田中正信さん

大阪杯の追い切り注目馬

■4月5日(日)
阪神競馬場 芝2000m 別定
大阪杯(GI)


■3枠3番ブラストワンピース
厩舎:大竹正博(美)
騎手:川田将雅
馬主:(有)シルクレーシング
生産:ノーザンファーム

おおまかな調整の流れはデビュー以来ずっと変わっていない。外厩でほとんど整えてから入厩→スイッチを入れてレースへ。この→の期間に鍛えるという項目も加われば一流と言われている厩舎の特徴となるのだが、残念ながら大竹厩舎に、その様子は感じられない。ひょっとすると偏見なだけで、この陣営なりに作業は行っているのかもしれない。ただ、もしそうであれば色々と工夫の跡が調教欄に見えてくるはずなのだ。だが、この厩舎の調整というのは、どのクラスのどの馬であろうとほとんど同じ。要はいつだって型通りでしかない。果たして、こんなことを繰り返していて引き出しが増えるだろうか。そういう意味でも同馬は外厩最大手が誇る最高傑作といえよう。では外厩先で何をしてきたのか。そこは相変わらず詳細不明。だが、どういう状態で入厩してきたかぐらいは解る。それが入厩して最初に行った調教の内容。面白いことに、この馬の歴史を紐解くと綺麗に初動の内容と結果がリンクしてしまうのだ。1本目が軽い時は崩れ、イキナリから動かせている時は好走ばかり。今回は前走同様バッチリ動かせている。動きも豪快そのものとくればデキに不安は皆無。これも新しい厩舎のやり方なのかもしれない。


■4枠4番ワグネリアン
厩舎:友道康夫(栗)
騎手:福永祐一
馬主:金子真人ホールディングス(株)
生産:ノーザンファーム

ひたすらに無理をさせないローテーションの上に距離は適距離限定。なぜ、徹底してこのような使われ方なのか。これを紐解くと色々と見えてくるものがある。ひょっとするとダービー馬だから過保護に扱われていると思われていないだろうか。確かにそれも多少はある。ただ、このような起用法は何もダービーを獲った後に始まったわけではない。そもそもデビュー時からずっと。となれば理由はもっと本質的な問題。おそらくというよりは、ほぼ性格的なもの。簡単に言えば走りに真面目過ぎる。いつだって限界ギリギリまで頑張ってしまうのだ。故に冒頭の起用法しかないのである。そしてだからこそ、この馬を愛してやまない福永騎手は時折セーブする。極悪馬場の皐月賞に超高速馬場の2走前などがその典型。普通の馬場でも、まともに走った後は回復に時間がかかる。異常な馬場であれば尚更。それだけ特別な存在ということか。ただ、それだけに今回は逆にチャンスである。春の適距離はここだけ。そう、全力が確定なのだ。丹念に乗り込み1週前にはバキバキに追ってスイッチオン、切れのある動きを見せたように仕上がりには不足なし。となればダービー時同様勝ちにくる可能性大。本気の福永騎手は侮れない。


■5枠5番ラッキーライラック
厩舎:松永幹夫(栗)
騎手:M.デムーロ
馬主:(有)サンデーレーシング
生産:ノーザンファーム

昨秋からは坂路追いを封印しコースでの持続力強化ばかり。その甲斐あってエリザベス女王杯を制すことができたし、香港ヴァーズでも活躍できたわけだから見事な調整だったと言えよう。ただ、その分で割を食ったものも存在した。前走というのは、それが露呈した感。簡単に言えばスプリント力。坂路を使用していたからこそ、これまではマイル前後の距離にも対応できていたのだ。ただ、それは解っていたはずである。そもそも同馬の本質は中距離以上、それに今年は中距離路線で再び香港へ(どうなるか解らない状況ではあるが…)という野望もある。ならば今更、付け焼き刃程度にしかならない坂路でのスプリント力向上などをしている無駄な時間などないのだ。ひたすらに武器を磨く、今はそんな時期。だからこそ前走もあえてのコースオンリー。そう、前走は必勝のレースにあらず。あくまで今後へ繋げるための始動の一戦でしかない。そこから中4週の今回、前走より力が入っているのは一目瞭然。そもそも長い距離からゆっくと刺激を与えていた前走とは根本から違う。毎週のように5Fからスピードに乗せて、これでもかと研ぎ澄ませてきた。走りそのものもキリッとしてきて、まさしく本来の姿に。復調確実とみる。


■6枠8番ダノンキングリー
厩舎:萩原清(美)
騎手:横山典弘
馬主:(株)ダノックス
生産:三嶋牧場

中4週となる今回のポイントとしては上がりやすいテンションを如何にストレスを感じさせずに適度な状態で維持できるか、これだけであろう。とはいえ、これまでの付き合いに加えて前走の結果でほぼ答えは見えている。1週前はバキバキの併せ馬を行うことで本負荷とストレス発散。ここでほぼ整えてしまい直前は負担軽減、サッと単走で流して精神面を整える。この前走のパターンこそが理想。これはマイルの距離なら大丈夫だろうと欲を出して直前も併せ馬で鍛えてしまった2走前の反省でしかない。気で走るタイプだからこそ、やり過ぎれば消耗してしまうのだ。調教で燃え尽きさせず余力を残し送り出す、これこそが同馬に合った調整法。ただ、この中間を見るといささか不安にならないだろうか。1週前は理想でも直前はやり過ぎてやしないかと…。だが心配にはおよばない。確かに前走時と比べれば同じ単走でも5Fから動かしているし時計も速い。だが、これこそが本番仕様。あくまでメニューは同じなのだが、状態の充実にモチベーションの高さが前走とは大違いなのだ。だからこそ同じサッとでもスピードが簡単に出てしまうだけ。集中した走りを見ての通り、心身共に絶好といえるレベルに到達した感。


