亀谷敬正さん

天皇賞春がハーツクライ産駒に相性の良い理由

トニービンの血を持つ馬はまとめて走りやすい

 天皇賞春はトニービンの血を持つ馬に相性の良いレース。

 2017年、2018年と2年連続で連対したシュヴァルグランは父がハーツクライ。同種牡馬の母父はトニービン。2015年に10人気で3着、2016年も13人気の人気薄で2着に走ったカレンミロティックもハーツクライ産駒。

 この2頭だけだと、ハーツクライ産駒が走っているだけでは?となってしまいそうですが…2012年に単勝159.6倍の万馬券で優勝したビートブラックは父がミスキャスト。同種牡馬の母父もトニービン。この年はトニービンの血を持つ馬が1~5着を独占。

 今年はハーツクライ産駒が未出走。そしてルーラーシップ産駒が天皇賞春に初出走。同種牡馬の産駒は天皇賞春に相性が良いはずです。

 先に述べたようにトニービンを持つことが大きな理由ですが、ルーラーシップ産駒はハーツクライ産駒が得意とするレースを得意としているからです。結局、これもトニービンを持つから。ということにつながるわけです。

 たとえば先週のフローラSも3年連続でハーツクライ産駒かルーラーシップ産駒が3着以内に走ってます。

 昨年の朝日杯FSは勝ち馬サリオスの父はハーツクライ。14人気で3着のグランレイは父がルーラーシップ。ルーラーシップ産駒のメールドグラースはオーストラリアのコーフィールドCを昨年優勝。同レースを優勝したアドマイヤラクティはハーツクライ産駒。

 トニービンの血を持つ馬は同じレースでまとめて走りやすいためです。だから天皇賞春は毎年トニービンを持つ馬が毎年のように走ることにもつながるわけですけれども。

 ダンビュライトの父はルーラーシップ。キャサリーンパーの一族。同牝系のGI馬にクリソライト、マリアライト、アロンダイト。タフな持久力が問われるGIレースで優れたパフォーマンスを発揮する一族。

 キセキもルーラーシップ産駒。スピードに乗れば持続力を発揮するかわりに緩急がつく流れには弱いトニービンの個性を継いだ馬。2018年秋のGIもスピードを持続し続ける能力が問われたジャパンカップではアーモンドアイの2着。しかし、次走の有馬記念ではコーナーの減速加速に対応できず5着に敗れました。

 今回はスピードを持続し続けやすい舞台。少々心配なのは空模様。同馬は雨の菊花賞を勝ってしまったために、雨馬場巧者と思われがちですが、軽い馬場でスピードの持続性を活かせる馬場のほうが向くはずです。

 母系にトニービンを持つのはミッキースワロー。母父ジャングルポケットの父はトニービン。同種牡馬の産駒ジャガーメイルも天皇賞春で優勝。父トーセンホマレボシの同牝系にトーセンジョーダン。天皇賞秋の勝ち馬で、天皇賞春でも2着。トーセンジョーダンの父もジャングルポケット。





重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner

【天皇賞・春】馬券率100%!穴馬も狙える《超必見パターン》

先週のフローラS(G2)は《5年連続連対中の前走1勝クラス1着馬》好走ポイントに唯一該当していた、ウインマリリン(4人気)が見事に勝利しました。

このように競馬はレースによって狙えるポイントが大きく異なります。それは年間でも1鞍しか行われない京都芝3200mの長距離戦、天皇賞・春(G1)も同様です。

一般的に長距離戦というと、「スタミナが豊富な馬」に注目するファンが多いと思います。

しかし、近年はその真逆とも言える“瞬発力や切れ味に秀でた馬”が活躍する傾向が強まっています。

以下は、過去10年を前後半に分け、《前走で上がり1位の脚》を使っていた馬の成績を比較したものです。

■2015~2019年
【3.1.2.7】
勝 率:23.1%
連対率:30.8%
複勝率:46.2%

■2010~2014年
【2.3.1.12】
勝 率:11.1%
連対率:27.8%
複勝率:33.3%

近年は、直近のレースで鋭い決め手を発揮している馬がより高確率で好走。これには2015年に7番人気ながら2着に激走したフェイムゲームも該当しています。

天皇賞・春は、レースが動き出す2周目の坂(残り600~800m)からが本当の勝負。道中のペースが遅いためスタミナはさほど要求されず、ゴールまで極限に近い末脚を伸ばせる馬達の争いになります。

この傾向は芝3000mの阪神大賞典(G2)にも見受けられ、同レースで上がり最速の末脚をマークした馬は天皇賞・春でも【2.0.2.0】と安定して能力を発揮しています。

