田中正信さん

高松宮記念の追い切り注目馬

■3月29日(日)
中京競馬場 芝1200m 定量
高松宮記念(GI)


■3枠6番ダノンスマッシュ
厩舎:安田隆行(栗)
騎手:川田将雅
馬主:(株)ダノックス
生産:ケイアイファーム

同馬の直前といえば坂路でサラッと流してのフィニッシュが定番。走りたい気持ちを抑え込むことで競馬への集中力を高めるのだ。だが面白いことにサラッとにも関わらず時計だけはどんどんと速くなってきていた。前走では遂に2F23秒前半が出てしまったぐらい。まさしく完成間近、それだけに今回の直前でどんなパフォーマンスを見せてくるか非常に注目していたのだが、色々とハプニングがあったことで調整そのものが随分と違うものに…。そもそも今回は川田騎手が乗れず三浦騎手が騎乗の予定であった。だからこそ癖を掴んでもらうために1週前にコースで6Fから濃い時間を共に接してもらったのだ。だが不足の事態とはいえ結局は川田騎手へ。だがやってしまったものは戻せない。中2週ながら1週前に強度の高い調教を課した後だけに直前はその分を考慮せざるを得ない。故に今回の直前はコースでいつも以上に軽い内容で終えることとなってしまった。前走でほぼ仕上がっていただけに状態そのものが悪いということはない。高いレベルで安定していることは間違いなかろう。ただ研ぎ澄まし切れたかと言われるとノーとしか言いようがない。好調は好調も3走前と比べると幾らか落ちるというのが正直なところでは。


■4枠8番グランアレグリア
厩舎:藤沢和雄(美)
騎手:池添 謙一
馬主:(有)サンデーレーシング
生産:ノーザンファーム

結局はスピードがありすぎる。このことが同馬の武器でもあり憂いでもあるのだろう。極端に例えるなら、この馬がマイル以上の距離に出走するということはF1のマシンで公道を走るようなもの。よっぽど諸々の設定に恵まれない限り、持ち味が出せるわけがないのだ。つまりは崩れた2戦というのは崩れるべくして崩れただけでしかない。むしろ必然。あの2戦から弱点や克服すべきことを見出すのはナンセンスでしかなかろう。その辺りは藤沢和厩舎、伊達に関東一の老舗として名を馳せてきていない。早々と適正を見抜き、出走こそ叶わなかったが昨秋の段階で既に最大目標をスプリンターズSに設定していたぐらいなのだからさすがであろう。そして遂に念願のスプリントG1への出走となったのが今回。金曜や火曜と軽い運動のはずのものまで時計となってしまっているように、この中間はまさしくスピードが溢れ出てしまっている状態。もちろん、これまでのように無理に抑え込む必要がない分、気持ちに任せて好きに動かしてやっているというのもあろう。その効果もあり、いつも以上にリラックスした雰囲気なのも心強い。直前で見せたように動きも豪快そのもの。適正舞台故に一斉滞りなく整った感。デキ絶好。


■5枠9番タワーオブロンドン
厩舎:藤沢和雄(美)
騎手:福永 祐一
馬主:ゴドルフィン
生産:ダーレー・ジャパン・ファーム(有)

成功か失敗かで言えば間違いなく失敗だった前走時の直前。本来の直前のメニューとしては追走してスムーズに先導役のペースに合わせる程度の軽いものを予定していたはず。ただでさえ気のかったタイプ、じっくりと乗り込み運動量も足りているとなれば、そんなもので十分。少なくとも6Fから77秒台などという猛調教を敢行する必要などは全くなかったのだ。だがガツンと早々にギアが入ってしまった。まぁ前述した通り大失敗である。ただ、その失敗が前走の結果にしても今回までの過程にしても、それほど引きずった様子となっていないのは、その時の調教に乗っていたのがルメール騎手だったからに他ならない。変に行きたがる馬と喧嘩することなくストレスを発散させたことで、結果的にダメージを最小限に抑えることとなったのだ。一流騎手は調教も一流ということか。そこから中2週となる今回。ルメール騎手の好判断とレースを一度使ったこともあり綺麗にガスは抜けた様子。この中間は暴走する素振りは一斉なし。走りに集中できているからこそ細かいギアチェンジはスムーズだし、重心の低い本来のフォームで力強さという点からも文句はない。これこそがタワーオブロンドン。2、3走前のデキへ復調成る。


■8枠16番モズスーパーフレア
厩舎:音無秀孝(栗)
騎手:松若風馬
馬主:(株)キャピタル・システム
生産:Alpha Delta Stables,LLC

厩舎こそ違うがモズ陣営としては同馬とモズアスコットの2頭出し。もちろん、どちらにも期待はしているのだろうが、どちらかを選べと言われたら断然でこちらではないだろうか。そもそもアスコットは豪州遠征に向っているはずだったのだ。だが今のご時勢で海外へ向かうのは無茶。そこで急遽、こちらへ矛先を向けてきたという経緯がある。その関係でアスコットは中間に検疫を受けるために東京競馬場へ入っていたりもした。果たして、その輸送の繰り返しの中でG1仕様まで整い切れているのか、疑問でしかない。それに比べれば、こちらは理想的と言えよう。心身共に消耗の激しいタイプだけにレース間があいていてこそのタイプ。中7週とタップリと充電の時間の取れている今回のローテーションなど何よりでしかなかろう。心身がフレッシュな状態であることも中間に叩き出している時計を見れば一目瞭然。調教駆けするだけに少々の時計が出たところで驚けないが、さすがに直前はたまげてしまった。単走で終始、余裕綽々の手応えながら4F48秒台をマーク。もちろん自己ベストである。それでいて要所で溜めが利いているからこそラストでもう一脚使って見せてくれたのも頼もしい。デキは万全。スンナリなら恐い一頭。