■8枠12番クロノジェネシス
厩舎:斉藤崇史(栗)
騎手:北村友一
馬主:(有)サンデーレーシング
生産:ノーザンファーム

気のいいタイプで仕上がり早と言えば聞こえは良いが、正確には仕上がり過ぎてしまうようなところのある牝馬。故にコンスタントに使うよりは心身共にフレッシュな久々の方がよっぽど状態としては良い。イマイチ走りに溜めの利かなかったエリザベス女王杯など中3週での起用の弊害以外の何ものでもなかろう。そして、さすがに陣営もそういうキャラクターであることは理解してきている様子。だからこそ逆算して、ここへ中6週と一旦リセット入れて臨戦が可能な京都記念から始動したのでは。となれば後は研ぎ澄ませているかどうかを確認するのみ。では見ていく。調整内容としては秋華賞時とほぼ同様。前走もそうだっただけに、これが確立したパターンということだろう。内訳としては週2本ペースで乗り込み、3、2週前の追い日に立て続けに本負荷、直前はギアチェンジでラストを伸ばすというもの。前走で示したように今回の直前でも以前の行きたがる姿が嘘のように折り合いがスムーズ。だからこそ最後の最後でもう一段階ギアが上がる。この中間の中で数字上は最も目立たない直前だったが動きの迫力という点ではズバ抜けていたと言えよう。体の厚みも増した印象でいよいよ完成しきったか。仕上がりは万全。






田原基成さん

【大阪杯】アノ年度代表馬と重なる成長曲線。本命に迷いはない。/阪神10R/中山6R

【阪神11R 大阪杯】

有馬記念時、私は「体重を増やすこと」について書き連ねた。

アスリートの世界で常識化する体重増=己の限界値を引き上げるパフォーマンスの向上。この方程式は年々信憑性を増しているように思える。

キタサンブラック。
リスグラシュー。
クリソベリル。

競走馬の世界でも実例は多く、上記に挙げた馬はデビュー時との比較で20キロ以上の馬体重増に成功。牝馬のリスグラシューに対して体重増の表現は何らかの「ハラスメント」に当たるかもしれないが、褒め言葉だから私は気にしない。スレンダーな2-3歳時と重厚感漂う4-5歳時。ふたつの時期があるから楽しめる。競馬における変態紳士のたしなみとして、当然持ち合わせている感覚だ。

さて、馬体重を増やすといってもただやみくもに増やせばよいものではない。

「馬体重増の根拠」を深堀りする必要があるのだ。

例えばキタサンブラック。

有馬記念時の繰り返しになるが、重要なことは何度も伝えないと伝わらない。当時の馬体重はデビュー時との比較でプラス30キロ。時計のかかる馬場巧者→スローペース専門と経て、馬場・展開不問のスーパーホースへと進化を遂げた。

クリソベリルのチャンピオンズCの馬体重は、デビューからプラス26キロ。華奢な部分はすっかり解消され、冬のタフな中京ダートを悠々と駆け抜けた。まだまだ成長の余地を残しており、向こう3年はこの馬の天下だろう。

そしてリスグラシュー。

衝撃の5馬身差圧勝で引退の花道を飾った有馬記念。468キロで臨んだ当時の馬体重は現役生活中もっとも重いものだった。全盛期にターフを去る……これほどカッコ良いものはない。この馬に関しては増量したものすべてがパフォーマンス向上のエンジンとして機能した稀有な例だ。今思えば大幅なボリュームアップを成し遂げた府中牝馬Sがターニングポイントだったのかもしれない。

府中牝馬S。
エリザベス女王杯。
香港ヴァーズ。
牡馬混合GII。

求められる適性が異なる4戦すべてで馬券圏内を確保した4歳秋-5歳春……ヒントどころか解答を導く材料が過去レースに転がっていた。それを見逃さず、素直になれるかどうか。ポイントはそこにある。

それを踏まえ、ここはラッキーライラックに本命の印を託す。

秋競馬は府中牝馬Sから始動、叩き2戦目のエリザベス女王杯を勝利。返す刀で香港ヴァーズを好走し、遠征後の国内初戦で2着……見れば見るほどリスグラシューとラッキーライラックは似ている。ヴィクトリアマイルに目もくれず、牡馬混合GIに挑むのは陣営が昨年得た手応えに起因するものか。

4歳春までのラッキーライラックなら、スローの上がり勝負濃厚と思われる今回は最悪の条件。上がり3F33秒台のレースで切れ負けを続けた昨年春。切れ味に勝るディープインパクト産駒に一蹴されていたことだろう。

しかし、今は違う。

年齢とキャリアを重ねるたびに新しい自分へとアップデート。前走馬体重は2歳夏の新潟時との比較でプラス38キロ……それでいてエリザベス女王杯が示すように上がり3F33秒台どころか32秒台の決着にも何なく対応してみせたのだ。

