田原基成さん

【青葉賞】瞬発力勝負ならこの馬の独壇場。迷わず◎を託す。/京都12R/東京2R

【東京11R 青葉賞】

1戦1勝馬の皐月賞参戦は、1986年以降はじめての出来事だったそうだ。

さかのぼること2週間、無敗馬同士のデッドヒートを制したのはコントレイル。2着馬サリオスともどもダービーでの再戦に競馬ファンの興味は注がれることだろう。上位2頭は磐石、プラスアルファを加えるなら別路線組というのが大方の予想だ。

冒頭に記した1戦1勝馬だが、その正体はテンピンという馬。一生に一度のクラシック、結果は18着も参戦することに意義がある。出走が叶った幸運にも目を向けつつ、今後の競走馬生活に注目したい。

ここで改めて考えてほしい。

なぜ1戦1勝馬が出走できたのだろうか?

皐月賞に限らず、桜花賞やNHKマイルCなど3歳春のGI参戦にはそれ相応の賞金が求められるもの。2歳重賞が増えた現在、そのハードルは年々上がり続けている。なかでも社台ノーザングループは戦略的に有力馬のデビューを2歳6-7月に前倒ししているほどだ。

サートゥルナーリア。
ワグネリアン。
サリオス。

ダービーで上位人気に推された、もしくは推されることが濃厚な馬には2歳6-7月デビューの共通点あり。今後のクラシック戦線を紐解くうえで頭に入れておきたいところだ。

上記を踏まえ、青葉賞に話を移す。

1・2着馬に日本ダービー優先出走権が与えられるこのレース。本番と同じコースだけあって、青葉賞→日本ダービーと連続好走をはたした馬も少なくない。

人気が予想される馬は3頭。まずは3頭について分析していこう。

まずはD.レーン騎乗のフィリオアレグロ。

デビュー後2戦はいずれも道悪競馬。まだパンパンの良馬場適性は図りかねるが、兄弟にあたるサトノクラウンやポンデザールは時計のかかる馬場に良績が集中していた点は見逃せない。過去10年の青葉賞において、前走東京芝1800m重賞3着内馬の成績は【0-0-0-4】。ローテーションに馬場適性と、ふたつの不安要素を考慮すると評価は下げざるを得ない。

2400mを連勝中のフライライクバードはどうか。

芝2400mで連勝中の馬。2走前は上がり3F33秒8、前走も上がり3F最速での勝利と近走は上昇一途だ。今回懸念材料があるとすれば、デビュー時との比較でマイナス24キロの馬体重。良くも悪くも自分の持ち時計分のパフォーマンスを発揮する馬だけに、東京の高速馬場+輸送減りが重なるようだと思わぬ凡走も考えられる。

もう1頭がオーソリティ。

皐月賞をパスして臨む今回。ノーザンファームの使い分けとはいえ、距離延長に耐えうる部分を見出したからこその選択と捉えたいところだ。オルフェーヴル産駒は春の東京芝2400mで【3-4-2-10】複勝率47.3%。上がりの速い馬場適性も含め、強調材料は多い。

面白いのが3頭のローテーションだ。フィリオアレグロは2月東京以来の実戦。フライライクバードは2月末にようやく未勝利を脱出→返す刀で1勝クラスを制し押せ押せで東上。オーソリティは弥生賞3着からダービー出走権の獲得を目指し東京芝2400mに挑む。

……矛盾を感じないだろうか?

「弥生賞3着からダービー出走権の獲得を目指し東京芝2400mに挑む」

この選択がなければテンピンの皐月賞出走は叶わなかったはず。オーソリティは出走可能な皐月賞をパスし、あえてこの舞台に駒を進めてきたのだ。

前述のとおり、背景にノーザンファームの使い分けが絡んでいることは間違いないだろう。とはいえ2着馬とタイム差なしの辛勝だった新馬戦、寒い時季の中山で上位との力差を見せ付けられた近2走には意味を見出せる。シンプルな話、上がりのかかる馬場が不向きなのだ。

この馬の正体はデビュー2戦目・芙蓉Sにある。

1000m通過64秒3の超スロー。瞬発力勝負で使った上がり3F33秒8の脚……直線の短い中山でつけた次位との上がり3F差は0秒6。皐月賞4着馬ウインカーネリアンをあっという間に捕らえる圧巻のレース運びだった。オール野芝の中山開催で見せたあのパフォーマンスは忘れられない。