■8枠18番ノームコア
厩舎:萩原清(美)
騎手:横山典弘
馬主:池谷誠一
生産:ノーザンファーム

ポイントとしては、これまで頑なに避けてきたことを今回に限ってアッサリと行ってきたことだろう。要はかつてNGの出た調整をわざわざ復活させてきているのだ。もちろん、こんなこと何も理由がなくてやるわけがない。では順をおって考察していこう。そもそも、この馬は昔っから前向き。それこそ調教でも実戦でも気持ちよく走り過ぎてしまうぐらいに。だからこそコースで5Fから行かせれば必ずラストは甘くなっていた。しかも、それが癖となり実戦でも溜めの利かないダラダラとした走りになるからタチが悪い。故に直前に関しては必ず4Fからラスト重点と溜める作業を学習させるもので終えると確立されていたはずなのだ。だが今回の直前は明らかに違う。それこそ5Fから気持ちよく動かしてしまっている。なぜなのか。おそらくは溜める作業はそれほど必要ないから。それよりも今まで以上に要求される高いレベルでの速度維持へ対応させるために行ったのでは。なるほど、これまで調教と実戦が直結してきたからこそ直前で今回の舞台へ適合させるために打った一手ということか。速度面では見劣らないだけに、この一工夫は大きそう。無駄肉のない体からキレキレの動きと相変わらず仕上がりも早い。初距離も侮れず。




坂井千明さん

【高松宮記念の追い切り診断】さすがGIという好メンバー。その中でも良く見えたのは…
■アウィルアウェイ【C】
走り方は力強い。前脚はスナップをきかせて返しもしっかりしていた。ただ、それに対してトモが頼りなくて、硬い走りでバランスが今ひとつ。それでも競馬で結果が出ているから、この馬なりに順調なんだと思う。

■グランアレグリア【A】
気分良く走れていて、体の使い方もしっかりしていた。いい意味で順調。行きたがるところもあるから、距離短縮でもむしろネガティブになる要素ではないと思うね。

■クリノガウディー【B】
体は使えていた。時計も出てはいたんだけれど、それにしては動きが少し重いかな…という走りだね。

■グルーヴィット【B】
体を使っているし、力強い反応。そこからの伸びも良かったね。あとはこのメンバーに入ってどんな競馬ができるか。

■シヴァージ【B】
気分良く走れているね。首の使い方、脚の運びもスムーズで、なおかつ力強い走りができている。いい状態で出走できるね。

■ステルヴィオ【C】
体をしっかり使えていて、反応が良かった。良かったんだけれど、う?ん…どこか物足りない走りだね。

■セイウンコウセイ【A】
少し掛かってはいるんだけれど、だいぶ動きが良くなってきた。もともと調教は走る馬だったからね。ここ最近は以前のような走りが鳴りを潜めてしまっていたけれど、復調気配はある。

■ダイアトニック【B】
体を使って気分良く走れている。それでいて、すごく素軽い走りだね。そのぶん、馬場が悪くなったらどうかな…という気はするな。

■ダイメイプリンセス【C】
この馬なりに体は使えているけれど、年齢的なところもあるのか反応が全然なくなっている。

■ダノンスマッシュ【A】
じつに気分良く走れている。力強さもあるし、脚の運びも前に比べてすごくスムーズになっていた。前走から高いレベルで状態をキープしている感じだね。

■タワーオブロンドン【A】
今回は単走だったから、よけいに気分良く走れていたように見える。テンから飛ばしていた前回とは全然違うね。一度競馬を使ったことで、順調に上昇してきた。

■ティーハーフ【C】
最後で伸びが全然なくなってしまった。ダラっと走ってきただけという印象で、良くは見えなかったな。

■ナックビーナス【A】
前回もそうだったけれど、相変わらず体をしっかり使った走りができているし力強さがある。至って順調というところだね。

■ノームコア【C】
体を使えていて順調そうには見えるけれど、迫力が全然出ていない。ただ走っている、という感じ。直線で、併せた馬の前にスッと出てから肩ムチを入れられるんだけれど、並んでからの伸びが全然なかった。

■モズアスコット【A】
力強く、体を使った走りができている。ダートの2戦とも順調にきていると言っていたけれど、引き続きいい状態。

■モズスーパーフレア【B】
テンから飛ばしていたわりに、最後の1ハロンもラップをあまり落としていなかった。力強い走りで全体の時計もしっかりしていたし、順調そうだね。