18年1着 レインボーライン
17年3着 サトノダイヤモンド
16年3着 シュヴァルグラン
15年1着 ゴールドシップ

今年は阪神大賞典で上がり1位の末脚を使った馬は2頭います。勝ち馬ユーキャンスマイルと2着トーセンカンビーナです。

特にトーセンカンビーナは15年2着フェイムゲームと同じく人気薄が予想されるだけに、穴で狙って面白い存在でしょう。

このように、芝3200mという特殊条件だからこそ、浮かび上がる好走パターンがあります。





田原基成さん

フィエールマン・ユーキャンスマイルほか、2020天皇賞(春)出走予定馬14頭分析
・1枠1番 モズベッロ
全4勝中3勝を京都芝外回りで挙げる馬。コース適性はメンバー中随一と言えるだろう。とはいえ3勝はいずれも斤量54キロ以下での勝利。58キロの斤量克服は大きな課題で、自身が得意とする開催後半の馬場ではない点も気がかりだ。

・2枠2番 エタリオウ
スランプ脱出のきっかけを掴めない近走。数少ない収穫を挙げるとすればジャパンC以降、先行力を発揮するシーンが増えたところだろうか。差し決着の前走は久々に見せ場のあったレース。有力馬の意識が後方に偏る展開なら残り目はありそうだ。

・3枠3番 トーセンカンビーナ
前走阪神大賞典はキセキの影に隠れてスタートで出遅れ。それでも2着に食い込んだあたりにこの馬の伸びしろを感じるが、先行馬総崩れの展開による恩恵があった点は見逃せない。過去10年の天皇賞(春)において、斤量3キロ以上増かつ前走2着以下だった馬の成績は【0-0-1-17】。得意の京都替わりとはいえ、過大評価は禁物だ。

・3枠4番 ダンビュライト
京都記念勝利、京都大賞典2着など京都芝外回りと抜群の相性を誇る馬。菊花賞でもミッキースワローに先着をはたしており、このレースで穴をあけるタイプに合致する。冬の芝に良績が集中しているように時計を要する馬場に高い適性。日曜京都で望みどおりの馬場が叶えば侮れない。

・4枠5番 ミッキースワロー
前走日経賞は初角10番手以下を進んだ馬が掲示板内に4頭。前崩れの展開に加え、自身が持つ中山適性が存分に発揮されたレースと言えるだろう。翻って、今回の舞台は2戦して5.6着と良績に乏しい京都芝外回り。菊沢厩舎の関西圏GI成績【0-0-0-11】も含め、複数のマイナス材料から目を逸らすわけにはいかない。

・4枠6番 スティッフェリオ
全8勝を直線の短い小回りコースで挙げている馬。オープンクラスで直線の長いコースを使われた際の成績【0-0-0-3】を踏まえると、さらなる上積みを臨むのは酷か。

・5枠7番 ユーキャンスマイル
強豪相手に善戦を続けた昨年秋シーズン。当時との比較でメンバーが楽になった前走阪神大賞典は危なげない勝利だった。ステイヤー適性も申し分ないが、ここは血統面で見逃せない不安材料が。キングカメハメハ産駒は天皇賞(春)での成績が【0-0-0-14】。この馬の母父ダンスインザダーク産駒も【0-0-1-19】と不振傾向にあり、全幅の信頼を置くには躊躇してしまう。

・5枠8番 キセキ
有馬記念、阪神大賞典とスタートで出遅れ。ここにきて父ルーラーシップの晩年と酷似する姿を見せてしまっている。ゲートが開かないとわからない馬を高評価するのは難しい選択。後手を踏んだ有馬記念でフィエールマンとタイム差なしと、まともなら勝ち負け必至だとは思うが……馬場に関していえば、菊花賞のような雨降り馬場なら印のランクを上げたい。

・6枠9番 ミライヘノツバサ
単勝325倍で勝利を収めた前走には驚かされたが、京都芝では【0-0-0-3】。連続好走は難しい注文と言えそうだ。

・6枠10番 メロディーレーン
2勝クラスですら馬券圏内に入れない現状。厳しい。

・7枠11番 メイショウテンゲン
ダイヤモンドS、阪神大賞典はいずれも道中後方待機組が上位入線。展開の恩恵に授かった印象は否めない。好走歴のない京都芝外回り重賞に加え、斤量57キロ以上時成績【0-0-0-3】も重くのしかかる。

・7枠12番 シルヴァンシャー
斤量55キロ以下での成績【4-0-0-2】に対し、斤量56キロ以上では【0-0-2-1】。テンに行けない脚質も含め、強調材料は乏しい。

