栗山求コラム「血統の裏庭」

​日本ダービー(G1)血統的考察

​ 先週のオークス(G1)は、
中団に控えた○デアリングタクト(1番人気)が
外から突き抜け、
デビュー以来無傷で二冠を達成した。

スムーズなレースは出来なかったものの、
前が開いてからの脚はさすがといえるもの。

着差以上に強い内容だった。

このまま無事に秋を迎えてほしいものだ。


さて、今週は日本ダービー(G1・芝2400m)。

過去10年間で1番人気馬は3勝、
2着1回という成績だが、
ここ4年間は、3、3、6、4着と、
連を外している。

10番人気以下は
過去10年間で4頭馬券に絡んでおり、
18年にコズミックフォース(16番人気)が
3着、19年にロジャーバローズ(12番人気)が1着と、
2年連続で波乱を演出している。

クラシック一冠目の皐月賞(G1・芝2000m)は
1着コントレイル、
2着は半馬身差でサリオス。

馬群から抜け出して
叩き合ったこの2頭から
3馬身半の差をつけられた3着がガロアクリーク。

上位2頭が人気の中心となるのは自然の成り行きだろう。


【コントレイル】

コントレイルは
「ディープインパクト×アンブライドルズソング」
という組み合わせ。

これはダノンプラチナ(朝日杯フューチュリティS)、
レッドベルジュール(デイリー杯2歳S)と同じニックス。

連対率30.4%、
1走あたりの賞金額424万円は、
父の通算成績である24.1%、
336万円を大きく上回る。

2代母フォークロアは
米2歳牝馬チャンピオンとなった名牝。

母ロードクロサイトは未勝利馬で、
ファピアノ3×4、インリアリティ5×5と、
ニックス同士の関係にある2つの血を強化した配合構成。

これらは現代アメリカ血統の大きな活力源であり、
それを強化しているので配合的に高く評価できる。

「ディープインパクト×アンブライドルズソング」は
東京芝で連対率40.5%、
中山芝で21.9%と大きな開きがある。

データ的に決して得意とはいえない中山コースで
ホープフルS(G1)と皐月賞を勝ったのは、
能力の絶対値が他の馬と違うから。

レコードタイムの1分44秒5で
圧勝した東京スポーツ杯2歳S(G3・芝1800m)は
この馬の底知れない能力を示すもので、
血統的にベストの東京コースならば
同様のパフォーマンスが期待できる。

2400mは問題ない。


【サリオス】

サリオスは
「ハーツクライ×ロミタス」
という組み合わせ。

前走の皐月賞で
コントレイルの2着に敗れた以外は
朝日杯FS(G1)、
サウジアラビアロイヤルC(G3)を含めて
すべて勝っている。

通算成績は4戦3勝。

サウジアラビアロイヤルCの
勝ちタイム1分32秒7はコースレコードだった。

4分の3姉に
サラキア
(ローズS-2着、エプソムC-2着/父ディープインパクト)、
サロニカ(エルフィンS/父ディープインパクト)を持ち、
母サロミナ(独オークス)、
2代母ザルデンティガーリン
(オイロパ賞-2着、独オークス-3着、独ダービー-4着)
はいずれも独3歳牝馬チャンピオン、
という筋の通ったファミリーに属している。

母方にニニスキと
デインヒルを併せ持つハーツクライ産駒なので
ワーケアと配合構成がよく似ている。

デインヒルを持つハーツクライ産駒は
アドマイヤミヤビ(クイーンC)、
グレイル(京都2歳S)、
カテドラル(NHKマイルC-3着)、
シャドウディーヴァ(フローラS-2着)、
コスモインザハート(札幌2歳S-5着)などがおり、
2歳戦から能力を開花させる早熟性と、
2000m以下を得意とするスピードを伝える。