■ラブカンプー【C】
右手前だといいけれど左手前になると伸びが全然なく、走りが硬くなってしまっている。

いいメンバーが揃った。雨の降り方で展開も変わってくるだろうし、展開少しで結果もガラっと変わってくるだろう。その中で、ダノンスマッシュとタワーオブロンドンは相変わらず良かった。タワーオブロンドンは前回の調教とまったく違って、ひと叩きの効果が見られたね。それに続くのはグランアレグリアにダイアトニック、ナックビーナス、モズアスコットの順。モズアスコットは調教は素晴らしく申し分ないけれど、芝の1200で脚をためられる流れになるかどうか。セイウンコウセイもだいぶ復調気配だし、さすがGIというところだね。ここは難しい。あとは中京の1200にピタリとハマる馬を選ぶべきだろう。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬


【マーチSの追い切り診断】甲乙つけがたいスワーヴ、ワイルドも、気になる点が…
■アシャカトブ【C】
体は使えていて順調そうには見えるけれど、力強さという点ではダートの重賞クラスに入ってどうか…という気はするね。

■クリンチャー【B】
反応は良かった。ただ、その後の伸びが物足りない感じだね。もともと切れがあるタイプではないからダートはいいかもしれないけれど、芝の実績で57.5キロのハンデは見込まれたな。

■サンマルデューク【C】
年齢的なものか、反応も伸びもないな。厳しいだろうね。

■スワーヴアラミス【A】
体をしっかり使って気分良く走れているね。至って順調に、引き続き高いレベルをキープしている。

■テーオーフォース【C】
体を使えてはいたけれど、両方のトモがずっと開いた走りで力が伝わっていない感じだね。

■メイショウワザシ【A】
跳びが大きい馬。それでいて体の使いはしっかりしているし、本当にダートが向きそうな走り方をしているね。

■リアンヴェリテ【A】
体は使えているし、テンから飛ばしていても最後までしっかり脚を伸ばしていた。至って順調というところだね。

■ルールソヴァール【B】
ずっと頭が高いんだけれど、高いなりに体を使った走りはできている。

■レピアーウィット【B】
いかにも短いところに向きそうな走り。今回の1800では距離がどうかな…というね。コーナーごとで脚をためる競馬ができれば、というところ。

■ローズプリンスダム【B】
体を使えているし、ただこれといって強調できる部分もない。この馬なりに順調なんだろう。

■ワイルドカード【A】
体もしっかり使えていて、脚の運びも首の使い方も力強さを感じる。準オープンからオープンと連勝できているのも頷ける走りだね。

ここはまず、オープンに上がっても安定した走りができているスワーヴアラミスだね。それから、少しハミを噛んでいるところは気になるけれど、ワイルドカードも力強い走りができていて、ここでも楽しみ。それに続くのが、メイショウワザシ。リアンヴェリテも間隔はあいていても順調に仕上がっていると見ていいね。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

芝に転じて着順上げるシヴァージで勝負/高松宮記念

中京11R 高松宮記念は(17)シヴァージで勝負したい。3走前の阪神Cから芝に転じて、7着、4着、1着。1戦ごとに着順が上がり、内容も良くなってきた。前走の北九州短距離Sでは、向正面17番手から上がり34秒9で差し切り。重馬場で大外を回って、ラスト3ハロンすべて11秒台の脚力は、芝適性を示すとともにG1でも通用することを証明した。

速い時計がなく、1分6~7秒台の決着では厳しいが、日曜は早朝まで雨が残る予報。少し渋って8秒台になれば出番はある。野中師が「予定通り順調に仕上がった」と話すように、1週前は坂路で50秒9、今週25日も同52秒5の好時計が出た。モズスーパーフレアが速いペースで飛ばし、しまいのかかる展開になれば差し切りまである。単2000円、複8000円。(ここまでの収支 プラス900円)
----------------------------------------------------------------------
結果

中京11R ⑰シヴァージ 5着


【高松宮記念】中京芝1200mコースデータ&注目馬
狩野雄太さん

◆高松宮記念のポイント◆
近4年は馬場状態を問わず、馬券に絡んだ12頭すべて3番枠~9番枠の馬だった。人気薄も多く激走しており、枠順が最重要なレースだ。

位置取りも大きく結果を左右する。近4年は4コーナーで2~6番手につけていた馬が9頭も3着以内に来ていて、残り200m付近で先頭集団にいた5~6頭がそのまま流れ込むレースが続いている。逃げ切りや外を回っての後方一気は決まらない。

◆高松宮記念の注目馬◆
グルーヴィット
3年連続で馬券に絡んでいる4枠7番を引き、周囲の人気馬を見ながら好位~中団のインにつけられる可能性が高い。中京コースは中京記念勝ち、ファルコンS2着と大得意。マイル戦では凡走続きで、距離短縮は好材料。一発の可能性を秘める。


【マーチS】中山ダート1800mコースデータ&注目馬
狩野雄太さん


◆マーチSのポイント◆
他場のダート1800m重賞より上がりがかかるのが大きなポイント。流れが速くなっても差し・追い込みが決まりにくく、近5年の3着以内15頭のうち9頭が4コーナーで4番手より前にいた先行馬。また、前走でも同4番手より前だった馬が10頭を占める。

前で押し切るスタミナが求められるため、中山ダ1800mに良績が集中している馬がコース相性を生かして好走するパターンが多い。ダ2000m以上で実績のある馬にも要注意だ。

◆マーチSの注目馬◆
テルペリオン
ダ2000m以上の実績もある先行タイプ。本来は好位からの押し切りで結果を残してきた馬で、他に逃げたい馬がいるのは好材料。初の中山ダート1800mで一変も。




