境和樹の穴馬券ネオメソッド

大阪杯&ダービー卿CTの回顧

第64回大阪杯(GⅠ)
1着ラッキーライラック
2着クロノジェネシス
3着ダノンキングリー

ラップ:
12.9-11.7-12.3-11.9-11.6-12.1-11.7-11.3-11.2-11.7
時計:1.58.4


土曜日は若干ながら馬場の真ん中あたりが優勢だった阪神芝ですが、日曜日になると徐々にBコース替わり初週らしく内前有利の設定に移行。このトラックバイアスに加えて、前後半5F60.4-58.0秒の後傾ラップ。レース上がり34.2秒ですから、これでは、外を回した組はいくら脚を使っても内を立ち回った組と脚色が一緒になってしまうというもの。

上がりの速い持続戦にあって、内ラチ沿いでジッと脚を溜めていたラッキーライラック。
直線半ばでまだ前が開かず追い出すことができずにいましたが、結果的にはここで脚が溜まったことが最大の勝因。2着クロノジェネシスが外を回って脚を使っていたのとは対照的でした。
2、3着馬が11.7-11.2-11.3-11.7秒と持続戦を戦う中、1頭だけ瞬発力を繰り出した形の勝利。巧みなコース取りと、慌てず前が開くのを待ったデムーロ騎手の好騎乗が光りました。

2着クロノジェネシスは負けて強し。先述の通り、勝ち馬とは通ったコースの差だけで、そもそもの枠順の優劣も含めて最強の競馬はしています。やはりこの馬は直線の長いコースより、コーナー4つの内回りコースでこそ良さが出るタイプだと改めて感じさせられました。

3着ダノンキングリーは、ハナを切る形も想定していたのかどうかは分かりませんが、不慣れな形だったことに加え、他馬の格好の目標になってしまったのは痛かった。
また、戦績が示す通り、この馬が最も力を発揮できるのは1800という距離。1ハロン長いとまでは言いませんが、ベストの距離でなかった分、着順が下がってしまったという側面もあると思います。

私が期待したカデナは本当に惜しい4着。脚色から2~3着ならあるかな? と思わず声が出ましたが、あと一歩、届きませんでした。
スタート直後にインに潜り込み、直線はそのまま最内へ。ペース的にああするしかなかったわけで、鮫島駿騎手は最高に乗ったと思います。直線で捌くのに手間取るのは仕方ない話。人気薄で一発を狙うにはあれしかないという競馬をしてくれました。悔いはありません。

勝ったラッキーライラックは、母父に米国GⅠ馬フラワーアレイを持っており、予想コラムで指摘した「米国ダート血統」というテーマを満たしていた存在。
2着クロノジェネシスは、母父がヴァイスリージェント系クロフネで、3着ダノンキングリー(ついでに言えば、11人気小差4着カデナも)はディープ×ダート型Nダンサー系という配合馬。

やはり、大阪杯は馬力の要求値が高いレース。

来年も、「米国ダートGⅠ血統」「ディープ×ダート型Nダンサー系」を中心に、狙い馬を探してみようと思います。


第52回ダービー卿チャレンジT(GⅢ)
1着クルーガー
2着ボンセルヴィーソ
3着レイエンダ

ラップ:
12.2-11.1-11.0-11.1-11.7-11.6-12.0-12.1
時計:1.32.8


土曜日の中山芝は、馬場差-0.6秒。少し時計の出やすい設定だったことを考えれば、1.32.8秒の決着時計は標準的なもの。突出した内容とまでは言えないと思います。

流れは、前後半半マイル45.4-47.4秒と2.0秒の前傾戦。昨年も45.1-46.6秒の前傾戦だったので当然と思われるところですが、実は、このレースは意外と中山マイル重賞らしからぬ後傾戦になることも多く、昨年や今年のような流れはむしろマイノリティーだったりします。

その流れを上手く活かしたのが、勝ったクルーガーと3着レイエンダ。時計の出やすい馬場で淀みの無い前傾戦になると、どうしても外々を回らされる組は負荷が大きくなるため、内をソツなく回った馬が有利になりやすい。そのセオリー通り先述2頭は、道中、内ラチ沿いをキープしていたクチ。特に勝ったクルーガーは、好枠を活かしました。
昨春にはオーストラリアの偉大な名馬ウィンクスの2着と、ある意味で日本より有名になったのではないかと思わせる実績持ち主。ダービー卿CTは、高齢馬が好走しにくいレース(過去、7歳以上の馬は【0-1-4-66/71】連対率1.4%)ということもあり、個人的には軽視していましたが、前走の東京新聞杯もそう大きく負けているわけではありませんでしたし、なるほど、このくらい走れる下地はあったと見るべきだったようです。

勝ち馬と同じく、内にこだわる競馬が奏功した3着レイエンダ。本質的にマイル適性がそう高いわけではない中、この前傾戦を追走できたのは収穫だったと思います。

2着ボンセルヴィーソ。これはレース終了後の改めて見てビックリしたのですが、これまでの重賞成績【0-3-4-1】!17年の京成杯AHで11着に敗れた以外、なんと全て馬券圏内。中にはGⅠ・NHKマイルC3着も含まれており、直近の重賞挑戦だった京都金杯も3着。
OP特別で連敗したことで、今回は完全に人気薄の立場でしたが、そこで重賞好きの個性を爆発させての大穴提供。いやはや、これには驚きました。こういう馬もいるのですね。

期待したケイアイノーテックは、直線よく伸びるも4着まで。この流れで外を追い上げる形は苦しいです。むしろ良く伸びている方だと思います。まだ力の衰えはないと考えていいでしょう。

1人気5着プリモシーンも、終始外々を回る形。少し無策に乗り過ぎた感じを受けました。ただ、それ以上にラストでケイアイノーテックに交わされたところに少し不満が残りました。やはり直線の長いコースの方が持ち味が活きるのでしょう。





アンカツさんのつぶやき

ダービー卿CT
「ダービー卿CTはハンデ戦らしく、内目を上手く立ち回った順に決まっとる。ただ、クルーガーはオーストラリアに行くつもりで仕上がり進んでたのかな。8歳で目標切り替えて勝つんやから、陣営も大したもん。プリモシーンは紅一点だった分があるかも。昨年同様のローテとすればヴィクトリアMで見限れない。」

大阪杯
「ラッキーライラック。それぞれが悪くない運びしとるんやけど、ミルコの位置取りと友一の仕掛けにつられない我慢が瞬発力に繋がった。スミヨンが教えたことを馬も学習しとる。クロノジェネシスは王道の強い競馬したけどな。あの並びだと先に動かないと勝てないし、負けて強しの一言で片付けていい。」

「ダノンキングリーはラッキーライラックの位置が理想やったと思うけど、行かないと勝負にならん馬場を読んだノリの奇襲。ワグネリアンやブラストワンピースのような結果を回避できたわけやし、理想ではない展開の中で頑張った。驚いたのはカデナ。先行馬ペースを直線入って持ったままで追い上げてきた。」
スポンサーサイト