・8枠13番 ハッピーグリン
2019年以降の好走はリステッド競走に限定。厳しい。

・8枠14番 フィエールマン
凱旋門賞制覇を目標に置いた昨年下半期。結果的にそのローテーションに振り回されたような印象を受けた。菊花賞・天皇賞(春)勝利の実績が示すとおりの舞台巧者。早くからここを目標にしたとなれば必然的に評価は上がるというものだ。世の中の状況からゴールデンウィークの渋滞も避けられそうとなれば、フィジカルコンディションにも異変をきたさないはず。極端に渋った馬場にさえならなければ大崩れは考えにくい。


フィリオアレグロ・フライライクバードほか、2020青葉賞出走予定馬18頭分析
・アイアンバローズ
良→稍重替わりで勝ち上がったのち、再び稍重で2着。高速馬場の東京芝が合うとは思えない。

・アピテソーロ
未勝利の勝ちタイムは平凡。厳しい。

・アラタ
芝2000mでの持ち時計2分3秒台が示すように、時計のかかる馬場巧者。こちらも厳しい印象は否めない。

・ヴァルコス
全2勝の内容は特筆すべきものとは言い難いが、この馬のバックボーンは魅力。友道厩舎の3歳馬は今年の3歳芝2400mで【3-0-1-0】。ノヴェリスト産駒は春の東京芝Aコースにおける成績が【4-0-6-8】複勝率55.5%。ノーマークは禁物だ。

・オーソリティ
皐月賞をパスして臨む今回。ノーザンファームの使い分けとはいえ、距離延長に耐えうる部分を見出したからこその選択と捉えたいところだ。オルフェーヴル産駒は春の東京芝2400mで【3-4-2-10】複勝率47.3%。上がりの速い馬場適性も含め、強調材料は多い。

・コンドゥクシオン
これまで挙げた2勝はいずれも重-不良馬場。いまの東京芝は同馬の適性にマッチしないだろう。

・サーストンカイドー
前走は4角3番手以内を進んだ馬がそのまま上位独占。馬場・展開の利があった点は否めず、東京芝2400m替わりで同様の競馬を望むのは難しいだろう。

・ダノンセレスタ
使われつつ先行力が出てきた点は好材料。過去5戦すべてで上がり3F2位以内をマークしているように一定の切れ味も兼備しており、軽くは扱えない。

・ディアスティマ
条件問わず大崩れのない馬。とはいえ現状では明確な「勝ち切るための武器」を持ち合わせているとは思えない。馬券的には3着のゾーンに据えたい印象だ。

・ディアマンミノル
連闘で臨んだ前走は新馬戦以来となる芝内回り2000mに変わり身を託したのだろう。しかし結果は8着……今回の条件で上積みを見込むのは酷か。

・フィリオアレグロ
デビュー後2戦はいずれも道悪競馬。まだパンパンの良馬場適性は図りかねるが、兄弟にあたるサトノクラウンやポンデザールは時計のかかる馬場に良績が集中していた点は見逃せない。過去10年の青葉賞において、前走東京芝1800m重賞3着内馬の成績は【0-0-0-4】。ローテーションに馬場適性と、ふたつの不安要素を考慮すると評価は下げざるを得ない。

・フィロロッソ
過去10年の青葉賞において、前走ダート組の成績は【0-0-0-18】。厳しい。

・フライライクバード
芝2400mで連勝中の馬。2走前は上がり3F33秒8、前走も上がり3F最速での勝利と近走は上々一途だ。今回懸念材料があるとすれば、デビュー時との比較でマイナス24キロの馬体重。良くも悪くも自分の持ち時計分のパフォーマンスを発揮する馬だけに、東京の高速馬場+輸送減りが重なるようだと思わぬ凡走も考えられる。当日の馬体重に注目したいところだ。

・プリマヴィスタ
こちらはデビュー時との比較でマイナス22キロの馬体重。福島→東京と遠征続きのローテーションは楽ではなく、前走を超える上積みには疑問が残る。

・ブルーミングスカイ
勝負どころでのギアチェンジに対応しきれなかった前走。ズブいタイプゆえ、瞬発力勝負は不向きな印象だ。タフな展開が叶えば3着ぐらいはありそうだが……。

・メイショウボサツ
過去10年の青葉賞において、前走大寒桜賞勝ち馬の成績は【1-3-2-1】。青葉賞とシンクロ率の高いレースを制した点は評価すべきだろう。左回りでは【2-1-0-0】連対率100%を誇るサウスポー。軽視は禁物だ。

・レアリザトゥール
1勝クラスですらフタ桁着順の現状。厳しい。

・ロールオブサンダー
スカイグルーヴのマークに遭った前走はラップ以上にプレッシャーのかかる展開。2走前→前走と大幅に増えた馬体重がまったく減らなかったように、絞りにくい寒い時季は苦手なタイプなのかもしれない。東京芝2400mで【1-2-1-1】複勝率80%を誇るエピファネイア産駒。マイペース逃げが叶えば上位進出の目も見えてくる。




単勝二頭流

さあ、天皇賞(春)! 注目穴馬はこれだ!