奇しくも先週フローラSで◎を打ったホウオウピースフルと同じオルフェーヴル産駒。フローラSで証明した私の信念=取り返すまで追いかけ続けることは一応達成できた。今週はもうひとつ上の結果、本命馬が真っ先にゴール板を駆け抜けるシーンを届けてもらおう。

迷いはない。

オーソリティが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはヴァルコス。

全2勝の内容は特筆すべきものとは言い難いが、この馬のバックボーンは魅力。友道厩舎の3歳馬は今年の3歳芝2400mで【3-0-1-0】。ノヴェリスト産駒は春の東京芝Aコースにおける成績が【4-0-6-8】複勝率55.5%。ノーマークは禁物だ。

穴妙味ならダノンセレスタ。

使われつつ先行力が出てきた点は好材料。過去5戦すべてで上がり3F2位以内をマークしているように一定の切れ味も兼備しており、軽くは扱えない。

【東京11R 青葉賞予想の印】
◎3 オーソリティ
〇7 ヴァルコス
▲10 ダノンセレスタ
☆15 フライライクバード
注1 フィリオアレグロ
△13 ロールオブサンダー
△12 メイショウボサツ
△17 ディアスティマ
△4 ブルーミングスカイ

【単勝】3(1点)
【馬連】3-7,10,15,1(4点)
【3連複/フォーメ】3-7,10,15,1-7,10,15,1,13,12,17,4(22点)
【3連単/フォーメ】3-7,10,15,1-7,10,15,1,13,12,17,4(28点)


次に、自信の一鞍。

【京都12R 4歳以上2勝クラス】

ユニコーンS3着が光るダンツキャッスル。実績はもとより、良馬場京都ダート1800mで記録した1分52秒0は特筆すべき好時計だ。約11カ月ぶりのレースとはいえ、ここでは力が違う。

【京都12R 4歳以上2勝クラス】
◎13 ダンツキャッスル
〇4 モダズオペランディ
▲14 ペガサス
☆15 ケイアイパープル
注5 スズカフロンティア
△1 マイネルブロッケン
△12 タマモサンシーロ

【馬連】13-4,14,15,5(4点)
【3連複/フォーメ】13-4,14,15,5-4,14,15,5,1,12(14点)
【3連単/フォーメ】13-4,14,15,5-4,14,15,5,1,12(20点)


最後に太鼓判レース。

【太鼓判 東京2R 3歳未勝利】

この時季の未勝利戦はレベルの高い2歳・秋競馬好走組を評価することが重要。アイアムスゴスギルは昨年11月の未勝利戦3着馬。当時の勝ち馬コパシーナは次走1勝クラスで連勝を飾っており、レースレベルも評価できる。自身の両隣2頭もテンに速い馬ではなく、すんなりハナを奪ってそのまま逃げ切り濃厚だ。

【東京2R 3歳未勝利】
◎2 アイアムスゴスギル
〇5 マイネルピカソ
▲12 ニシノリーチキング
☆13 ロワマージュ
注1 ジオパークアポロ
△16 グラスディアブロ
△7 ロードファビュラス
△14 エルサフィーロ
△10 デルマラピスラズリ

【馬連】2-5,12,13,1(4点)
【3連複/フォーメ】2-5,12,13,1-5,12,13,1,16,7,14,10(22点)
【3連単/フォーメ】2-5,12,13,1-5,12,13,1,16,7,14,10(28点)



田中正信さん

青葉賞の追い切り注目馬

■5月2日(土)
東京競馬場 芝2400m 馬齢
青葉賞(GII)