水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中京11R 高松宮記念(G1)

◎本命馬
⑨タワーオブロンドン
(牡5、美浦・藤沢和厩舎、福永騎手)
G1馬が6頭も揃った豪華版の高松宮記念。マイルのタイトルホースが一斉にエントリーしたことで、レースに厚みが増した。

スプリンターズSよりもパワーが問われるとはいえ、そこはスプリントの頂点を決める戦い。1200mを主戦場としてきた馬に一日の長があるとみる。

中京向きのパワー、渋りの残る馬場を踏まえると、スプリンターズSの覇者⑨タワーオブロンドンを信頼する。短距離馬の中ではやはり最も死角が少ない。本来ならもっと人気が集中するはずが、乗り替わりとメンバーの豪華さでそこそこ妙味あるオッズになるだろう。

父は快速系の血統で、一本調子のスピードがあるゴーンウエストのライン。そして母方は重厚な欧州中距離血統で、この配合が一介のスピード馬で終わらせていないポイントとなっている。母系が父の速さを下支えするオーソドックスなパターン。なお馬場が渋ったらむしろプラスになるくらいだ。

前走はスタートをミスしたあと、内で詰まった。またいかにも叩き台という太目の作り。今回は一変してくるはずだ。唯一の懸念は乗り慣れた鞍上がいないことくらい。

$お宝馬
⑦グルーヴィット
(牡4、栗東・松永幹厩舎、岩田康騎手)
穴には思い切ったところを指名することにした。こちらはマイル路線からとなるが、マイルで結果を出している馬ではなく、近走は好位で一杯になるケースが目立ってからの転向だけに、距離短縮で狙うならこういうパターンで妙味が出る。

中京自体への適性は疑う余地がなく、また母方がエアグルーヴ一族の良血。こちらも父がスピード型、母が王道中距離系という配合となる。渋っても問題なし。初ブリンカーでもあり、変わり身要素はある。

相手上位は ⑭モズアスコット、⑧グランアレグリア。 押さえに ⑥ダノンスマッシュ、⑰シヴァージ、⑫セイウンコウセイ。




栗山求さん

中京11R 高松宮記念(G1) 芝1200m OP 定量

◎8グランアレグリア
○9タワーオブロンドン
▲14モズアスコット
△6ダノンスマッシュ
△2アウィルアウェイ
△12セイウンコウセイ
<見解>
◎グランアレグリアは
「ディープインパクト×タピット」という組み合わせ。

母の父タピットが伝える気難しさの影響か、
折り合い面に課題を抱えている。

ゆっくり走ることが苦手なため、
スローペースでは行きたがるところを出すが、
距離短縮で道中のペースが上がった昨年暮れの阪神C(G2)は、
中団待機策から後続に5馬身差をつける衝撃的な強さを披露した。

1986年以降、
芝1400m以下のG2で
後続に5馬身以上の差をつけて勝った馬は、
グランアレグリアの他に4頭おり、
それらは次走、いずれもG1レースに出走し、
3頭が連対を果たしている。

本馬もそのレベルにあるのは間違いない。

中京芝1200mは直線が412.5mと長いせいか、
ディープインパクト産駒が得意としており、
同コースのCBC賞では過去3頭の勝ち馬を出し、
高松宮記念ではミッキーアイルが2着、3着という成績がある。

本馬はピッチ走法で気性が前向きなので、
少々の道悪であれば苦にしないタイプ。

前走からさらに1ハロン距離が
短縮される今回は器の違いを見せつけるだろう。



境和樹の穴馬券ネオメソッド

中京11R 高松宮記念(GⅠ)(芝1200m)

2020takamatsunomiya01.png

米国血統とアドマイヤムーン産駒に注目したい高松宮記念。

2020takamatsunomiya02.png

特にBコース施行となった16年以降、顕著になっている米国血統重視の傾向。

昨年の勝ち馬ミスターメロディは、父スキャットダディがストームキャット系で、現役時代に米国GⅠ勝ちのあった馬。母父デピュティミニスターも、やはり米国ダートGⅠ血統。ミスターメロディ自身も、デビュー戦、500万クラス(当時の表記)とダート戦で2勝を挙げていました。

一昨年10人気で3着したナックビーナスは、母父モアザンレディが、キングスビショップS(ダ1400)勝ち馬。種牡馬としても、ブリーダーズCスプリント連覇のロイエイチなど、米国ダートGⅠ馬を数多く輩出しています。

その米国血統と並び、高松宮記念の御用達血統として極めて重要な位置を占めるのが、アドマイヤムーン。

2020takamatsunomiya03.png

中京新設後の高松宮記念で2頭の勝ち馬を輩出しているほか、繰り返し人気薄を激走させているアドマイヤムーン産駒。
同一馬の複数回好走があるにせよ、その総合成績は【2-2-1-4/9】勝率22.2%、連対率44.4%、複勝率55.6%。単回率157%、複回率488%と抜群の成績を残しています。

米国血統とアドマイヤムーン。これが高松宮記念の重要血統。今年の候補馬は以下の通り。

⑧グランアレグリア 2着
(母父タピット)

⑫セイウンコウセイ
(父アドマイヤムーン)

⑭モズアスコット
(母父ヘネシー)

⑮ナックビーナス
(母父モアザンレディ)