このパターンの配合馬は
これまで2400m以上で
15戦して一度も勝ったことがない。

サンデーサイレンスの後継種牡馬のなかで
適正距離が最も長い部類に入るハーツクライの仔で、
なおかつ母がドイツ血統。

距離が延びていいように見えるが、
配合からは2400mが歓迎というタイプではない。

ギリギリ守備範囲といったところか。


【サトノフラッグ】

サトノフラッグは弥生賞(G2)を勝ち、
皐月賞で5着と敗れてここに臨む。

セレクトセール当歳で
1億6500万円(税抜)の値をつけた高馬で、
昨年11月の未勝利戦(東京芝2000m)を
1分59秒5のレコードで制したとき、
手綱を取ったマーフィー騎手が
「自分のキャリアのなかでもトップクラスの能力を感じる」
とコメントした素質馬だ。

母バラダセールはアルゼンチン産で、
同国で亜オークス(G1・ダ2000m)、
亜1000ギニー(G1・ダ1600m)などを制し、
3歳牝馬チャンピオンとなった。

亜オークスは後続に
11馬身差をつける逃げ切り勝ちだった。

母の父ノットフォーセールは
アルゼンチン生まれのスプリンターで、
シウダッドデブエノスアイレス大賞(亜GⅠ・ダート1000m)
を制覇。

しかし、
種牡馬としては距離の壁がなく、
2000mはもちろん2400mの
大レースを勝った子もいる。

スワップス4×3なので
ダート向きの適性は高いが、
芝でも問題なく、
豊かな成長力と大レース向きの底力も特長のひとつ。

「ディープインパクト×ノットフォーセール」
の組み合わせはこれまで4頭出走し、
2歳牝馬チャンピオンの
ダノンファンタジー(阪神ジュベナイルフィリーズなど重賞4勝)
が出ている。

本馬とダノンファンタジーは
いずれもリファールのクロスを持つ、
という共通点がある。

前述のとおり東京芝2000mで
レコード勝ちをした実績からも
東京コースは能力を出し切れる舞台で、
血統的に2400mも問題ない。


【ワーケア】

ワーケアは
弥生賞でサトノフラッグの2着に敗れ、
皐月賞をスキップしてここに臨む。

2歳暮れのホープフルS(G1)はコントレイル、
ヴェルトライゼンデに次ぐ3着だった。

東京で走った1、2戦目は
上がりの速い競馬で楽勝しており、
東京替わりは吉と出るはずだ。

母チェリーコレクトは
伊オークス(G2・芝2200m)の勝ち馬。

繁殖牝馬としてはすでに
ダノングレース(福島牝馬S-3着)を産んでいる。

母方の近い世代に
デインヒルとニニスキを併せ持つ
ハーツクライ産駒なのでサリオスと配合的によく似ている。

母方にデインヒルを持つハーツクライ産駒は他に、
アドマイヤミヤビ(クイーンC)、
グレイル(京都2歳S)、
カテドラル(NHKマイルC-3着)、
シャドウディーヴァ(フローラS-2着)、
コスモインザハート(札幌2歳S-5着)などが出ている。

この配合パターンは
ハーツクライ産駒にしては完成が早く、
芝1600~2000mがベスト、
という傾向が見られる。

距離延長はプラスではないが、
東京適性の高さで相殺できれば、
といったところだろう。

皐月賞をスキップしたことが
プラスに出るのかマイナスに出るのか
神のみぞ知るだが、
ダービーを勝つために勝負に出たわけであり、
前走から大きく成長していればおもしろい。

2010年以降、
東京芝2400mで産駒が
20走以上した35頭の種牡馬を連対率順に並べると
ベスト3は以下のようになる。

1位ルーラーシップ28.6%
2位オルフェーヴル25.0%
3位ディープインパクト24.4%

ルーラーシップ産駒は
マンオブスピリット(京都新聞杯2着)、
オルフェーヴル産駒は
ビターエンダー(プリンシパルS)が出走を予定している。

大穴ならこの2頭か。

調教の動きや枠順などを総合的に判断し、週末に最終結論を出したい。






【日本ダービー】美浦・栗東レポート

【日本ダービー】美浦レポート ガロアクリーク
上原博之調教師のコメントは以下の通り。

「皐月賞は、距離はもつと思っていました。ヒューイットソン騎手も追い切りに乗っていい感触をつかんで臨んでくれました。強い馬がいましたが、この馬なりに頑張ってくれたと思っています。