■1枠1番 フィリオアレグロ
厩舎:堀宣行(美)
騎手:D.レーン
馬主:(有)サンデーレーシング
生産:ノーザンファーム

兄はサトノクラウン。宝塚記念、香港ヴァーズでGIを制した名馬だ。父がマルジュと外国系の血が強かったこともあり、さばきは普段からやや硬め。重馬場に強かったように、キレキレのタイプではなかった。対してこちらは父がディープインパクト。体のサイズも理想的で走りには柔らか味がある。母系の底力に父の切れがミックスして、出世が期待できそうな馬だ。堀厩舎らしく馬の成長に合わせて調整。前走の共同通信杯はプラス18キロ。成長分を加味してもやや太く見えた。厩舎としては基礎体力的にやりすぎることはできず、そして絞りにくい冬場とあって太目が残ったか。そこから3か月半ぶり。4月上旬から時計を出し始め、今回は前走時よりも攻めを強化している感じ。休養で基礎体力も向上したのだろう。1週前には美浦Wコースで5F66秒という、この厩舎としてはかなり速い時計を出してきた。これだけやれるのは元気があり、また体力もついてきた証拠だろう。走りそのものも好感。身のこなしが非常に柔らかく、四肢の連動もスムーズで窮屈なところがない。本番ではかなり切れそうだ。今週は控えめ。4Fから54秒0だったが、これは先週の負荷を思えば正解だろう。疲れを残さないようにうまく調整している。馬の気配も二重丸。テンションは高ぶらず、馬体は研ぎ澄まされている。前走より体重はマイナスになるのではないか。この時期のマイナスは成長がないと思われそうだが、前走が太かっただけで心配はない。能力を加味すればまず勝ち負け。


■2枠3番 オーソリティ
厩舎:木村哲也(美)
騎手:L.ヒューイットソン
馬主:(有)シルクレーシング
生産:ノーザンファーム

弥生賞以来の実戦。短期放牧を挟み、4月15日に初時計。この時の雰囲気があまり良くなかった。心身がかみ合っておらず、また走りのバランスもいい頃に比べると物足りない感じ。ただ先週の美浦Wコースでは、この馬らしいきびきびとした身のこなし。騎手が騎乗したことで気持ちもピリッとしたのか、直線では素晴らしい集中力を発揮している。馬体は前走に比べて成長した感じはないが、逆に言えば太目感はなくすっきり。トモのあたりの筋肉は落ちていないだけに、きっちり仕上がっているとの判断でいいだろう。今週は流す程度の追い切りかと思ったが、しまい負荷をかけている。これは意外だ。美浦Wコースで5F68秒は普通だが、しまいは12秒前半で回ってきた。木村厩舎の最終追いとしては意欲的な部類。厩舎としてはもっと仕上げを進めたかったのか。ただ覇気という点では先週の方があり、今週はエネルギーが充満している雰囲気があまりない。思えば2週前も長めから。3週連続でしっかりやったことで、少し馬に余裕がないようにも映る。走りや馬体は申し分ないのだが。先週のスカイグルーヴも木村厩舎。結果的に調教をやりすぎたのか、馬体を大きく減らして人気を裏切っている。その姿が少しだけよぎる。


■5枠9番 アイアンバローズ
厩舎:角居勝彦(栗)
騎手:武藤雅
馬主:猪熊広次
生産:ノーザンファーム

穴馬としてかなり魅力的だ。前走は昇級初戦で2着。勝ちきれなかったが、充実ぶりを見せつけている。そしてこの中間はさらなる上昇を印象付ける動き。父オルフェーヴルがそうだったように、クラシックへ向けて一気に成長してくるかもしれない。そんな雰囲気すらある。1週前に栗東CWコースで3頭併せ。追いかけた2頭には追い付かなかったが、この馬自身の動きは素晴らしく、最後まで集中力も保っていた。ラストは11秒8の切れ味。パワフルな足さばきで、何より馬っぷりはまるで重賞ウイナーのよう。スケール感が出てきて、馬の雰囲気が変わってきた。そして今週は栗東坂路。今の迫力を存分にアピールするかのように、しっかりとチップをとらえて豪快にフィニッシュ。4F51秒7はこの馬の自己ベスト。それも1秒以上も大幅に詰めてきた。馬体の張り、トモの丸み。毛ヅヤや目つきなど。外見的には鬼気迫る。その分だけややテンションが高くなっている。輸送などに不安は残しているが、実戦で折り合いさえつけば一発あってもいいのではないか。


■6枠12番 メイショウボサツ
厩舎:西浦勝一(栗)
騎手:吉田豊
馬主:松本好雄
生産:田中スタッド

体のサイズは牡馬としては小さめだが、ゴムまりのように筋肉が詰まっている。父エピファネイア産駒らしい、持久力が売りだ。あまりけいこでは走らないタイプで、これまでも栗東坂路で53-54秒台のような時計が中心。前走V時も最終追いは54秒4だった。それだけに今回の最終追い、4F53秒9は決して悪くない。とはいえ、特筆するほどでもないのだが、2番手に挙げた理由はその過程と勝負気配。1週前に栗東CWコースで併せ馬を行ったが、これが実に意欲的。古馬の重賞級ブラックムーンを10馬身近くも追いかけ、序盤から速めのラップを刻み、最後まで加減なく攻め抜いた。時計の6F80秒、ラスト12秒0も立派なものだ。これだけやるのはかなりの勝負だろう。さらに今週も一杯に攻めているのだから、反動もなかったということ。馬体はピカピカに輝いており、数字以上に大きく見せている。筋肉が盛り上がっており、仕上がりとしては過去最高と言えるだろう。次を気にしていないような仕上げっぷりで、お釣りのないギリギリの状態まで踏み込んできた。あまり上がりが速くなると不安だが、持久力戦になればチャンスは大きいだろう。