⑯モズスーパーフレア 1着
(父スパイツタウン)

⑰シヴァージ
(父ファーストサムライ)

今年は⑰シヴァージに◎。

父ファーストサムライは、現役時代に米国ダートGⅠを2勝しているストームキャット系の種牡馬。近年の流行りである米国血統保持馬という要件を満たします。母父インディアンチャーリーもサンタアニタダービーの勝ち馬です。

米国血統で組成され、自身にダート実績もあるという点では、昨年のミスターメロディと似たタイプ。

芝に転戦して3戦を消化、内有利の馬場設定の中、外々を回らされた阪神カップ、3角で鞍上がバランスを崩すほどの致命的不利があった淀短距離Sを経て、豪快な差し切り勝ちを決めた前走で芝適性をハッキリ証明。道悪も問題なくこなせるタイプ。一発の魅力に溢れた存在と見ています。
結果 ⑰シヴァージ 5着

中山11R
マーチS(GⅢ)

◎⑯アシャカトブ

2020marchs01.png

ここ3年、続けて人気薄が穴を開けているマーチSのボールドルーラー系。

2020marchs02.png

かつてはロベルト系が圧倒的な支配力を誇示していたレースで、昨年がシンボリクリスエス産駒の8人気サトノティターンの勝利。
そろそろ復活の可能性も感じるところではありますが、そのサトノティターンは母父がデピュティミニスター。11人気2着ロンドンタウンも母父オナーアンドグローリーも米国ダートGⅠ馬ですから、大枠としての米国血統重視の流れを優先すべきところ。

中でも、ボールドルーラー系保持馬は、昨年、一昨年がともに唯一の該当馬による好走。17年も僅か2頭しかいない該当馬のうち、1頭が二桁人気で勝利。
過去5年で父か母父にボールドルーラーの血を持っていた馬は、全部で5頭のみ。そのうち、3頭が人気薄で激走しているところに、高いレース適性が証明されています。

今年も米国血統、特にボールドルーラー系保持馬に注目。

⑯アシャカトブは、ボールドルーラー系シニスターミニスター産駒で血統テーマをクリアする存在。

相手は一気に強くなりますが、コース適性の高さは折り紙付きの存在。ハンデ戦で54キロで血統適性のあるレースなら一発あっても何ら不思議はありません。



日曜メインレース展望・柏木収保

【高松宮記念】総合スピードが重要なGI短距離戦

別路線での経験が活きる可能性がある


 土曜中京2Rの3歳未勝利戦の芝1600mは1分34秒2の好時計だったが、日曜にかけて降雨が予測される。馬場状態が難しい。1週空いた芝Bコースは、今年、先々週の金鯱賞の週に使用されただけなのでインも良好だった。日曜の午後は稍重程度に回復すると予測すると、1分07秒台後半の勝負か。ただ、快速決着でないと、「そのくらいの時計なら乗り切れる馬」はきわめて多い。

 人気のグランアレグリアを筆頭に、距離1200mが初めての馬が7頭もいる。さらに、前走と異なる騎手の乗る馬がGIなのに半数の9頭もいる。波乱もありえる。

 過去10年の連対馬20頭には、前回が1400mの阪急杯だった馬が7頭も含まれる。12月の阪神Cにも当てはまるが、中身の濃い1400mに1分19秒台中盤の好記録を持つ馬は心配ない。というのは、グランアレグリアが先頭に立った阪神Cの1200m通過地点は1分07秒9。それでまだ楽だった。伏兵ダイアトニックが1分19秒6で勝った5走前の安土城Sも、先頭に並んだ1200m地点は1分08秒1-2であり、すでに通用のスピードを示している。さらに、2頭とも上昇が見込める。

 勝ち時計が1分07秒台前半だったりすると、人気のグランアレグリアの死角は乗り替わりくらいで、好時計を持つタワーオブロンドン(こちらも乗り替わり)、ダノンスマッシュと互角か、それ以上の評価も可能になる。

 そのダノンスマッシュを筆頭に、2013年の高松宮記念を制して以降、大変な名馬となったロードカナロアの産駒が計4頭も出走してきた点もポイント。ロードカナロア産駒は、2400mもOKのアーモンドアイ、サートゥルナーリアは別格として、1200-1600mで総合スピード能力を生かして快走する馬が多い。そこで1分07秒台後半にもつれ込む可能性も高いのではないかと接戦を期待して、伏兵ダイアトニック(父ロードカナロア)に注目したい。

 前回、阪急杯はゴール寸前に差されたうえ、斜行降着の3着だが、ここを目標に好スタートから先行して、1200m通過地点で先頭に立ってみせた。1分07秒台後半なら道中なだめて好位追走の行きっぷりから判断して十分通用する。前回と同じ内の3番枠を引いたのも幸運。稍重のスワンSを制した内容から(スミヨンの素晴らしい騎乗ではあったが)、ダイアトニックは渋った馬場をおそらく苦にしない。

 GIの短距離戦は「1ハロンくらい長い距離をこなした総合スピードが重要」という金言もある。最後に苦しくなった時にモノをいうのは総合力であり、まして渋馬場が予測される場合は、1200mのスペシャリストより有利になることがある。ともに1200mが初めてでも、伏兵ダイアトニックと、秘める能力上位のグランアレグリアを中心にしたい。