 その後は近くの牧場に二週間ほど放牧に出してリフレッシュさせて、こちらに戻ってからも順調にきています。今朝の追い切りはウッドコースでの併せ馬で、先週に続いてデビューの頃から調教に乗ってくれている野中騎手に乗ってもらい調整しました。予定通りのいい調教が出来ました。ダービーという大一番を前にして、この中間はずっと馬の状態を見てきましたが、非常に良い感じで、今のところ何の不安もなくレースを迎えられます。

 跳びが大きくてフットワークが綺麗な馬なので広い東京コースは合っていると思います。父がキンシャサノキセキですが、母系の方は距離については問題がない血統なので今回の2400メートルは全く問題ないと思っています。折り合いは心配ない馬です。そう思って新馬戦から2000メートルのレースを使ったわけです。

 強い馬がたくさんいますが、枠順や展開などうまく噛み合えば逆転も夢ではないと考えています。どんな競馬でも出来る馬です。今回は初めて川田騎手とのコンビになりますが、彼はレースの展開、流れや勝ち方を十分知っている騎手なので、返し馬で背中の感触をつかんでもらい、うまくレースを運んでもらえたらいい結果が出るのではと思っています。

 この馬は素晴らしい馬体を持った馬です。いい結果が出れば日高の馬産地の皆さんも喜んでくれると思います。頑張ります」


【日本ダービー】美浦レポート ブラックホール
相沢郁調教師のコメントは以下の通り。

「皐月賞は後ろからの競馬になりました。この馬はあまり押していくと走ることをやめてしまうところがあるので、気分良く走らせることがポイントです。最後の直線は脚を使っているので、少しもったいないレースでした。

 この中間は凄く元気がよくて、きつい追い切りを毎週やりましたがめげることなく、状態は凄くいいです。今朝の追い切りは石川騎手が乗りましたが、彼も動き自体は問題ないと言ってました。出来に関しては文句なしです。前走よりもいいと思います。

 後ろから行く馬なので、東京コースは前残りのレースが多く展開に左右される面があると思いますが、直線は長いので脚は使ってくれると思います。

 ダービーはホースマンの憧れのレースで勝ちたいレースです。石川騎手には悔いのないレースをして欲しいです。師弟コンビで頑張リますので、応援よろしくお願いします」


【日本ダービー】美浦レポート ビターエンダー
相沢郁調教師のコメントは以下の通り。

「前走のプリンシパルステークスでは道中落鉄していましたが、よく頑張ってくれました。ゴール前は力が入りました。その後落鉄の影響はありません。この中間はローテーションがきついですから、一週間楽をさせてケアしました。レースまでに追い切りは2本しか出来ませんでしたが、なんとか間に合いました。
 
 今朝は津村騎手が乗ってウッドコースでの併せ馬でした。直線だけ追って反応を見てもらいましたが、いい動きでした。津村騎手も怪我をして休んでいましたが、大丈夫だということで安心しました。状態については前走以上ということはありませんが、いい状態を維持しています。
 
 この馬は東京コースでは崩れたことがないので、非常に楽しみにしています。2400メートルも父がオルフェーヴルですから大丈夫だと思っています。強い馬が2頭いて時計も速くなると思うので、前で勝負して欲しいです。そして一泡吹かせて欲しいです」


【日本ダービー】美浦レポート ワーケア
手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。

「この馬は去年の6月にデビューして2連勝し、ホープフルステークスではコントレイルが強かったのですが、中山コースでもこなせると分かって良かったです。その後弥生賞ディープインパクト記念を使いましたが、ホープフルステークスの疲れが残っていたような感じで、前走に関してはあまり自信がなかったものの2着という最低限の結果を出してくれました。あれが実力だとは思ってはいません。騎乗したルメール騎手が左回りの方がいいと強く言ってくれたので、オーナーと協議して皐月賞はパスしてダービー一本に絞っていくことになりました。