■7枠15番 フライライクバード
厩舎:友道康夫(栗)
騎手:福永祐一
馬主:窪田芳郎
生産:(有)社台コーポレーション白老ファーム

セレクトセールで1億だったこともあり、血統は申し分なし。その良血が使いながら馬体を絞り、重賞に駒を進めてきた。10月の新馬戦が472キロ。前走のアザレア賞は448キロだ。こういう馬は珍しい。結果が出ているだけにこの体重が適正なのかもしれないが、個人的にはもう少し幅のある方が好み。さすがにこれ以上減っては良くないと思っていただけに、攻めは加減するのかと思っていた。それが中間は過去最高、しかも断トツの強度で調整しているのだから、不気味さが漂う。これまでコース、坂路を併用。一杯に追ったことはほとんどなく、すべて馬なり。友道厩舎は何度もコラムで書いているが、馬の基礎体力に合わせて、わかりやすいくらいにメニューを変えてくる。DPコース追いがその典型で、まだ基礎体力のない馬のコース追いにはこれを取り入れる。この馬も同じだが、今回の中間は栗東CWコースと坂路。それも1週前にはCWコースで6Fから3頭併せを行い、しまいまでびっしりの内容だ。81秒7-12秒0なら十分に及第点。相手2頭には遅れてしまったが、これだけやれたのは馬体重に心配がないからこそ。そして今週も攻めた。栗東坂路でしまいはしっかりと負荷をかけ、54秒2-12秒5をマークしている。もともと時計の出る馬ではないだけに数字は平凡だが、伸びはなかなか。何より2週連続の一杯追いは、次を見据えていない勝負仕上げにも思える。さすがはダービートライアル。出走権に命を懸けている馬が多い。この馬も該当。輸送によるテンションの高ぶりさえなければ楽しみ。






坂井千明さん

【青葉賞の追い切り診断】いざ、日本ダービー!皐月賞組に「待った」を掛ける馬は現れるか!?
■アイアンバローズ【B】
体は使えていたんだけれど、まだ力が付ききっていない感じがするね、跳びが大きいから、そのぶん、距離的には長いほうが合うとは思う。

■アラタ【B】
追ってから体が沈み込んで、最後の伸びはよかった。これもまだ力が付いていなさそう。

■ヴァルコス【A】
体をゆったりと使って、リラックスして気分良く走れている。順調そうだね。

■オーソリティ【A】
追ってから硬いところがあったけど、前回に比べて今回は反応良かった。ただ、ハミが掛かっていたのが気になる。走りや体調はいいけど、気性面が心配だね。

■コンドゥクシオン【A】
四肢を十分に伸ばして、体はしっかり使えている。この馬なりに順調。

■サーストンカイドー【B】
どこがいい悪いというのはないんだけれど、この馬なりには動けている。

■ダノンセレスタ【C】
首の使い方が今ひとつで、追い出してからも使えてなかった。このあたりの力がまだないんだろう。

■ディアスティマ【B】
体をしっかりと使いつつ、四肢の回転も滑らか。ただ迫力、力強さという点では今ひとつの感じるね。

■ディアマンミノル【C】
体は使えているけれど、まだまだ力が付ききっていない。良くも悪くも強調するところはないな。

■フィリオアレグロ【A】
前回よりも体全体を使った走りができていて、なおかつ走りが軽い。追われてスッと伸びる。ただ、距離がどうかだね。体調はいいから、今回が試金石というところかな。

■フィロロッソ【C】
体を使えてはいたけれど、追ってから脚の伸びにスムーズさがなく今ひとつ。いかにもダート馬っぽい走りだね。

■フライライクバード【B】
脚の運びや首の使い方はいいんだけれど、追ってからの反応や伸びは今ひとつ。このひと追いでどこまで変わってくるか。

■プリマヴィスタ【C】
首をしっかり使って体は使えていたけれど、前脚のさばき今ひとつ。だから追ってからの伸びが物足りなくなるね。

■ブルーミングスカイ【C】
体は使えていても力がない。だから、鞍上の促しに対して反応がワンテンポ遅れる感じになっているね。

■メイショウボサツ【B】
ちょっと一本調子なところはあるけれど、体全体を使った走りができている。長い距離は合っているだろうし、力を付けてきたらもっと良くなってきそうな馬だね。