中山記念ではダノンキングリーに後塵を拝したものの、当時は「1週前に軽い外傷があり、しっかりした追い切りを控えた」と陣営が認める手ぬるい仕上げ。勝負どころでの反応の鈍さは調整不足が影響したものと捉えられる。1週前、そして今週と十分な負荷をかけられている時点で大丈夫。私のなかで不安は消え去った。

M.デムーロについても触れておきたい。

いま、世界を苦境に陥れている新型コロナウイルス。なかでも壊滅的な被害を受けるイタリアは彼の母国だ。スケールは違えど、似たような状況にあった日本に感動と勇気を与えたヴィクトワールピサでのドバイワールドカップ。「日本のために勝ちたい、日本のために勝ちたい」毎日そのように祈っていたという。もちろん競馬はそう上手くいかないものだと理解している。それでも競馬ストーリーテラーとして見たいのは笑顔満開、ハッピーオーラに包まれたデムーロの表情だ。

迷いはない。

ラッキーライラックが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはジナンボー。

先行馬総崩れの展開で4角先頭の前走小倉大賞典。早仕掛けは明らかだった。それでもレース時の馬体重はデビュー時との比較でなんと44キロ増。ボリュームアップに成功した点は好材料と受け止めたい。ディープインパクト×キングカメハメハの配合馬は阪神芝2000mで【4-1-2-5】複勝率58.3%。この距離の持ち時計1分57秒5は出走馬中TOP3にランクされるものであり、侮れない。

ダノンキングリーはこの位置。

新馬戦を含め、中10週以上の休み明けでは【4-0-0-0】と負け知らず。好走ローテを味方につけた前走は見事なレースだった。皐月賞のパフォーマンスを見るより急坂内回りの芝2000mは問題ないと思われるが、休み明け勝利→間隔を詰めて関西圏に臨むローテは2走前5着時と同じ……少なくともプラス材料ではない。萩原厩舎は関西圏のGIで【0-0-0-9】。高速馬場適性はメンバー中随一も、不安要素は少なからず存在する。

昨年の3着馬ワグネリアンは4番手評価。

休み明けで大阪杯参戦の臨戦過程は昨年とまったく同じ。ローテーションに不安はないだろう。ここでの懸念は距離。昨年はこのレースを含め芝2000mを3戦したが3.4.5着と勝ち切れず。枠の利を得られることで評価を上げた形だ。

クロノジェネシスはバッサリ切る。

昨春以降挙げた2勝はいずれも稍重-重。新馬戦を含め、渋った馬場では3戦3勝と際立った成績を誇る。翻って、良馬場で施行された2週間前の阪神芝2000m若葉Sは1分58秒6……いまの阪神芝は高速馬場だ。切れ味勝負に屈した2走前の内容から、今回想定される条件では死角ありだ。

【阪神11R 大阪杯予想の印】
◎5 ラッキーライラック
〇10 ジナンボー
▲8 ダノンキングリー
☆4 ワグネリアン
△9 マカヒキ
△3 ブラストワンピース
△1 ロードマイウェイ

【単勝】5(1点)
【馬連】5-10,8,4(3点)
【3連複/フォーメ】5-10,8,4-10,8,4,9,3,1(12点)
【3連単/フォーメ】5-10,8,4-10,8,4,9,3,1(15点)


次に、自信の一鞍。

【自信の一鞍 阪神10R 難波S】

ゴータイミングが馬券圏外に敗れた4戦は左回りと直線平坦コースに限定。今回の舞台となる阪神外回りコースでは【3-0-1-0】と大崩れがなく、適性の所在地は明らかだ。条件好転のここはスムーズなら突き抜ける。

【阪神10R 難波S】
◎3 ゴータイミング
〇14 ルナステラ
▲2 エングレーバー
☆5 シフルマン
△13 シャンティローザ
△12 セラピア
△16 ボッケリーニ
△7 ハナズレジェンド
△6 サトノケンシロウ
△8 スリーマキシマム

【馬連】3-14,2,5(3点)
【3連複/フォーメ】3-14,2,5-14,2,5,13,12,16,7,6,8(21点)
【3連単/フォーメ】3-14,2,5-14,2,5,13,12,16,7,6,8(24点)


最後に太鼓判レース。

【太鼓判 中山6R 4歳上1勝クラス】

地方で研鑽を積んだダンシングプリンス。相手関係を考慮したとしても3勝すべて2着馬に1秒以上の差をつけたパフォーマンスは尋常ではない。中間の坂路では4F50秒1と超抜の追い切り……先物買いのタイミングはここしかないだろう。

【中山6R 4歳上1勝クラス】
◎7 ダンシングプリンス
〇9 コウユークロガヨカ
▲16 オルダージュ
☆10 ケイアイマリブ
△12 フジノタカネ
△3 ヒロミ
△1 ヒロノトウリョウ

【単勝】7(1点)
【馬連】7-9,16,10(3点)
【3連複/フォーメ】7-9,16,10-9,16,10,12,3,1(12点)
【3連単/フォーメ】7-9,16,10-9,16,10,12,3,1(15点)





坂井千明さん

【大阪杯の追い切り診断】今回人気落ちのロードも悪くない。気になる人気上位馬の状態は…?
■カデナ【C】
相変わらず動きが硬いね。追ってからの反応も今ひとつ。それでも、この追い切り内容でも結果を出せるんだから、この馬の走りはできているということ。