 その後は弥生賞ディープインパクト記念の疲れもなく、いい感じで放牧に出した牧場から戻ってきました。追い切りをこなし、追い切りをするごとに馬の状態がアップしてきました。レース間隔があいていて、今度はダービーですからしっかりと調教で負荷をかけないと太刀打ちできないと思うので、2週前からしっかりとやり、今朝の動きは満足いくものでした。仕上がりは前走以上でしっかり出来ていると思います。

 2400メートルについては正直やってみないと分からないところはあります。しかし、左回りの東京コースは2戦2勝ということで、中山から東京に変わることはプラスに考えています。今回のメンバーは強く、皐月賞の上位2頭には一目置いています。なかなか簡単に倒せる相手ではないと思っていますが、なんとかチャレンジして一矢報いたいです。そしてレースではここ2戦よりは前の位置につけたいと思っています」


【日本ダービー】美浦レポート ダーリントンホール
木村哲也調教師のコメントは以下の通り。

「皐月賞は出遅れてしまい後ろからになりましたが、最後はよく伸びてくれました。その後はトラブルなく元気にここまできました。中間は厩舎で疲れを取ってしっかりと調整してきました。今朝はウッドチップコースでの追い切りでしたが、元気いっぱいでいい調教でした。いつも通りの仕上がりで順調です。

 東京の2400メートルはまだ走ったことがありませんが、東京コースで1つ勝っていますので頑張って欲しいと思っています。オーナーサイドの期待に応えたいですし、応援してくれる多くの人達のためにも最善の準備をしていきたいと思います」


【日本ダービー】美浦レポート サトノフラッグ
国枝栄調教師のコメントは以下の通り。

「ダービーを前にして最終調整も順調で、まずは一安心です。皐月賞は状態も良く期待していましたが、案外と言うか、前の2頭は強いのですがもう少し善戦して欲しかったというのが本音です。明らかにここが問題というところはありませんが、少し馬が仕上がりすぎてしまったという感じもなくはないです。

 今回は少し余裕残しできました。今朝はウッドチップコースでの2頭併せでしたが、道中リズムよく行って馬の雰囲気も良く、息の入りも良く状態はいいと思います。これで結果が出て欲しいです。

 距離については全く問題なく、むしろ延びるのでいいのではないかと思っています。乗りやすい馬で、落ち着いていますから折り合い面は大丈夫だと思います。東京コースも経験していますし、いろんな面で対応できるのでコースについては問題ありません。

 ダービーは昔から運のいい馬が勝つと言われていますが、運は武豊騎手が私よりも持っているので武豊騎手頼みです。彼はこの馬を高く評価してくれています。強い馬は決まっていますので、その馬とどう競馬するのか考えてもらえればと思っています」


【日本ダービー】栗東レポート コントレイル
矢作芳人調教師のコメントは以下の通り。

「(皐月賞は)想定とはかなり違った競馬で、1番枠で、厳しい競馬を強いられましたが強い内容ではなかったかなと思っています。
(ダメージは)それほどでもなかったですね。普段通りの疲れ方というか、新馬戦や東京スポーツ杯2歳Sの方が疲れが残っていたように思います。
2週間ほど大山ヒルズにリフレッシュさせて、戻ってきてからは非常に順調に、2本の併せ馬、今日は単走ということで、とにかく順調に調教をこなせています。
(今日の追い切りは)指示が52秒台、ということで、想定通りの追いきりでした。真っ直ぐ駆け上がってきて非常に良かったと思っています。
(東京コースに替わるのは)もちろんプラスにはなってもマイナスになることはないと思っています。
(2400メートルに距離が延びることについては)距離が適性かどうかは何とも言えないですけれども、ダービーが2400メートルで行われるのは最初から分かっていることで、それに向けてやってきた、ということだけです。
(ここまで4連勝、成長した部分は、との問いに)すべてが我々の想定を超えて1回1回進化してきてくれているなと思います。特に良くなったのは、馬のバランスと精神面だと思います。
(枠順は、との問いに)こればっかりは18分の1でどこを引くかわからないので、希望して叶うものでもありませんし、当たった枠が良い枠だと信じてやっていくだけです。
(前走の展開は)僕も驚きましたけれども、レースに関してはすべて祐一くんにお任せしていますので、僕はどうこう言うことはありません。
(福永騎手とは)本当に良くなっているということです。皐月賞の前、牧場に一緒に行ったりした時にはまだ課題がある、ということでしたが、その課題が修正されている、と言ってくれています。
コントレイルを生で見ていただけないのは非常に残念ですけれども、ファンの皆さんもご家庭で、テレビの前で応援していただけたらとてもうれしいです。応援よろしくお願いします」