■ロールオブサンダー【C】
状態は良さそうだけれど、前回のほうがゆったりリラックスして走れていた。相手関係もどうかな。

良く言えば実力拮抗の混戦。抜けた馬がいなさそうだから、馬券的には面白いかもしれないね。距離が合いそうなヴァルコスやアイアンバローズ、メイショウボサツなんかも状態はいい。フィリオアレグロ、コンドゥクシオンあたりは前走でも長い距離を意識したレースをしていたから、それが身になっていれば。自分の競馬で流れに乗れればオーソリティも力はありそう。フライライクバードは決して素晴らしい走りではなかったけれど、このひと追いで変わってくれば…だね。


【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬






競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

ニシノリーチキング未勝利を勝つ力はある/東京2R

東京2R (12)ニシノリーチキングに期待だ。前走は追い上げ届かず7着に敗れたが敗因はある。芝スタートでダッシュがつかず、4角では砂をかぶって頭を上げていた。スムーズさを欠いたもので、あの結果は度外視していい。ゴール前の鋭い伸びから、未勝利を勝つ力はある。
今回はダート発走となる東京1400メートル。新馬4着と同じ舞台だ。普通に出れば先行するスピードがあり、砂をかぶらないこの枠もいい。直前の追い切りは控えたが、輸送を考えたもので体調面に不安はない。勝ち負けになる。単3000円、複4000円。

東京11R ダービートライアル青葉賞は、(2)アラタを狙う。まだ未完成で本格化するのは先だろうが、それでも1戦ごとに馬体が成長し集中力も出てきた。小回りの中山では緩→急の流れの変化に戸惑っていたが、広い東京2400メートルなら持ち味が存分に生きる。後方で脚をため4角手前から早めのスパート。消耗戦の末脚比べならヒケは取らない。単1000円、複2000円。(ここまでの収支 マイナス5万3600円)
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結果

東京2R ⑫ニシノリーチキング 2着 複勝配当240円

東京11R ②アラタ 14着



水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R 青葉賞(G2)

◎本命馬
③オーソリティ
(牡3、美浦・木村厩舎、ヒューイットソン騎手)
間隔が詰まっているからか、青葉賞組はいまだダービーを制したことはない。しかし3歳後半以降、出世していく馬も頻出している。勝ち馬からペルーサ、ウインバリアシオン、フェノーメノ、2着馬からはトゥザグローリー、タンタアレグリア、エタリオウ。

そこまでの域に行けるかはともかく、今年のメンバーは粒が揃っており、今後地道に強くなっていきそうな馬が目につく。その中から、やはり③オーソリティがここでは一歩リードしているとみた。

オルフェーヴル産駒の距離適性はさまざまだが、この馬の大きなポイントは母方の血統の優秀さにある。祖母がシーザリオ、おじにサートゥルナーリアやエピファネイアらがおり、近親には桜花賞馬デアリングタクトがいる。2000m以下では決め手に少し欠けるが、2400mなら問題ない。父オルフェーヴルがダービーを制し、母の父シンボリクリスエスがこの青葉賞を勝った東京2400mでの走りは楽しみだ。

$お宝馬
⑫メイショウボサツ
(牡3、栗東・西浦厩舎、吉田豊騎手)
こちらは、オーソリティの近親であるエピファネイアの産駒だ。このレースと相性の良い大寒桜賞勝ち馬で、2013年から17年まで、5年連続で3着以内馬を出し、去年は勝ち馬を出した。左回りでは安定しており、上位評価できる。