■クロノジェネシス【A】
前回と同じように体をしっかり使えて、首の可動域も十分。脚をのびのび使えているあたりも好感が持てるね。前回より良くなっているよ。

■サトノソルタス【B】
気持ち重そうだなという感じもしたけれど、首を前へ前へと使って力強い走りができている。引き続き順調と見ていい。

■ジナンボー【C】
サトノソルタスの内で併せていた。これといって特筆する部分はないけれど、悪いところはない。この馬なりに順調といったところでしょう。

■ステイフーリッシュ【C】
前回なんかはリラックスして気分良さそうに走れていた。今回も体は使えていたけれど、どことなく走りが重い印象だね。

■ダノンキングリー【A】
前回と変わらず、鞍上も軽く抑えているだけで無駄な力は使っていないながらも、すごく力強い走りができている。高いレベルで至って順調、だね。

■ブラストワンピース【A】
頭が高い走りは相変わらず。馬格があるからよけいにそう思えるのかもしれないけれど、すごく力強い走りだね。それに、追ってからの反応も前より良くなっていた。

■マカヒキ【B】
前回も追われてからの伸びが物足りなかったけれど、今回も同じような感じだね。もともと力はある馬だから、体を使うことはできていても走りの迫力という点では今ひとつ。

■ラッキーライラック【A】
前回と変わらず順調。首をしなやかに使って、四肢をしっかり伸ばす走りができていた。順調そのものだね。

■レッドジェニアル【C】
力強いというより、力んで走っている印象。だから体は使っていても、スムーズな走りができていない。気が入りすぎてしまっているんだろうね。

■ロードマイウェイ【A】
トモが開いた走りではあるけれど、体をしっかり使って力強い走りができている。

■ワグネリアン【A】
相変わらず左手前のときはトモが開く走りだね。それでもしっかり体を使った走りができていて、終いの反応も伸びも良かった。

今回は頭数は12頭と少ないけれど、いいメンバーが集ったし、いい状態で出走できそうな馬が多いね。中でも良く見えたのはダノンキングリーに、クロノジェネシス、ラッキーライラックあたりは、一度叩いてからここ目標に順調に仕上がった感じだね。間隔はあいたけれどワグネリアンやブラストワンピースも、力を出せる状態だと思う。ロードマイウェイは一気にメンバーが強化された前回は出遅れもあって力を出せず人気を落とすだろうけれど、状態自体は今回もいいからバカにはできないと思うよ。


【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬



競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

良馬場ならカルリーノが巻き返す/浅草特別

中山10R (7)カルリーノが巻き返す。今年に入ってなかなか馬体が絞れないが、暖かくなってようやく締まってきた。素軽さは追い切り内容にも表れている。1日はウッドコースで5ハロン70秒7と軽目だが、1週前の3月26日には同67秒6、上がり36秒9-12秒4の好時計をたたき出した。
前走は馬場が悪く(重馬場)、手応えほど伸び切れなかったが、良馬場なら話は違う。昨秋の神奈川新聞杯では、後に阪急杯を制したベストアクターと好勝負しており、クラス卒業の力はある。最近はゲートも出るようになっており、中団後ろで脚がたまれば差し切りのチャンスだ。単3000円、複7000円。(ここまでの収支 マイナス2万9100円)
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結果 中山10R ⑦カルリーノ 4着




【大阪杯】阪神芝2000mコースデータ&注目馬
狩野雄太さん


◆大阪杯のポイント◆
大阪杯はG1になった2017年以降、勝ち時計と上がりが速くなった。レース映像を見ると、残り300m付近で前から5~6頭目のインコースにいた馬しか馬券に絡んでいないのがわかる。

前につけた馬が33秒~34秒台前半の上がりを出し、抜け出した順にゴールしているので、後方から外を回した馬は物理的に届かない。差してきた馬も道中は内で脚をためていて、直線だけ外に出す競馬をしている。

好走馬は中~長距離のG1、G2で先行して、メンバー上位の上がりを出して連対した経験があった馬ばかり。小回り巧者よりも、直線の長いコースで上がり勝負に対応できている馬、マイル重賞を勝っているような馬を狙いたい。

◆大阪杯の注目馬◆
クロノジェネシス 2着
デビュー以来9戦して上がり3位以内が8度。中団より前のポジションからメンバー上位の上がりを使って中~長距離のG1、G2で好走してきた。直線の長いコースで上がり勝負にも対応しており、マイル戦での実績も十分。今回もスンナリ先行できそうで、好走条件にピッタリ当てはまる。



G2時代に大阪杯4勝
安藤勝己


◎ ⑫クロノジェネシス
○ ③ブラストワンピース
▲ ⑧ダノンキングリー
☆ ④ワグネリアン
△ ⑤ラッキーライラック
△ ①ロードマイウェイ
△ ⑦ステイフーリッシュ

クロノジェネシスは悲願のG1制覇となった秋華賞もええ競馬やった。それ以上に衝撃的やったんは今年初戦の京都記念。心身ともに成長しとるんがストレートに伝わってきた。12キロ増の馬体は見るからにたくましさを増しとったし、懸念されとった気性的な難しさも嘘みたいに解消。短期間でこんなに変わるんかって正直、驚いたわ。これってリスグラシューが昨年の宝塚記念を圧勝した時によう似とる。距離的にも2000mはビンゴやろし、まずおかしな競馬にはならんはず。先週の高松宮記念のダイアトニックは致命的な不利がなければ際どかったで、北村ユーイチも今週こそスッキリ決めたいところやろ。

