充実しているしで、たぶんいつもよりレース数を多く出すと思います(笑)。

編 先週も土曜日5鞍、日曜日5鞍といつもより多かったですからね。

石 そうね。別に数撃ちゃ当たると思っているわけではないけど(笑)、高配当を狙えるレースが多くて絞れないんだよね。だったら、可能性があるレースはすべて見てもらったほうがいいかなと思って。

編 いい心構えだ。

石 なぜ上から!?(笑)

編 ちなみに今週末はどのレースを配信するか決まっているんですか?

石 だいたいね。土曜日はダイヤモンドS(東京11R)、京都牝馬S(京都11R)、帆柱山特別(小倉11R)、八代特別(小倉12R)と、あと1鞍。早鞆特別(小倉10R)か河原町S(京都10R)か京都最終のどれか。

編 日曜日は?

石 フェブラリーS(東京11R)、小倉大賞典(小倉11R)、あざみ賞(小倉10R)。それと、小倉8R、ヒヤシンスS(東京9R)、大和S(京都11R)、大島特別(東京12R)のなかから2鞍か3鞍。

編 最大11レースの配信になるじゃないですか。

石 最大はね。なんか3連休だし、出しておいたほうがいいかなって。関係ないけど(笑)。

編 いや、土日でしっかり稼いでもらって、ラスト1日を優雅に過ごすという流れでお願いします。

石 ああ、そのパターンね。じゃあ、3連休ということで、いつもより多く10レースか11レース配信します。

編 わ〜い(笑)。

石 いや、でもこれ外れたらイタイことになるからね(笑)。

編 いまの小倉の理にかなった予想ぶりと、小倉大賞典の得意だし、あと、スポーツマスターの本田さんが今週末は石橋さん爆発の予感って言ってました。あの人、石橋さんの高配当的中の読み、すごいですから。

石 そうなの? どういう根拠があるのか、こっちが知りたいけど(笑)。

編 なんか、本田さん曰く、石橋さんって徐々に超高配当てに近づいていくらしいです。そう考えると、小倉芝でも狙いを絞ってきて、今週末ズドンとかあるなと。

石 まあ、そんな内輪話はどうでもいいや(笑)。

編 たしかに(笑)。話を戻すと、石橋さんってフェブラリーSもなにげに得意ですよね。

石 「なにげに」って(笑)。

編 以前はコパノリッキー(14年。16人気1着)の大激走を指摘して大騒ぎになりましたし。

石 大騒ぎって、あれは話した場所がnetkeiba.comさんだったしな。というかあれから6年も経っていることに驚くわ(笑)。

編 もういいおっさんですからね。というか、初老(笑)。

石 黙れ。

編 そのあともけっこう精度の高い予想ですよ。あ、コパノリッキーのあと(14年。3連複5万5,360円的中)をまとめちゃいましょうか。キリよく近5年。あと今年も参考になる見解も併せて掲載します。去年の見解は必読です。

15年
穴 馬の本命 ◎グレープブランデー(11人気4着)
人気馬の本命 ◎ベストウォーリア(3人気3着)
3連複3,060円的中

16年
穴 馬の本命 ◎ロワジャルダン(6人気5着)
人気馬の本命 ◎ベストウォーリア(3人気4着)
外れ!

17年
穴 馬の本命 ◎コパノリッキー(6人気14着)
人気馬の本命 ◎カフジテイク(1人気3着)
3連複2,140円的中

18年
穴 馬の本命 ◎インカンテーション(6人気3着)
人気馬の本命 ◎ノンコノユメ(4人気1着)
単勝1,070円 3連単4万1,560円 3連複6,540円的中

「一方、人気馬の本命◎ノンコノユメも16年のフェブラリーSで2着に好走しているリピーター候補だ。意味のない(と私は思っている)去勢も含め、不調の時期が長引いたが、前走で復活。やはりワンターンのコースは走る。内から捌けるような馬ではなく、枠順によって好走、凡走が左右されるタイプだが、前走に引き続き外めの絶好枠を引き、自らチャンスを呼び込んだ。強敵相手にもっとも重い58キロの斤量で勝ち切った前走は高く評価でき、しかも今回はそれ以上の状態で、ベストの距離を走れる。ペースも速くなりそうなだけに、末脚勝負で勝ち負けまで見込める。」

19年
穴 馬の本命 ◎ユラノト(8人気3着)
人気馬の本命 ◎ゴールドドリーム(2人気2着)
3連複2,310円的中

「各馬の見解の前に今年のフェブラリーSの展開を考えてみよう。まずハナを切っていくのはサクセウセナジーと△インティ。それに◎ユラノト、サンライズソアが続いていく形だろう。となると、近年のフェブラリーSと同様、まずスローは考えづらい。特に中距離を走ってきた△インティは他馬に競りかけられた経験がなく、揉まれる競馬は避けたいところ。コーナー4つの中距離とワンターンのマイル戦では道中のラップの緩み方がまったく別物となるだけに、同馬の進め方次第ではかなり速めのペースも考えられる。
これが△インティの落とし穴になる可能性は高いとみる。同馬はこれまで下級条件の中距離戦で6連勝してきたが、前走の東海Sを含め、中距離でインティのスピードに競りかけていったら自滅するのは明らか。というか、そもそもあのラップについていける馬はいない。だからこそまったく他馬を意識しない競馬が可能で、マイペースの圧勝を続けてきたわけだが、今回はコーナーで息をいれづらいワンターンのマイル戦。当然、いままでよりも道中のペースが上がるうえに、相手は近走よりレベルアップしており△インティのスピードについていける.自ずとペースは上がり途中でぱったりというケースも十分ありえる。去年のフェブラリーSで、△インティ同様に中距離での連続好走から臨んできたテイエムジンソクも初のマイル戦でペースを狂わせて2番人気で凡走したが、あれと同じことが起きても不思議ではない。さすがに去年のテイエムよりはマイルへの適性、そして能力も高いが、初の長距離輸送、初のマイル戦、初のワンターンということを考えると前日のオッズながら1番人気は相当リスキー。番手の競馬のペースがハマれば勝ち切るくらいの能力があると認めるが、先の不安要素、そして妙味からも△評価が妥当とした。」