相手上位は ①フィリオアレグロ、⑮フライライクバード。 押さえに ⑩ダノンセレスタ、⑰ディアスティマ。





栗山求さん

東京11R 青葉賞(G2) 芝2400m OP 馬齢

◎17ディアスティマ
○1フィリオアレグロ
▲15フライライクバード
△3オーソリティ
△7ヴァルコス
△12メイショウボサツ

<見解>
◎ディアスティマは
「ディープインパクト×ストリートセンス」
という組み合わせ。

母スウィートリーズンは
エイコーンS(米G1・ダ8f)をはじめ
アメリカのダートG1を3勝。

母方にマキアヴェリアンを持つ
ディープ産駒は成功しており、
ブラッシンググルームを併せ持つパターンは
ヴィルシーナとヴィブロス姉妹と同じ。

配合的には高いレベルにある。

過去10年間、
大寒桜賞(3歳1勝クラス)を使って臨んできた馬は
連対率44.4%と抜群の成績を収めている。

また、ディープインパクト産駒は
過去10年間で3勝、2着2回、3着5回と圧倒的。

距離延長は問題なく、
17番枠で人気が落ちるならむしろ狙い目だろう。






境和樹の穴馬券ネオメソッド

東京11R 青葉賞(GⅡ)(芝2400m)

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青葉賞は、サドラーズウェルズ、トニービンの2系統が重要系統。

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昨年は母母父シングスピールのキタサンバルカンが6人気4着。一昨年は母父シングスピールのモンテグロッソが14人気2着。
ここ2年、あと一歩のところで馬券圏内を逃しているサドラーズウェルズ系ですが、ともに人気を上回るパフォーマンスを出しており、満足とは言えないまでもレース適性を垣間見せています。

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昨年は、1~3着馬がいずれもトニービン保持・内包馬。3年連続して勝ち馬に絡んでいるトニービンの血。日本の長距離界を牽引する存在は、スタミナ欲求の強い青葉賞でも存在感を如何なく見せ付けます。

サドラーズウェルズもトニービンも、ともに凱旋門賞血統に該当する、極めて高い欧州性を持った系統。
この両系統が頻繁に好走馬に絡むところが、青葉賞というレースの本質を表します。

その他、アプレザンレーヴ、レーヴミストラルにレーヴァテインと、フランスの重厚血統であるレーヴドスカー母系が【2-0-1-0】の好成績を挙げていたり、サンデー系の中でもスピード、瞬発力が低く鈍足性の強いゼンノロブロイ産駒が【1-2-2-4/9】勝率11.1%、連対率33.3%、複勝率55.6%の好成績を挙げていたり。

青葉賞というレースは、本質的にスピードの要求値が低く、鈍重な底力血統がパフォーマンスを上げやすいレース。

サドラーズウェルズ、トニービンを筆頭に、欧州性の強い血統が狙い目になります。

今年の候補馬は……

④ブルーミングスカイ
(母父ファルブラヴ)

⑦ヴァルコス 2着
(父ノヴェリスト)

⑩ダノンセレスタ
(父ハーツクライ)

⑪フィロロッソ
(父ハービンジャー)

⑯プリマヴィスタ
(父ハーツクライ)

⑱コンドゥクシオン
(母父トニービン)

⑦ヴァルコスは、父ノヴェリストがキングジョージをはじめ欧州GⅠ4勝を挙げた馬。母父ダンスインザダークと合わせて青葉賞向きの鈍重さを上手く表現できていると思います。

前走のゆきやなぎ賞は、内有利のトラックバイアスを外からねじ伏せる着差以上の好内容。近親にディープインパクトがいる良質牝系でもあり、重賞に入っても負けない素材だと見ています。
結果 ⑦ヴァルコス 2着  複勝配当260円



採れたて!トレセン情報

関西事情通のちょっとイイ?話
移動制限でG1騎乗よりもこの馬を選んだ!?


今週から6週連続G1開催!