ブラストワンピースは決め手勝負になると分が悪い。距離ももっと欲しい気がするんやて。ただ、展開がバチッとハマりそうな枠の並びの分で対抗。ダノンキングリーは一瞬の切れ味で言えば2頭より上なんやろけど、それを最大限に発揮できるんは1800mなんかな。昨年のマイルCSは関西への輸送と初コースの影響があったで、単穴に止める。ワグネリアンは突き抜けるイメージはないんやけど、相手なりにしぶとく走れるタイプ。ライバルに比べて2000mもベストの部類やで、ジャパンC以来でも力を出せる仕上がりにあると思う。

ラッキーライラックは適性が長めの距離にシフトしてきた印象やけど、それを踏まえて中山記念を使ってきたローテに好感が持てる。ここでも大崩れはないやろ。金鯱賞はスタートが決まらず終始リズムが悪かったロードマイウェイ、単騎逃げに持ち込めそうなステイフーリッシュもまだ見限れない。




水上学の血統トレジャーハンティング

日曜阪神11R 大阪杯(G1)
◎本命馬
⑤ラッキーライラック
(牝5、栗東・松永幹厩舎、Mデムーロ騎手)
まだ今年で昇格4年目ということで、レースにハッキリした傾向があるわけではない。だが、宝塚記念と同じく阪神内回りで行われる上に、前半の入りがやや速まるために、良馬場ならばよりスピード持続力血統に向いた舞台である。絶対的な能力が高い馬は別にして、母の父がダート血統の馬がG2時代からよく走っていることがそれを裏付ける。ここは⑤ラッキーライラックの配合がベストだ。

父オルフェーヴルは、このレースを勝っている……と書くのが野暮なほどの戦績だが、ステイゴールドの系譜らしく、小回りでの強さは破格だった。そして持続力を裏付けるのが母の血。フォーティナイナー系とシアトルスルーの配合でできた、生粋のアメリカのダート中距離血統。一瞬のギアチェンジより、脚を長く使える場に向く。

一族にはハーツクライやミッキーアイルもおり、息も長い牝系だ。5歳になっても衰えはないだろう。

アーモンドアイ不在のここを勝って、女王との次なる戦いに箔をつけたいところだ。
$お宝馬
⑥レッドジェニアル
(牡4、栗東・高橋忠厩舎、酒井騎手)
実績からは不安はあるのだが、今開催の当該コースでやたらと「父キングマンボ系×母父サンデー系」が来ているのが気になり、お宝馬に推したい。

近走苦戦続きも、勝ち馬からは意外と大きく負けていない。上がりがかかるコースの方がいいだけに、この馬については意外と阪神中距離が向いている可能性もある。曲がりなりにもダービー馬を下した馬、全くの軽視はできないだろう。

相手上位は ④ワグネリアン、やや距離延長に不安の⑧ダノンキングリー、去年不利の③ブラストワンピース。 押さえに ⑫クロノジェネシス、前走スタートで座ろうとしレースにならず、スローにもハマってしまった①ロードマイウェイ。




栗山求さん

阪神11R 大阪杯(G1) 芝2000m OP 定量

◎3ブラストワンピース
○12クロノジェネシス
▲8ダノンキングリー
△5ラッキーライラック
△4ワグネリアン
<見解>
◎ブラストワンピースは
「ハービンジャー×キングカメハメハ」という組み合わせ。

母ツルマルワンピースは阪神ジュベナイルフィリーズ5着馬で、
トライマイベストとエルグランセニョールの全兄弟クロスを4×3で持っており、
女傑アーモンドアイと配合構成がよく似ている。

ハービンジャーの傑作配合だ。

今回の舞台は内回りコースの芝2000m。

スピードの持続力がモノを言うので、
ハービンジャー産駒にとっては持ち味を発揮しやすい。

じっさい、本馬は小回りコースの中山で有馬記念(G1)を勝っている。

昨年は1番人気に推されたものの6着。

序盤に位置取りを悪くし、勝負どころで外からマクったものの、
内が伸びる馬場でスローペースだったこともあり、ラストまで伸び切れなかった。

レースの流れに乗れれば巻き返してくる可能性が高い。

今週はAコースからBコースに替わり、
少し時計が速くなることが予想されるが、
どんな馬場にも対応できるタイプなので問題ない。




境和樹の穴馬券ネオメソッド

阪神11R 大阪杯(GⅠ)(芝2000m)

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大阪杯は、米国的なダート血統とディープインパクト産駒が最重要血統となるレース。

2020osakahai02.png

まずは米国血統。

昨年、9人気で勝ったアルアイン(18年は3着)は、母父にボールドルーラー系エッセンスオブドバイを保持。母ドバイマジェスティは、現役時代にBCフィリー&メアスプリント(ダ1400)を勝った馬でした。