単行本『単勝二頭流』担当編集者(以下、編) 石橋さん、ほかでもしつこいくらいに言われているでしょうが、天皇賞(春)です。

石橋 武(以下、石) はい、いろんなところで言われています(苦笑)。もういい加減、忘れてもいいだろうと思うんだけど。

編 なかなかそういうわけにはいかないんですよ。G1で100万馬券を的中なんて予想家さんはそういないですし、そもそも最近のG1は堅く収まる傾向にありますからね。

石 最近、堅いよね〜。去年の秋なんてほとんど荒れなかったし。

編 ですよね〜。

石 荒れなくても獲るというのが正しい姿にせよ、なかには3連単が数千円しかつかないケースもあるからね。

編 ええ。だからこそ天皇賞(春)で100万馬券を獲ったというところにスポットが集まるんじゃないですか? 石橋さんからしたら昔の話にせよ、そういう可能性があるんだという希望みたいなものですから。

石 その希望は叶えて差し上げたいものの、配当だけはどうしようもないからな〜。

編 でも天皇賞(春)って比較的高配当が期待できるレースじゃないですか。まあ、堅い時はとことん堅いですけど、石橋さんが獲ったビートブラックのとき以降も、14〜16年は3年連続で20万馬券が出ていますし。

石 まあ、堅っ!というのは17年、18年くらいだからね。去年にしても一応好配当と言っていい5万近い馬券が出たわけだし。

編 そういう荒れるとき、硬いときってだいたいわかるものですか?

石 だいたいね〜。

編 どこで見分けるんですか?

石 いちばんわかりやすいのは逃げ・先行馬の人気。天皇賞(春)って長距離戦だからか逃げ・先行馬がバカにされやすいんだよね。どうせ最後はタレて差されるだろうと。ただ、本来は逃げ・先行有利なのは、歴史が物語っているでしょ? 4コーナーで1番手、2番手にいる馬が毎年のように馬券に絡んで。

編 たしかに。ビートブラックもそうでしたし、あとはこのレースで15年、16年とふた桁人気で穴をあけたカレンミロティックも先行でしたよね。あ、だから当時カレンミロティックに本命を打っていたのか。

石 本命だったかどうかは忘れたけど、近10年で4コーナーで1番手の馬が【4 1 2 3】、2番手以内にいた馬が【5 4 3 13】というのはちょっと驚異的だよね。

編 たしかに。これが荒れる原因か〜。

石 違う。荒れる原因じゃない。たしかに人気薄の逃げ・先行馬はナメられて実力以上に人気を落としがちなんだけど、逃げ・先行馬が人気だと、ちゃんと走っちゃうんだよ。わかりやすいところでは17年、18年のキタサンブラックとかね。そういう年は、逃げ・先行有利のうえに、人気馬が走っちゃってるものだから堅く収まるという。

編 なるほどね〜。わかりやすい。となると、今年のメンバーはどうですか?

石 ヒモ荒れ狙いが妥当かな〜。人気馬のなかで消せる馬が複数いるし、配当的にはここ3年よりはずいぶんマシになるような気がするけどね。

編 じゃあそのまま現時点での注目穴馬を教えていえただけますか?

石 まずはキセキ。

編 あれ、意外。真っ先に石橋さんが嫌いそうな馬だと思っていたんですけど。

石 そうだよね(笑)。近2走の精神的な不安定さを考えると普通は切るんだけどね。

編 ビートブラックのときも前走の阪神大賞典でやらかしたのを嫌ってオルフェーヴル軽視にしていましたし。どいういう心変わりですか(笑)?