無観客レースで開催されるのは残念でならないが、開催してくれるだけでも救われるというもの。

国民の娯楽である競馬、他の娯楽がことごとく出来ないこのご時勢なだけに、せめて競馬だけは続いていて欲しいと切に願う。

さて、その6週連続G1の幕開けは古馬G1で唯一の長距離レースである春の天皇賞。

伝統の一戦でもあり、関係者も参戦するだけでも価値があるレースと言える。

ただ、先々週からの移動制限のため、騎手の場合は、天皇賞に参戦するためには土曜日も京都で乗らなくてはならなくなった。

その土曜日は、東京でダービートライアイルの青葉賞があるため、当初はルメール など有力騎手は土曜は東京、日曜京都という予定を組んでいた。

しかし、その移動制限により、一人を除きほぼ全員が天皇賞の騎乗を優先し土曜日の東京はキャンセルした。

ではその一人とは…

福永騎手だ。

彼ぐらいのジョッキーならば、京都にいれば天皇賞でも騎乗馬は確保出来ただろう。しかし、選んだのは東京、その理由は…

青葉賞のフライライクバードの存在があるからだ。

元々血統的にも評価されていた馬だが、距離を延ばしてからの本領発揮して2連勝、前走に至っては直線で大きく寄れながらも完勝と、その能力の高さを魅せつけた。

福永騎手には皐月賞馬コントレイルという揺るぎないお手馬があり、たとえここでフライライクバードがダービーの優先出走権を獲得しても本番で乗ることは無い。

それにも関わらず、京都ではなく東京で乗る意味は、それだけここで勝てるという手応えを掴んでいるからこその選択だ。

先々週皐月賞に続き先週もマイラーズCを勝利と2週連続で重賞勝利と勢いに乗っているジョッキーの選択、このフライライクバードのレースぶりには目が離せない!

美浦『聞き屋』の囁き
短期免許の最終週

2着までにダービーの優先出走権が与えられる青葉賞。

例年よりもレベルは落ちるイメージだが、ここから皐月賞組を脅かす存在が出現するかもしれない、と目は凝らしておきたい。

注目したいのはオーソリティとコンドゥクシオン。

共通点はどちらもノーザンファームが管轄しているところ。

もともとの予定では、オーソリティがルメール騎手、コンドゥクシオンがヒューイットソン騎手だった。

ところが皐月賞の週から始まった、土曜日と日曜日での騎手の移動の制限があり、ルメール騎手は京都で行われる天皇賞・春を優先するため、土曜日の青葉賞は泣く泣くキャンセルして、土日ともに京都で騎乗。

それを受けてオーソリティはヒューイットソン騎手へと乗り替わり。コンドゥクシオンは石橋騎手へ。

通常なら、もともとの予定どおり前走で自身が騎乗して勝っているコンドゥクシオンに乗っていれば話はスムーズで、オーソリティに石橋騎手が乗れば話は早い気はするが、そうはならかった。

なぜか。

それはノーザンファームとして、オーソリティの方が期待値が高いから。

オーソリティとコンドゥクシオン、戦績を比較しても明らかにオーソリティの実績の方が上。

ヒューイットソン騎手はノーザンファームが身元引き受けオーナーになっており、ルメール騎手がいないなら優先されるのは当然の選択。

先週までの8週間で14勝を挙げて重賞も制覇。

最終週となる今週でどれだけアピールできるかによって、来年以降の立ち位置が決まってくる。

ヒューイットソン騎手のラストウィークでの手綱捌きには注目が必要だ。

競馬場から見た推奨馬券
素質に賭ける!

雨に祟られていた中山開催とはうって変わって、この東京は好天が続く。もちろん芝状態も絶好。当然、1400mや2000mは内枠、先行馬が好結果を出している。
ただ、思ったよりは外から差してくる馬も多く、極端な内伸び馬場ではないようだ。
芝もダートも展開次第では、外差しも利く馬場と考えたい。
ただ金曜、土曜とぐんぐん温度が上昇するとのこと。季節外れの暑さバテする馬が出るかもしれないので、パドックで体重減、発汗をチェックした方が良さそうだ。


東京7Rは、11番アイスシェルフが軸。
前走が初のダート戦だったが、好内容の3着。勝ったテイオーケインズは、次走の伏竜Sで大きな不利がありながら2着。2着のダノンファストも次走楽勝。この2頭は将来、ダート界でかなりのところまで行きそうな馬。その2頭と直線半ば過ぎまで叩き合いを演じたアイスシェルフも、間違いなく能力は高い。
当時はまだ馬体が緩い印象があり、八分くらいのデキに映っていただけに、最後に2頭に突き放されたのは、仕方ないところ。その状態でも後続は3馬身離している。
今回は暑いくらいの気候で絞りやすいだろうし、長めを3本、その間にも再三坂路にて時計を出しており、負荷のかけ方も以前とは違う。前走以上のパフォーマンスが期待できる。
そして今回は、前走のように強力な相手は見当たらない。強いて上げれば、初ダートのアミークスくらいか?この馬も能力は高い。そのアミークスの大化けは怖いが、他の馬は何とかなるはず。
ここは、アイスシェルフの素質に賭ける手だ。