ビリーヴで制覇
安藤勝己


◎ ⑧グランアレグリア
○ ⑥ダノンスマッシュ
▲ ⑨タワーオブロンドン
☆ ⑫セイウンコウセイ
△ ②アウィルアウェイ
△ ⑭モズアスコット
△ ⑯モズスーパーフレア

昨年までのスプリント戦線は代わり映えせんメンバー構成やったけど、今年は別路線から一流馬が参戦してくるで、一気に興味深いレースになった。で、何に注目しとるかって言えば、その別路線組にあたるグランアレグリアやね。適性云々の前に、強調しておきたいのが持って生まれたポテンシャルの高さ。2歳6月のデビュー戦でマイルを1分33秒6で走破、桜花賞が1分32秒7で快勝、前走の阪神Cも抜群の手応えで抜け出して5馬身差の圧勝やろ。もともと行きたがる気性やで、距離短縮の1200mはマイナスどころか、むしろプラスに左右するんやないか。よっぽど極端な道悪にでもならん限りは、断然のスピードでこの馬が押し切るやろ。

前哨戦ホース的なイメージがついとるダノンスマッシュの前走は、本番に向けてある程度の余裕を残したうえで、ええ勝ち方をしとる。昨年と比較してワンランク成長しとると見ての対抗。テン乗りに一抹の不安を感じるタワーオブロンドンやけど、この馬は明らかな叩き良化型。スプリント戦に限れば3着以下なしの堅実さやで、取りこぼすことはあっても大崩れはせんやろ。今年も展開と馬場がマッチしそうなセイウンコウセイが惑星。むしろ昨年よりもデキは良さそうやで、他の人気馬が道悪を苦にするようなら、二度あることは三度あるってなるかもしれないよ。

器用な印象のアウィルアウェイはいかにも絶好枠。勢いある松山への乗り替わりも穴っぽい。押さえにダートで覚醒した勢いを買ってモズアスコットと、ここもピンかパーの逃げになるモズスーパーフレアの同馬主2騎。



重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner

【高松宮記念】5年連続激走!近年急上昇の確変パターン

今年の高松宮記念はG1馬が6頭と例年以上に豪華メンバーが揃いましたが、レースの傾向は年を追うごとに変化していきます。

それは《前走からのレース間隔》です。

■中3週以内
2010~2014年【5.4.2.53】

2015~2019年【1.2.4.51】

■中4~10週
2010~2014年【0.1.3.13】

2015~2019年【4.3.0.17】

オーシャンS(中2週)、阪急杯(中3週)は、1着馬に高松宮記念の優先出走権が与えられる前哨戦でありながら、直近5年では苦戦しています。

それとは対照的に、レース間隔を十分に取っている別路線組の好走が目立っています。15年エアロヴェロシティは香港からの遠征馬でしたが前走から中5週。16年ビッグアーサー。17、19年セイウンコウセイ。18年ファインニードルはシルクロードSから中7週でした。

主要レースの開催日程は、今も昔も変わりませんが、近年は調教技術、外厩設備などの向上もあり、いかに余力を残してG1に臨めるかが重要になっています。

ただ、高松宮記念では中11週以上での連対は過去10年でもゼロなので、休み明けもよくありません。

今年もシルクロードS(中7週)を制したアウィルアウェイや、4年連続で同じローテで挑むセイウンコウセイ辺りが面白そうです。

このように、競馬において狙える馬の傾向は日々変化していきます。



高松宮記念週

採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
捨てる神あれば拾う神あり!


かつては高松宮杯の名で、宝塚記念の後に夏の中京で行われていた高松宮記念。古くはハイセイコーやトウショウボーイ、そしてオグリキャップなどのアイドルホースや、3冠馬ミスターシービーの年の皐月賞・ダービーの2着馬メジロモンスニー、GI馬バンブーメモリーやダイタクヘリオス、古馬になって最初で最後の勝利となったナイスネイチャなど、GIではなく、しかも夏の暑い時期に行われるレースでありながら、その勝ち馬にはそうそうたる馬名が連なっていた。

1996年からGIに昇格し、距離を1200mのスプリント戦として、上半期のスプリント王決定戦という位置づけになり、2000年から施行時期がこの時期に定着、それから20年目を迎え、すっかり「春のGI連戦のはじまりを告げるGI」として馴染み深くなった。

と同時に、この週末と同時期に行われることの多いドバイワールドカップデーの開催もあり、ある意味でクラシック並みに盛り上がり、話題もとにかく多い。

今年はドバイ遠征予定馬が多かったこともあり、ジョッキーもルメール・川田騎手を筆頭に、武豊・福永・横山和・古川吉騎手など、多くの騎手が遠征を予定していた。

ところが、既報通りドバイワールドカップデーの中止が決まり、先に出国していたルメール・古川吉騎手は戻れずも、他のジョッキー達はギリギリ出国前に中止が発表された事で今週の騎乗が可能になり、川田・武豊・福永騎手は騎乗馬確保に成功した。

ゆえに、本来であればGIで騎乗できたはずだったものを、割を食っているジョッキーもいる。

ヒューイットソン・三浦両騎手、特に三浦騎手は1週前追い切りで栗東まで出向いていながら本番で乗れず、しかも急遽のことなので中山に切り替えることもlできず、目の前で高松宮記念を見ることになる。本当に複雑な思いだろう。

ドバイ遠征を中止して高松宮記念で騎乗するのは3人、ではもう一人は…?