福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

「(皐月賞は)前日の土曜日は水の浮く馬場で、それが日曜日に乾いてどういった状況になるのか、その辺りの見極めが問われる一戦でしたが、やはり内側が悪い中で、最後は外から距離のロスはありましたが、非常に良い脚を使ってくれました。今までのレーススタイルと違う形で勝ち切ってくれたのは、イメージしていた競馬とはちょっと違いましたが、かえってそれが今後の距離を含めた、色々な幅を広げられる結果になったのではないかと思います。
(騎乗した1週前追い切りは)良かったです。指示されたタイムよりは若干速くなりましたが、無理をさせたわけではなかったですし、追い切り後の息遣いも良かったですし、モタれる面もなかったので、非常に順調に調整できているなと思いました。
(東京コースは)2戦目の重賞で強い勝ち方をしてくれていますので、全く問題ないと思います。
血統的にも走法的にもある程度距離の限界が出てくる可能性が高いと思っていたんですが、皐月賞の前から牧場、厩舎と連携して、いい形にフォームを変えてもらえたので、あの走りであれば距離の融通は効かせられると思います。
前回もスタート自体は悪くなかったです。内枠のスタートで、トラックコンディションが悪いところのスタート地点だったので、若干躊躇したのか、二の脚が乗っていかなかったんですが、今の東京は馬場状態が良いですから、そういう戸惑いもないでしょうし、元々スタートの良い馬ですから、いいスタートを切って楽に流れに乗れるのであれば、無理に下げる必要はないですし、(位置取りは)あまり決めつけていないです。(枠順は)どこでも良いです。
無敗の皐月賞馬で臨むわけですから、1番人気で迎えることになるとは思うんですけど、そういう馬でダービーに向かえるのは名誉なことですし、先週のレース終わりくらいから、いよいよダービーだっていう気持ちも自分の中で高まってきて、ちょっとひりひりした高揚感というか、横隔膜が上がってくるような胸の高鳴りを感じる時があるんですけれども、そういったものもこういう立場でないと感じられないものですから、非常に自分自身それも楽しみながら、この1週間を過ごしていきたいなと思っています。
ただ、馬に関してはずっと継続してコンビを組んでもらっていますし、不安なところがない状況なので、レースに対しての迷いもないですし、なかなかこういう立場で迎えられるダービーはないですから、自分自身も楽しんで日々を過ごしています。
先週(オークス)も無敗の2冠が達成されましたし、今年も無敗でダービーに挑む馬がいるわけですから、本来であればたくさんのお客さんに見ていただきたいレースになると思うんですけれども、前回の皐月賞も非常に良いレースだったと思いますし、たくさんのお客さんに来場していただくことはかなわないですが、画面越しに見ていただいている方に少しでも、いいレースが見られたと言っていただけるようなレースになればいいと思いますし、そのためにはコントレイルで良い走りを一緒にして、良い結果を届けられるよう努めていきたいと思っています」