単勝 11
馬連 6-11 7-11 11-13
3連複 11の1頭軸 相手6.7.12.13

自信度 B


東京9Rは勝負できる。まぎれの少ない東京1600mで、頭数も多くない。馬場状態も良いとあらば、単純に能力比較だけで馬券が取れるはず。
最近のレースぶりから見て、勝負圏にあるのはパルマリア、クインズサン、バールドバイの3頭であろう。
クインズサンとバールドバイは、前走で対戦している。バールは好発を決めて、絶好の内のポケット。クインズは出遅れて終始外を回った。中山1600mだけに、この違いは大きい。差は0.7秒だったが、展開を考えればそれほどの差なない。ただ、馬場は内が傷んでおり、実際にバールは3~4角でノメッていた。
そしてクインズは叩き2戦目。バールは超久々を勝った後に、一息入れての仕上げ直しの一戦。大差こそないものの、相対的に見ると、バールの方が上に見れる。
次はバールとパルマリアの比較。2頭は共に前走でロザムールと対戦している。
バールは、2番手から抜け出したロザムールを差し切れなかったが、パルマリアは、マイペースで逃げたロザムールに先着。状態面の問題もあったであろうが、この違いは意外に大きい。バールは内を上手く捌いてのものだし、パルマリアは外を回されてのものだっただけに、その差は明らか。
状態面では、バールの方が上積みはありそうだが、パルマリアも2ヶ月半ぶりならいつも通り。以前は、もっと長い休養を必要としていた馬だけに、むしろ順調なくらい。
左回りを得意としているだけに、ここを待っていた節さえある。ある程度前に行く脚もあるだけに、今回の1番枠も有利だ。
ここは、パルマリアから入るのが妥当と見る。

単勝 1
馬連 1-9 1-6
馬単 1-9
3連複 1-6-9

自信度 B




土曜メインレース展望・柏木収保

【青葉賞】死角の大きいメンバー構成もタフさあるあの馬から

本番では好走するも勝てない青葉賞組


 重賞になった1994年以降、青葉賞を直前のステップに(着順は問わず)、日本ダービーを2着した馬が「6頭」、3着馬も「4頭」いる。ただし、勝った馬はいない。

 最近10年の日本ダービーで3着以内に快走した30頭の直前Rは、「皐月賞…20頭」、「青葉賞…5頭」、「京都新聞杯…4頭」、「プリンシパルS…1頭」であり、青葉賞組の本番での人気は「10、5、8、12、1」番人気だった。本番で2-3着ならありそうな伏兵を探すレースだが、オーソリティ、フィロロッソ、フライライクバードの母の父に登場するシンボリクリスエスは2002年の青葉賞1着から、本番はタニノギムレットの1馬身差2着だった。そろそろ日本ダービー馬が誕生しても不思議のない世代になった。

 青葉賞組がどうしても勝てない理由のひとつは、それでなくとも活力の消耗を最小限にとどめる馬が多い現在、本番の4週前に(中3週)、東京2400mを激走する距離選択が楽ではないからだと考えられる。

 とすると、2月29日→4月4日に連続して2400mを走り、今回が2400mに連続3回目の出走となるフライライクバードは大丈夫だろうか。

 父スクリーンヒーローは4歳だった2008年の秋、「8月札幌2600m→9月札幌2600m→10月東京2400m→11月9日東京2500mAR共和国杯→11月30日東京2400mジャパンC」と進んでいる。最後は中2週、9番人気で快走した。

 母の父シンボリクリスエスも、青葉賞は3歳になって5戦目、日本ダービーは6戦目だった。本当はこのくらいの日程など平気なチャンピオンが求められる1面もあるが、さすがに日本ダービーは苦しいだろう。

 ただし、今回までは大丈夫とみてフライライクバード中心にするが、10月の新馬が馬体重472キロ。しだいに減って(絞れ)、前走はこれまでで最少の448キロ。それでも2週連続ビシッと追っているので元気いっぱいの予測だが、死角は大きい。承知で買うしかない。

 一方、登録馬2頭のうち、鞍上レーンの予定もあったサトノフウジンをプリンシパルSに回し、そのレーン騎手で出走してきたのがフィリオアレグロ(父ディープインパクト)。2015年の日本ダービー3着サトノクラウン(父Marjuマルジュ)の半弟。2戦目の共同通信杯を0秒7差3着している。この厩舎だけにローテーションは関係なく、身のこなしは軽いが、まだ幼い印象も拭えない。どうも今年は死角の大きい馬が多いように思える。

 距離が延びて良さが出てきたアイアンバローズ、ようやく勝って一気に変わったダノンセレスタ【1-4-0-0】を穴馬に加えて、手広く、でも深傷を負わないように参加したい。
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