また、ヴァイスリージェント、ストームキャットといった「ダート型Nダンサー系」保持馬の名前も目立ちます。

こういった、米国性の強いダート的馬力血統が大阪杯ではパフォーマンスを上げやすいという傾向があります。

一方、大阪杯は毎年のようにディープ産駒が馬券になるレースでもあります。

2020osakahai03.png

昨年も、9人気1着アルアイン、4人気3着ワグネリアンと2頭のディープ産駒が同時好走。13年に初めて産駒が出走して以降、毎年1頭は馬券に絡んでいます。

特に、母父ダート型Nダンサーとの配合は、【2-2-1-4/9】勝率22.2%、連対率44.4%、複勝率55.6%というハイアベレージ。単勝回収率160%、複勝回収率101%と馬券的にも有用な血統パターンと言えるでしょう。

ディープ×ヴァイスリージェント系、ディープ×ストームキャット系。この2つの配合は特に要注意です。

⑧ダノンキングリー 3着
(ディープ×ストームC)

⑨マカヒキ
(ディープ×Fデピュティ)

⑪カデナ
(ディープ×Fデピュティ)

今年は、この3頭を候補馬とします。そして、高配当を狙う穴馬は⑪カデナ。

父ディープ×母父フレンチデピュティで血統テーマをクリア。さらに、母母父にはボールドルーラー系シアトルスルーを持っており、これぞ大阪杯血統と言える存在です。

前走で久々の重賞制覇を飾り上り調子で臨むGⅠの舞台。ゴール前強襲に一票投じたいと思います。
結果 ⑪カデナ4着





大阪杯週

美浦『聞き屋』の囁き
穴ならこのコンビ!
G1騎乗への賭けに勝った○○騎手が注目だ!


フルゲートを大きく割る12頭立てとなった今年の大阪杯。

ドバイ国際競走の中止発表がもう少し早ければ、多くの有力馬たちが大阪杯に参戦した可能性があるだけに、新型コロナウイルスの影響は相当大きく残念としか言えない。

新型コロナウイルスは大阪杯でほかにも影響を及ぼしている。

それは鞍上の調整について。その2。

マカヒキに騎乗することになったヒューイットソン騎手。

12頭立てという少ない頭数なので、マカヒキに騎乗できる候補の騎手はたくさんいたが、その中から選ばれたとのこと。

関係者の話によると、選ばれるか分からない状況だったが、選ばれると思って中山での騎乗依頼を受けていなかったというのだ。結果、その賭けに勝つことになり、GⅠ出走権を獲得。

先日、人気薄のガロアクリークでスプリングSを制しており、南アフリカリーディングの手腕を見せつけたところ。

前走で復調の気配が見えたマカヒキだけに、穴ならこのコンビかもしれない。

関西事情通のちょっとイイ?話
前走で収穫アリ!今度は逆転!?


今週から4月に突入、いよいよ次週は桜花賞、そして皐月賞へと続き、クラシックも開幕する。

今年の桜花賞は、近年稀に見る好メンバーで非常に見応えある一戦。何としても競馬開催は続けて欲しいと切に願う。

さて今週のGIは大阪杯。GIに昇格して4年目を迎えるが、ドバイワールドカップデーと近い週に行われるだけに、どぅしてもトップホースの何頭かは抜けてしまう。

今年は特に、アーモンドアイを筆頭にウインブライト、カレンブーケドール、ペルシアンナイト、ラブズオンリーユーなど、出走してくれば有力視されるトップホースが大挙出走を予定、ゆえに今年の大阪杯も12頭立てとやや寂しい構成になってしまった。もしドバイの中止がもっと早く、せめて出国した1週前の水曜日までに決まっていれば、逆に大阪杯が豪華メンバーで争われる事になっていたのだが…

その面々が居ないだけに、コレという絶対的な存在は見当たらない。一応実績的にはブラストワンピースや、中山記念を快勝したダノンキングリー辺りが上位には見えるが…

注目して見たいのは、その中山記念で2着に敗れ、ダノンキングリーとは勝負付けが済んでしまった様に思われてしまうラッキーライラックの方だ。

その中山記念では今回も手綱を取るミルコがまたがっていたが、今回の大阪杯とセットでの騎乗依頼だった。ゆえに、初騎乗だった前走はやや手探りな面が合ったことも否めない。ただその代わり、本番へ向けて課題を見つけられるレースでもあった。

結果は2着に敗れたが、そういう経緯を考えればまだ勝負付けは済んでいない。

レース後のミルコの話でも「調教で乗った感じと違って勝負所での反応が鈍かった。正直3・4着かと思った…」との事。

それが2着まで押し上げた事で「スタミナ型の馬」と認識したようだ。

そう、調教で感触は掴んでいたものの、やはり実戦ではそのイメージとは違う面を見せ、それが判った事が収穫。

まして前走は軽い外傷明けで調教過程も軽め、今回はきっちり乗り込み馬の状態もアップ、大きな上積みも見込める。

ダノンキングリーに先着を許した中山記念とはいろいろな面で違う今回、今度はラッキーライラックが逆転するシーンも十分想像できるだろう。注目したい。

競馬場から見た推奨馬券
相手うんぬんより展開利を重視!!