【日本ダービー】栗東レポート ディープボンド
大久保龍志調教師のコメントは以下の通り。

「(京都新聞杯は)皐月賞から間隔は短く、疲れが出ていたらやめようと思っていたのですが、馬の方がすぐ回復してくれて、良い状態で出走出来ましたし、展開とか馬場状態もこちらが思っているような理想のところで出来ました。和田ジョッキーがうまくコントロールしてくれれば、良いところがあるかな、と思っていました。1頭強いかな、と思っていた馬がいたので、2着があればな、と思っていたのですが、うまく勝ってくれて良かったと思います。皐月賞は出走したんですが、距離などが向くのはダービーの方だと思っていて、ダービーに出したいと思ってここまで来ました。
京都新聞杯も簡単なやさしいレースではなかったので、疲れが出てれば自重も考えようと思っていたのですが、思いのほか元気なところを見せてくれて、オーナーと相談して行きましょう、ということになりました。ダービーまで中2週だったので、1週間目は大事に回復をかけながらの調整をしていたのですが、暴れるくらい元気なところを見せてくれたので、やはりこの回復力というかスタミナというかタフなイメージがあります。
今日はCWコースでやったんですが、ストライドが大きくて思ったより時計が出るところもあるのですが、和田ジョッキーも引っ張り切れないくらい元気だ、ということを言ってくれてますので、良い状態で競馬に向かえるかな、と思います。
練習で左回りの調教の時もコースでやってるんですが、助手によると左回りが上手ですということですので、手前の換え方も練習してますので、問題なくこなすんじゃないかなと思います。
さすがに皐月賞で戦った時には10着で、まだまだとても強い馬たちがいるので、どこまでそこに近づけるのか測る意味で、大きな壁だと思うんですけども、やってみなきゃわからないところもあると思いますので、全力でぶつかっていきたいと思います。
京都新聞杯に向かう過程で、途中で気がついたんですけれども、キズナも10月デビュー、内容は違うんですが競馬の回数(ダービーが7戦目)も同じで出走できたので、ダービーは実力もさることながら運も大事だと昔から言われておりますので、重なる部分も何か縁があるのか、運があるのかな、と思いながらやっています。無観客になるんですけれども、皆さんに喜んでもらえるようなレースが出来たら、と思っています。応援よろしくお願いします」

和田竜二騎手のコメントは以下の通り。

「(京都新聞杯は)馬の調子もすごく良かったので、楽しみにしていました。いいスタートを切れましたし、思い通りの折り合いもついてレース運びができましたので、調教の段階で馬が良くなっている感触があって、その通りの結果が出てくれて良かったと思います。
(今日の追い切りは)日程が詰まっていますので、今日が最終追い切りで、強めにやったのは今日だけだったんですが、すごく良い追い切りができました。こちらが抑えきれないくらいの手応えがあり、それでも余裕がありましたし、こちらが思っている以上に良化している感じがします。
まだ決め手勝負になるとしんどいところはあると思いますが、地力がついてきていますし、楽しみを持って臨めると思います。行きっぷりが良くなっていますので、折り合いをつけて余力を持って直線まで持っていきたいと思っています。流れによりますし、あの馬の競馬をしたいと思います。
バテるタイプではないと思いますので、長い距離の方が競馬を組み立てやすいと思いますし、アドバンテージがあればと思います。良いスタートを決めて良いところを取りたいと思っています。内めの枠の方が良いと思います。
乗せていただくたびに重みも分かってきますし、ダービージョッキーという称号に選ばれたいと思いますし、勝ち取りたいと思います。そういうチャンスをいただけて感謝して、全力で取り組んでいきたいと思います。
(無観客で)勝手は違うと思いますが、皆さんの思いはひとつだと思いますし、最高のレースをして、皆さんにお届けしたいと思いますし、その中に自分が参戦できるのはすごく喜びもありますし、記憶に残るレースになると思いますので、全馬が力を出し切れるレースにしたいと思いますね。
キズナ産駒でここにきて馬が成長してきていますので、お父さんを彷彿とさせるローテーションですし、僕も楽しみにしてますし、関係者の皆さんもその辺りで力が入っていると思いますので、その期待には応えていきたいと思います。ダービーですし、このような状況になってしまいましたが、競馬界も思いはひとつだと思いますので、参戦できることに感謝して、皆さんの記憶に残るような競馬をしたいと思います。僕は僕の仕事を一生懸命したいと思います。応援よろしくお願いします」