武豊騎手鞍上のアイラブテーラーの手綱を取る予定だったのは、実は和田騎手だった。

もちろん、その影響で乗り馬が無くなるはずだったのだが…クリノガウディー、まさに捨てる神あれば拾う神ありというところ。

しかも、そのクリノガウディーは出走馬決定順で18番目ギリギリでの出走。特別登録では出走馬決定賞金がミスターメロディとライトオンキューよりも少なく、もし2頭の内1頭でも出走してくれば除外されるところだった。

この2頭がドバイへ向けて出国したのが先週の水曜日。もしそれまでに中止が決まっていれば予定変更して高松宮記念に出走していただろう。そして、中止の決定がもう少し遅れていれば、今度は武豊騎手も出国していたはずで、和田騎手はアイラブテーラーの手綱を取るところだった。

ある意味で奇跡的なめぐり逢い、こういう出来事がきっかけで栄冠に輝くことも多いのが勝負の世界。

前走が初めての1400mだったが、掛かり気味に先行できるくらいのスピードの持ち主、中京コースは中京記念で勝ちに等しい好走実績がありコース相性もいい。現実的に一発あってもおかしくなさそうだ。注目してみたい。

美浦『聞き屋』の囁き
不運がたくさん


すでに報道があったように、ドバイへと出国していたルメール騎手と古川騎手は2週間の待機要請があり、4月7日まで競馬と調教には参加できないこととなった。

一方、出国ギリギリのタイミングでドバイでの開催中止が決まり、出国を取りやめたのが武豊・デムーロ・川田・横山和騎手の4名。

開催中止よりも早い段階で参加を見送ったのが福永騎手。

計7名の騎手がドバイワールドカップ中止での影響を受けたことになる。

ただ、ドバイ開催中止の影響を受けたのは、彼らだけではなく、むしろ、残っていた騎手たちだろう。

もっとも大きな影響を受けたのは三浦騎手とヒューイットソン騎手。

三浦騎手は川田騎手の代わりにダノンスマッシュへの騎乗を予定していたし、先週の追い切りにも騎乗。

ヒューイットソン騎手はタワーオブロンドンへの騎乗が内定していたが、福永騎手が早い段階で日本へ残ることを表明したことを受けて、藤沢和師がドタキャンして福永騎手へとスイッチ。

どちらとも中京で騎乗予定を組んでいたので、メインレースなしで今週の日曜日を迎える。

どちらの騎手もGⅠ初制覇のチャンスがあっただけに、新型コロナウイルスを恨んでいることだろう。

不運では片づけられないほど悔しいだろうが、勝負の世界は選ばれなければ始まらないもの。

今回は選ばれなかった三浦・ヒューイットソン騎手がこの悔しさを、どうレースにぶつけるのか。

その手綱捌きに期待したい。

競馬場から見た推奨馬券
今の無観客競馬も願ったり叶ったり!

無観客競馬に慣れてしまったせいか、あまり違和感を感じなくなってしまった。変にイレ込む馬も少なく、馬券的にはむしろ好材料かも。
都市ロックダウンの噂もあり、世の中の先が見えなくなっているが、どんな状態でも良いから毎週馬券が買えることだけは、切に願う。

中山は予報に反して降雨が少なく、土曜のスタート時点で芝、ダート共に良。ただ、今晩はかなり降りそうな予報。日曜は関東地方にも雪予報がある。日曜はかなり馬場は悪くなりそう。

まずは無難なダート戦から。中山3Rの3番ショウナンハリマオを狙ってみたい。
評判馬揃いの新馬で2番人気に推されていたように、坂路での調教は動いていた。
そしてパドックで見た印象も、多少立派過ぎる感じはしたが、筋肉質の逞しい馬体が目を引いた。実戦では少しズブい印象だったが、エンジンがかかってからの勢いは十分。ただ、これからというところで躓いてしまって、リズムを崩した。それだけに力負けではなさそう。
馬体から、叩いての上積みは大きそうと見ていたし、ちょっとズブい面と逞しさからダートに替わることも良さそう。
初戦の大敗を度外視して、狙ってみたい馬だ。

単勝 3
馬連 2-3 3-13 3-4
3連複 3の1頭軸 相手2.4.13.16

自信度 C


もう一鞍は危険覚悟で芝の競馬から。狙ってみたいのは中山4Rの14番レッドラルジュ。
こちらも新馬1番人気の評判馬。そのデビュー戦は勝ち馬が逃げ切るペース。しかも中山1600mで、外々を回っての追い込みではきつかった。むしろ、0.2秒差なら評価できる。
そして2戦目は、かなりレベルの高い未勝利戦。そこで17頭立ての内回りの大外枠では厳しかった、
その点今回は、Aコース使用5週目で馬場の内側がかなり荒れてきた。雨が降れば更に外が伸びる馬場となる。それだけに14番は好材料となりそう。
テンションの高い馬で、今の無観客競馬も願ったり叶ったり。休み明けの方が良さそうなタイプでもあり、今回は狙い目だ。