日曜の中山は、天気予報によっては昼間に微妙に降る予報もあるが、いずれにしろ微量で、大きな馬場悪化はなさそう。

まずは中山1R。大型馬の休養明けは分が悪いが、5番のレッドジョコンダを狙いたい。デビュー戦では惨敗したが、デムーロが諦めてしまって、最後は完全に流したものだけに、大差負けは問題ない。
そのパドックで見た馬っぷりの良さは、一際目立っており、人気になっているのも当然だと思った。ただ、筋骨隆々のパワー型だけに芝よりも、ダートの方が良さそうな印象はあった。競馬では、マイル戦の外枠ということもあって追走に手間どり、そのうちに嫌気をさしてしまったような感じ。やはりスピードよりも、パワータイプなのであろう。
その馬が、期待通りに今回はダート戦を使ってきた。藤沢和厩舎だけに、いきなり完璧には仕上げないとは思うが、素質の高さと馬券的妙味に期待。

単勝 5
馬連 5-12 5-6 5-11
3連複 5の1頭軸 相手6.11.12.13

自信度 C


コース替わりの先行有利な芝コースで狙いたいのは、中山9Rの12番ロザムールだ。先行したい馬が、中山のマイル戦での大外枠は不利だが、今回はメンバーを見渡したところ、先行したいのはこの馬だけ。外枠からでも楽にハナに行けそうだ。
ここ2戦は雨馬場で内が悪く、この馬向きの馬場ではなかった。特に前走は3番手と位置取りも悪かったにも関わらず、差のない競馬をしており、能力の高さは示した。
今回はコース替わりで、比較的に前が残る馬場。しかもマイペース濃厚。相手うんぬんより展開利を重視したい。

単勝 12
馬連 2-12 7-12
3連複 2-6-12 2-7-12 2-10-12

自信度 B


日曜メインレース展望・柏木収保

【大阪杯】良馬場の時計勝負こそ望むところ

今週は一段と全体時計が速くなるか


 昨年までと同様、阪神の芝はGIの今週から移動柵のBコース(3m移動)。毎日杯の好時計が示すように先週までも決して痛んだ馬場ではなかったが、今週は一段と全体時計が速くなるか、スローなら高速上がりになって不思議ない。

 土曜4レースの3歳未勝利戦の芝1600mは、時期的にもう全体レベルの高い組み合わせではないが、上々の1分35秒0、かつ接戦だった。

 GIになって過去3年、スローの流れが連続している。勝ち時計平均は1分59秒37=(前半60秒67-後半58秒70)にとどまるが、各馬の出方、動き方しだいで本当はもっとスピード能力が求められるレースだろう。今年もスローだろうという展開(流れ)推測は、往々にして予測と一致しない。意外や、きびしいペースだってありえる。

 前回の中山記念、昨春の皐月賞と同じように、流れに乗って好位から抜け出しを図りたいダノンキングリー(父ディープインパクト)は、良馬場の時計勝負こそ望むところ。大接戦だった皐月賞2000mの0秒0差3着は、皐月賞レコードと0秒3差の1分58秒1。少し距離が長いかと思われた2400mの日本ダービー2着も、ロジャーバローズのダービーレコードと首差同タイムの2分22秒6。

 珍しく出負けした毎日王冠1800mは、追い込み勝ちだが、1分44秒4(自身の上がり33秒4)はコースレコードと0秒2差。自在のスピード能力にあふれ、楽に先行できれば…などの注文はつかない。

 2400m級以上のスタミナと底力の勝負には疑問もあるが、良馬場の、ましてスローの可能性が高い2000mなら不安は少ない。ちょっと非力にも映る細身の身体つきが死角だったが、4歳になって力感を加えている。今回は万全を期して3日前に阪神への輸送を完了している。昨秋のマイルCS時のような物足りない状態ではないだろう。

 もちろん、総合力のあるGI馬ブラストワンピース(父ハービンジャー)、馬体の成長を示すGI馬ワグネリアン(父ディープインパクト)を筆頭とする男馬が有力だが、時計(上がり)の速い2000mで評価を上げなければならないのは「牝馬」。

 京都記念のクロノジェネシスは牡馬相手に完勝だった。2着カレンブーケドールは、ジャパンCの2着馬。リスグラシューは引退したが、成長をみせる牝馬がつづくように育っている。昨秋のエリザベス女王杯を快走したラッキーライラックも、鞍上スミヨンだけが激変の理由ではない。別定、定量のGII、GIになった過去36年間、牝馬の勝ち馬は3頭(2着は2頭)にとどまるが、近年はそういう時代ではない。



優馬

この馬GoodBad
大阪杯


ブラストワンピースは「取り戻した本来の自在性」がGood
最終ジャッジは俺に任せろ 本紙担当・須藤TM
「一時期は大外をブン回す競馬も続けていたので、不器用だと思われがちですが、3歳時の毎日杯では好位のインから抜け出して勝っている馬です。鞍上を川田騎手に替えた3走前の札幌記念では中団で構えて馬群を割って出る競馬だったものであり、前走もインから実に巧妙な立ち回り。本来の自在性を取り戻した今なら、昨年のようなことにはならないはずです」

ブラストワンピースは「調整パターンの確立」がGood
調教班・美浦Dウッド担当 武井TM
「1週前に長めから併せ馬でビッシリ追われ、直前は馬なりで余裕を持たせて、というのは前走時と同じパターン。有馬記念からのぶっつけで、馬体を絞るのに躍起になっていた昨年の大阪杯時から、試行錯誤の上でようやく調整パターンを確立してきた印象を受けます。動き自体も大型馬らしい重苦しさは全く見られず、迫力満点で万全の仕上りと言っていいでしょう」