【日本ダービー】栗東レポート サトノインプレッサ
矢作芳人調教師のコメントは以下の通り。

「(NHKマイルカップは)全く競馬をしていないというか、枠順と馬場状態に非常に左右されたレースだったと考えています。
以前はとても中2週では使えるような馬ではなかったのですが、脚元が少し落ち着いてきたことと、体質がしっかりしてきたことで、今回は中2週のローテーションでも、前走のダメージが少なかったこともありますけれども、順調に調整できています。
(今日は)ちょっと併せた馬がだらしなかったので、もうちょっと併せたかったんですけれども、決して無理をしない中でのびやかな良いフォームで走っていたな、と思います。
東京コースというのは絶対に合っていると思うのですが、距離に関しては折り合い面に多少課題がある馬ですので、そのあたりをジョッキーが上手く乗ってくれればいいな、と思っています。
(坂井瑠星騎手を)乗せていただいたオーナーに感謝しています。技術面では何ら劣るところはない、非常に優秀な技術を持ったジョッキーですので、気後れすることなく思い切って乗ってくれたら、と思います。
この馬に関しては内枠が欲しいかな、と思っています。
瑠星は当日が23歳の誕生日ということで、頑張ってくれると思います。コントレイルだけではなくて、こちらの馬にも僕は大いに期待しています。応援よろしくお願いします」


【日本ダービー】栗東レポート ヴァルコス
友道康夫調教師のコメントは以下の通り。

「(青葉賞は)今の東京は時計も速くて、それが一番心配だったのですが、速い時計に対応できたのは収穫だったと思っています。ジョッキーの好判断で良い結果が出たと思っています。
それほど大きなダメージもなく、すぐ調教が再開されて、一度競馬を使った効果の方が大きいと思います。
1週前はしっかり併せ馬をやったのですが、良い負荷がかかったと思います。今日は坂路で単走でやったんですが、54秒ぐらいということで乗ったんですが、54秒8、予定通りの調教が出来たと思います。
血統的にも体型的にもこのくらいの距離が合っていると思いますし、直線の長い東京の2400は一番合っていると思います。
一瞬の脚を使う馬でなく、長く脚を使うタイプだと思うので、より直線の長い東京コースが合っていると思います。
ある程度(ペースが)流れてもらって、消耗戦になった方が持ち味は出ると思います。
毎年、ダービーになると内枠が良いと言いますし、内が良いんじゃないですかね。
やはりまた違ったダービー、ということで、観客はいないんですが、ダービーの感動を伝えられるよう、僕ら一丸となって頑張っていきたいと思います。
今年のダービーは無観客ということなんですけれども、やはりダービーは日本で1番大きな競馬のレースだと思っていますので、日本中に感動を伝えられるよう頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」


【日本ダービー】栗東レポート マイラプソディ
友道康夫調教師のコメントは以下の通り。

「(追い切りを行った)火曜日は左回りの日で、ダービーは左回りで行われるということで、左回りで気分よく走らせてあげたいな、ということで火曜日を選びました。その分、調教はここまでしっかり済んでいますし、レースまでの間も緩めず乗る予定にしていますので、問題は無いと思います。
(皐月賞は)気持ちの問題というか、3コーナーから前向きさが出てないと思いました。先週の追い切りから馬具を工夫して、今までつけていなかったメンコやチークピーシーズをつけて追い切りをやりました。見た感じは走りにリズム感も出てきましたし、先週と今週は藤岡康太騎手に乗ってもらったんですけれども、乗った感触も前向きさが出てきて、良い方に出ているということでした。
マイラプソディがデビューするときから、一番合っているのは東京の2400だということをずっと言ってきましたので、一番合っている舞台設定だと思っています。
(コンビを組む横山典弘騎手は)先週、東京競馬場でお話する機会があったんですが、ずっと見てくれていて、馬の特徴を掴んでいるみたいで、一発持っているジョッキーなのでその一発に期待したいと思います。
この馬に関しても長く良い脚を使える馬なので、ある程度(ペースが)流れてくれて、良い位置が取れる内枠が良いですよね。
ここ2走は不甲斐ない競馬が続いているんですが、他の17頭と遜色ない力はあると思います。今回新たに横山ジョッキーに乗ってもらうことができますので、ジョッキーともども魅力を感じています。応援よろしくお願いします」
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