石 長〜わ(笑)。そして当たらなかった16年だけ声張りすぎだわ。

編 (笑)。でもこう改めて見直すと本命馬はかなり走ってきていますよね。

石 むしろ本命だけに走ってもらわなきゃ困るんだけど、勝ち切れてないね。3連複ばっかり。

編 そういう意味では去年も惜しかったですけどね。そこで去年の見解ですよ。

石 ああ、インティね。言い訳ではなく、去年は完全にペースに恵まれたよね。言い換えれば武豊騎手のレース運びが完璧だった。あのペースじゃ届かないし、見解と真逆の流れになっちゃってるから。

編 そうなんですよ。これが今年につながる。今年もインティが出走してきますけど、どうですか?

石 去年よりも前に行きやすいメンバーなのは間違いない。追いかける馬いないでしょ。それに前走で控える競馬である程度結果を出しているから、外めの枠なら控えるという選択肢も増えたわけで。

編 今年もインティにとってはラクなペースになると。

石 枠順も見ていないここで断言するのは怖いけど、その可能性は高いよね。それも踏まえて、注目の穴馬は先行できる馬をピックアップしたし。

編 なるほど。では具体的にお願いします。

石 まずはデルマルーヴル。あ、スポーツマスターの寄稿したので、それを見てもらったほうが早いか。

「デルマルーヴルは近走こそ地方交流競走で堅実に走り中長距離のイメージが強いが、もともと1400〜1600mで強い競馬を見せているように、距離の融通性は高い馬。UAEダービーでも慣れない環境のなか、後方から脚を伸ばしており環境に対する順応性も高い。精神的にタフな馬だ。そのUAEダービーは先行馬に有利なコースながら、スタートで遅れてほぼ最後方から。たしかに上位3頭からは離された4着ながら、前述のように前有利のコース・展開を後方から詰めてきたのは同馬だけで、世界の強豪と渡り合ったのは特筆に値する。実際、その次走のジャパンダートダービーではハイペースを前で受けてクリソベリルの2着。またその次レパードSでも上位を追込馬が占めるなか、同馬だけはハイペースを強気に押し上げるレースで2着と、能力の高さを証明している。今回は久々のマイル戦となるが、このメンバーなら異常なハイペースになるとは考えづらく、同馬のスピード、持続力で十分に通用する。インティが先行する流れになれば去年同様のイープンペースの可能性が高く、番手からの競馬で展開利も見込める。地方の馬場で結果を出しているとはいえ、中央の短距離を走っているのと比較すると、明らかに中央の軽いダート向き。適性、展開を武器に好走が期待できる。」

石 あとはワイドファラオも。

「ワイドファラオがダートは3走前のみやこS、そして2走前のチャンピオンズCで勝ち馬との差がついたが、みやこSは前が総崩れとなるハイペースのなか、むしろよく5着に粘ったという内容で、またチャンピオンズCはスタートで躓き先行する同馬にとっては厳しい競馬となってしまった。それを加味するとダートではまだ底を見せていないと言え、G1ながら一軍半レベルのメンバーなら好走の可能性は十分。前走の根岸Sも速いペースを前で追いかけて5着。斤量が2キロ軽い3、4着馬に最後割って入られたとは言え、スプリンターのスピードがあるコパノキッキングについていったスピードは高く評価できる。前走からの距離延長、そして他馬と同斤量(同馬は前走から1キロ減)になるプラス材料もあり、前走からの巻き返しを期待したい。」

編 これ、スポーツマスターで公開した馬ですよね。あと一頭くらいお願いします。公式ブログの読者向けに。せっかく読んでいただいているので。

石 もちろん用意してますよ。あとはモジアナフレイバー。

編 おお、地方所属馬。交流重賞でも堅実に走っていますよね。

石 堅実。言い換えればちょっと足りないとも言えるんだけど、G1となると2000mはちょっと長い印象なんだよね。実のところ、マイルくらいがベストなんじゃないかと。

編 ただ、南部杯はこのレースにも出てくるサンライズノヴァア、アルクトスらに先着を許してますよね。

石 あれはかなり外を回らされたからな〜。それにかなり久しぶりのマイル戦であのハイペースを強気に追いかけての競馬だし。前走の東京大賞典もいい脚で追い上げたけど、終い甘くなるところを見ると、距離短縮はプラスに出ると思うんだ。足抜きのいい馬場での走りを見ても、いかにも中央の軽いダートも合いそうだし。

編 なるほどね〜。

石 地方所属馬ということで不当に人気を落としそうでもあるし、馬券に入れておいて損はないかなと。現時点ではこの3頭かな。
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