ブラストワンピースは「ビルドアップ」がGood
美浦・大竹厩舎担当 守屋TM
「前走はデビュー以来最高体重での出走となりましたが、事前に陣営から“馬体重は増えているが大丈夫”とのコメントを貰っていて、パドックを見て納得しましたね。まったく太目感がなかったですし、重苦しさもなく周回していたので、ビルドアップしたアスリートのようだと思いました。昨年のこのレースは上位馬が内を通っていたのに対し、こちらは常に外々を回らされて伸びを欠いたもので、明確な敗因があります。パワーアップを果たした今年は、キッチリとリベンジを果たしてくれるでしょう」

ブラストワンピースは「阪神内回り2000m」がBad
人気ほどの信頼は置けません 田崎TM
「6着に敗れた昨年の敗因をどう見るかですが、阪神ではワンターンの1800mで毎日杯を勝っているとはいえ、コーナー4回で器用さが求められる内回り2000mでの反応の差が出てしまったように思えるんですよ。その昨年とは鞍上も替わっていますが、その反応の悪さが完全にクリアできているかどうかは微妙なところですし、ちょっと人気になり過ぎの感を受けますね」

ブラストワンピースは「芝GIにおける鞍上実績」がBad
これぞまさしく危険な人気馬 編集・木谷
「鞍上の川田Jは昨年以降の芝GIで〔0・5・4・11〕と、安定感はありますが勝ち切れていないのが引っかかります。昨年の当レースではワグネリアン、マカヒキに先着を許していますし、前走でのステイフーリッシュとの着差を物差しにするならクロノジェネシスの方が上、という見方も出来るのではないでしょうか。いずれにしろ、印の順番は人気よりも大きく下がりますね」


この馬GoodBad
大阪杯


ダノンキングリーは「文句なしの仕上り」がGood
調教班・美浦Dウッド担当 武井TM
「1週前に併せ馬でビッシリ追って、直前は単走で流す程度といういつも通りの調整です。前走時から、直前をポリトラックから、より負荷のかかるウッドに替えて進境を示したわけですが、今回は馬なりで流した程度で5F65秒6-3F37秒0の好時計。躍動感溢れる動きは迫力十分で、まさに文句なしの仕上りです」

ダノンキングリーは「何一つない不安」がGood
美浦・萩原厩舎担当 小島TM
「前走はデキとしては85%くらいで、それであのパフォーマンスは4歳を迎えての成長の証です。もともと、ここが上半期の最大の目標でしたから、デキもピークにもってこれましたし、マイルCSの凡走で長距離輸送を危惧する声もありますが、当時より気性面でも成長してますからね。距離も1800~2000mがベストというのが陣営の見立てですし、悲願のGI奪取へ向けて、不安な点は何一つありませんよ」

ダノンキングリーは「叩き合いでの弱さ」がBad
最終ジャッジは俺に任せろ 本紙担当・須藤TM
「GIでタイム差なしのレースが2度あって、GII2勝はともに完勝。GI制覇に必要な要素は運だけ、という見方もできますが、それだけではない気もするんですよ。勝った時は、瞬発力を生かして前を一瞬に抜き去る強さを見せていますが、逆に馬体を併せての叩き合いとなった時にはことごとく敗れてますからね。そういった勝負弱い面が、実際に過去のGIでも露呈しているのではないでしょうか」

ダノンキングリーは「叩き2戦目」がBad
Badコメントは俺に任せろ 編集・木谷
「僕は“叩き2戦目”が気になるポイントですね。圧倒的にパフォーマンスが良かったレースはどれも休み明け初戦でしたし、昨秋5着に敗れたマイルCSも今回と同じ叩き2戦目で、かつ関西への輸送。中4週は今までで一番短い出走間隔でもあり、ゴール前のひと押しに影響してくるのではないでしょうか」


とっておき穴馬
大阪杯


大阪杯:とっておき穴馬
オフコースの穴狙い 持木TM
ステイフーリッシュ
ここ2戦もそうだったように、やはり前へ行って渋太さを発揮するのがベストの形。今回も楽に先行できる、と言うか、ハナに行ってのマイペースも望めるメンバー構成です。2走前が今回人気のブラストワンピースにコンマ2秒差、前走にしても良馬場だったならクロノジェネシスにあそこまで水を開けられることもなかったはずで、ペースと立ち回り次第では、ここでも差のない競馬が可能だと思います。

穴馬探しの極意は火曜坂路にあり 菅TM
ワグネリアン
ダービー馬を穴馬に指名すること自体、失礼な話かもしれないが、古馬になってからは結果が出ていないだけに仕方ないだろう。そのダービーは直前に体をハッキリ見せ、神戸新聞杯時にはスピード感のある捌きが目立った。
私が毎週火曜に行っている坂路の経過観察では迫力を感じることの少ない同馬だが、逆に変化を見せた時には“これなら”と◎を打ってきた。今回の初見は2月25日で、例によって線が細く迫力を感じなかったが、2週後の3月10日は、細さは変わらずも珍しく我の強さを見せた。さらに2週経過した3月31日は、毛ヅヤが良さが目立ち、ハッキリとまではいかないが線の細さが消えていた。
ジャパンCの時はこういった変化が見られなかっただけに、あの頑張りには驚かされたが、けっして“これなら”という状態ではなかったはず。大きな変化を見せた今回、是非ともその走りに注目したい。
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