石 この手のタイプに武豊騎手が乗ってきたのは嫌だな〜と思って。前走までの成績で人気を落とすなら、多少の鞍上人気を考えても勝っておいたほうがいいという判断かな。

編 長距離G1の菊花賞も勝っていますしね。

石 あ〜、あれは前から言っているようにノーカウントでいい。馬場を考えても再現性はないし、それを差し引いてもレベル低かったしね。ただ、前に行って気分良く走らせた場合に、いきなり激走を見せるのがこういうタイプだし、それに豊騎手が乗ってくるというのが、なんとも嫌らしいというか。

編 そういうものか〜。

石 それに最近の天皇賞(春)というのは、中距離化してきていてラスト1000mの速さが求められるレースになってきたというのも大きい。キセキは中だるみの流れから徐々に加速、切れないけど速いペースを持続させる競馬を得意としているからね。今回出遅れなければという条件はつくけど、このメンバーなら能力的にも通じるし、枠順もベスト。さらに雨でも降って多少なりとも時計がかかるようになればなおのこといいよね。精神面のリスクはあるし、凡走の可能性も高いけど、個人的には馬券には入れておこうかなと。

編 そう、日曜日の京都は一時雨の予報が出ているんですよね。いろんな状況がハマればたしかに一変してもおかしくはないか。

石 続いてはダンビュライト。

編 これも意外(笑)。これまでけっこう馬券で嫌ってきましたよね。

石 向いていないレースはね。京都ではけっこう勝ってきたと思うけど。要は自力で勝負に行って勝てる馬ではないので、京都の坂の補助が必要なんだよね。

編 たしかにこの馬は、なだれ込んだ結果、何着だったかという競馬が多いですからね。

石 そう。切れないし、この馬も精神的なモロさを持った馬。切れないという点では今回の京都芝3200mという長距離、3コーナーからの下り坂でカバーできるし、さっきも言ったように中距離の持続戦という適性が求められるだけに、切れないけどバテないこの馬にとってはベストの舞台と言えるんだよね。

編 なるほど〜。たしかに京都の成績はいいし、同じような適性が求められる中山芝2200mもいいですよね。

石 そうそう。中山芝2200mも下り坂からの持続力勝負だよね。今回は去勢後の体調と折り合いがどう出るかだけど、無観客で1周目の正面スタンド前で歓声が挙がらないのはプラス材料。先週の調教は軽いジョッキーが乗っていたとはいえ合格点だし、先行しやすい3枠4番も絶好。一発の魅力はあるよね。

編 たしかに。ノーマークでしたけど、聞けば聞くほどありそうな気がしてきました。

石 最後にメイショウテンゲン。

編 あ、これは石橋さんっぽい(笑)。

石 よくおわかりで(笑)。

編 やはり日曜日の雨に期待ですか?

石 違うわ。やっぱり全然わかってなかった(笑)。

編 そんな(笑)。じゃあ、どこを評価したんですか?

石 長距離になって良さが出るようになってきたというのは、誰が見てもわかるよね。

編 はい、僕でもわかります(笑)。

石 それと前走の負け方だよね。前走は最後伸びてはいるけど、内回りの阪神で自分から動いて差せるほどの脚力はないのを露呈している。この負け方がいかにも京都に替わっていいというのを示しているんだ。

編 なるほど。たしかに京都では【0 2 0 2】と悪くない成績を挙げていますが、でも菊花賞は大敗していますよ?

石 あれは完全に気の悪さが出ちゃったからね。その点は近走の長距離戦でしっかり払拭できている。弥生賞は道悪というより時計の遅さに救われた勝ちで、本来ならこの馬が勝つタイミングではなかった。あの勝ちを抜きにして、この馬の戦績を見ていくと、徐々に成長してきているのがわかるでしょ?

編 お〜、たしかに。

石 お母さんのメイショウベルーガも牝馬には珍しく古馬になって重賞で勝ち負けするようになった馬だし、京都巧者でもあった。成長力という観点からはここからがメイショウテンゲンの良さが活きてくると思う。まあ、まずは適性の高さだけどね。

編 現時点ではこの3頭と。ちなみにもっと人気薄っているんですか?

石 いるけど、まだ馬券に入れるかどうかというといころ。人気馬の動向次第かな。

編 そういえば人気馬でも消す馬が決まっているって言ってましたよね?

石 いるよ。僕のなかの想定で5番人気以内に入る馬の1頭は絶対に消すし、あともう1頭もほぼほぼ消すかな〜。もしかしたら最後に押さえるかもだけど。

編 はは〜ん。なんとなく見えてきました。けっこうな高配当が期待できそうじゃないですか。当日の買い目が超楽しみです。

石 はい、ぜひ楽しみにお待ちいただければと。

編 石橋さんの天皇賞(春)の最終予想はスポーツマスターでのみご覧いただけますので、ご登録、ご購読がまだの方は早めにお願いします。それでは石橋さん、今週末もよろしくお願いしま〜す!

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