単勝 14
馬連 7-14 6-14 11-14
3連複 14の1頭軸 相手6.7.8.11

自信度 C




優馬

この馬GoodBad
高松宮記念


ダノンスマッシュは「躍動感十分のフットワーク」がGood
栗東調教班・Cウッド担当 持木TM
「中2週での臨戦となりますが、一週前に長目から追われて直前は単走で終い重点。躍動感十分のフットワークが目立ちますし、中間はゲートを見せる練習もしており、今回は発馬も決まるはずです。昨年と同じか、それ以上の臨戦態勢と見ていいですね」

ダノンスマッシュは「昨年よりも良くなったこと」がGood
安田隆厩舎担当 細川TM
「前走時の調教で跨いだ川田騎手が“昨年と比べて明らかに良くなっている”と話していましたが、陣営も“背腰の甘さがなくなり、シャキっとしてきた”とのことでした。レースでも出遅れながら直線で楽に抜け出し、その裏付けと言える完勝ぶりでしたし、ドバイの中止により参戦予定だった川田騎手が引き続いて騎乗できるのもプラスでしょう」

ダノンスマッシュは「タフな競馬」がBad
良馬場であれば話は別ですが… 中邑TM
「雨の影響が免れない上に、ハイペース必至のメンバー構成を考えると、かなりタフな競馬となりそうです。なので、1200mであっても、マイルくらいの距離適性が要求されるのではないかと思いますね。そうなると、本格化前とはいえ、マイルに良績がないこの馬には不安を感じますし、使ったレース数が少ないとはいえ、左回りでのパフォーマンスも落ちるのではないでしょうか」

ダノンスマッシュは「中2週」がBad
超攻撃的予想でヒット量産 ローカル本紙担当・伊利TM
「1200mで5勝している馬ですが、勝った時は全て前走からの間隔が中8週以上あいており、対照的に国内の1200mで中7週以内での出走となった時は、2・4・3着。前哨戦を快勝して1番人気に推されながら結果を出せなかった昨年のスプリントGIでの敗因も、そのあたりにありそうです。今回は1200mにシフトしてからは最短となる中2週、加えていつもの坂路からCウッドへと調整のパターンを変えてきた点も引っ掛かりますね」

この馬GoodBad
高松宮記念


グランアレグリアは「陣営の手応え」がGood
藤沢和厩舎担当 馬場TM
「鍵は初めてとなる1200mの距離だと思いますが、これまた初めてだった前走の1400mでの対応ぶりからも、陣営から不安の声など聞こえてきませんでした。“競馬を経験するにつれて精神的な成長が感じられるし、体高も伸びて肉体的にもシッカリと成長している。坂路とコースでシッカリと乗り込んだし、仕上りは良好。中京コースに対しても全く不安はないので、期待している”と、かなり手応えはある様子でしたね」

グランアレグリアは「スイッチオン」がGood
僚紙『競友』のエース調教班 宮崎TM
「坂路調整で仕上げた前走の阪神カップ時と違い、今回はDウッドを併用して十分な乗り込みを消化。いずれも単走ですがリラックスした雰囲気で脚の運びも実にスムーズで、馬体にもムダなところがなく、ハリがありますね。直前の金曜日に軽く登坂しましたが、そこで闘争心のスイッチも入った印象を受けました。久々でも文句なしの状態に仕上ったと言えます」

グランアレグリアは「あり余るスピードがむしろ」がBad
結論は自信の“抜け” 田崎TM
「印はつけません。初の1200mについては、あり余るほどのスピードからも問題はないと見ていますが、モズスーパーフレアを筆頭にテンから飛ばす馬が揃ったここでは、先行争いに巻き込まれる可能性も高いと思います。前走の末脚は脚が溜まってこそ使えたものであり、スピードに任せる競馬をするのなら、終いに甘くなってしまうのではないかと」

グランアレグリアは「馬場」がBad
これぞまさしく危険な人気馬 編集・木谷
「“馬場がBad”といっても、厩舎担当の馬場TMが悪いというわけではありません。良馬場ながら力の要る馬場だった2歳時の朝日杯FSで伸びを欠いたように、重馬場適性は今ひとつなのではないかと見ています。5馬身差圧勝の前走ですが、GII戦の割に決してレベルが高い相手とも言えず、消しでよいのではないでしょうか」

とっておき穴馬
高松宮記念


高松宮記念:とっておき穴馬
馬券も大きく勝負したい 板子TM
セイウンコウセイ
「もともとこの時期に調子を上げる馬ですが、陣営は“2着だった昨年よりも今回の方がいい調整ができた。勝った3年前に近い雰囲気”と、状態面の良さを強調しています。近走で結果が出ていないとはいえ、敗因はそれぞれ明確ですし、前走もトップハンデ58キロを背負ってのコンマ2秒差なら、年齢的な衰えもないと見ていいでしょう。そして、道悪についても、陣営は“苦にしない程度”というものの、人気どころが揃って苦にしそうなタイプだけに、相当な追い風となるはずです」

絶好調モードの穴ハンター 編集・木谷
モズアスコット
「初の1200mになりますが、全く問題ないと見ています。というのも、この馬にとって重要なのはスローペースの瞬発力勝負にならないことであって、今回は同馬主のモズスーパーフレアがハイペースで逃げてアシストしてくれそうですからね。重馬場必至の天気予報も、ダートで頂点に立ったこの馬にとって追い風でしょう。馬単や3連単の1着固定で思い切って勝負します」
スポンサーサイト