亀谷敬正さん

【ラジオNIKKEI賞】日本では非主流の血統馬も走りやすい

米国的な持続力が要求されるこの季節の福島芝


 先週の宝塚記念は父が非サンデー系で「欧州型」の馬が1、2着。(国別血統タイプはスマート出馬表を参照)

 誰が見てもわかる反主流のタフな馬場。クラシックレースが行われない芝2200mで東京コースよりもかなり直線が短い阪神内回り。日本の主流血統、主流条件でこそ力を発揮していた馬は、ほとんど能力を出すことができませんでした。

 ただし、これを「凡戦」と語るのは違うのではないでしょうか。反主流馬場でもパフォーマンスを落とさないクロノジェネシスと育んだ人々がこのレースでは強かったということです。もちろん、この特殊な能力を所謂指数のような着差のモノサシで語るのは難しいですから、主流条件における能力のモノサシとしては参考外ではあると思いますけれど。

 宝塚記念のような「反主流」の条件は、細かい血統知識がなくとも、血統が馬券に活用できることも改めて実感できました。先に書いたように父が「非サンデー系」で「欧州型」の馬は少数派。「大雑把な少数派」を買うだけでも馬券では十分に成果を上げることができるからです。

 今週から始まる、福島の芝では「非主流」の「米国型」という「大雑把」なククりだけでも毎年のように穴馬を絞り込むことができる季節。

 この季節に福島で行われる重賞ラジオNIKKEI賞と七夕賞は「父米国型」の馬が過去5年で6頭3着以内に。しかもすべての馬が9人気以下の人気薄。出走頭数は18頭。複勝率33%。複勝回収率は511%。

 人気薄ばかりなのは「父米国型」はJRAの芝では「非主流」の能力の方向性を持つから。よって普段の主流レースでは力を発揮できないために人気薄になってしまいます。しかし、この季節の福島芝重賞は「米国的な持続力」が要求されるために、能力を開花させるのです。

 …という話はここ数年当コラムを読んでくださっている方は、聞き飽きたかもしれませんね。昨年も同じ話を書いて、9人気の「父米国型」マイネルサーパスを本命にしました(結果2着)。大雑把に同じことをいい続けても毎年当たるような傾向を見つけることも大事です(笑)

 今年のラジオNIKKEI賞で父米国型はコスモインペリウムのみ。昨年のマイネルサーパス同様、ラフィアン育成の米国型。同牧場の育成馬は持久力が問われる当レースに好相性。

 母父ネオユニヴァース。昨年の勝ち馬ブレイキングドーン。16年9人気で2着のダイワドレッサーも同種牡馬を持つ馬。近親に非根幹距離に強かったローゼンカバリー(非根幹距離のみで重賞4勝)。

 サクラトゥジュールも父ネオユニヴァース。母父はロベルト系のシンボリクリスエス。父サンデー系種牡馬の場合、母父はロベルトやサドラーズウェルズを持つ馬が当レースでは好成績。これはダービーとは大きく異なる傾向。

 ダービーは馬力を削ってスピードを強化する牝系が主流です。反対にラジオNIKKEI賞の場合は馬力を強化してスピードを削られる方が合います。近親にサクラプレジデント。コーナー4つで直線が短い芝1800mを2勝。この条件でのパフォーマンスはGI級でした。



単勝二頭流

CBC賞の注目穴馬はこちら!

単行本『単勝二頭流』担当編集者(以下、編) 石橋さん、先週は土曜日から穴馬の本命が好走していて、これは大きなところを獲るなと思っていたんですが……

石橋 武(以下、石) せっかく穴馬が走っても2着馬が抜けてしまったレースが多くて。

編 そうなんですよ。代表的なのが、土曜日の湯の川温泉特別。穴馬の本命が◎ウィズ(13人気)で、これが3着。1着の△シュエットヌーベルも評価していて、「これは3連複高配当ゲット!」と思ったら、2着タイキラトナンジュ(15人気)が抜け。3連単は176万2,840円。3連複でも45万4,560円でしたからね。

石 ◎ウィズは狙ったんだけどな〜。

編 13番人気馬を本命に、ちゃんと3着に走ってくるのはスゴイけれども(笑)。そして次の水無月Sもそうなんですよ。穴馬の本命に◎アカネサス(7人気)を指名して、これがちゃんと3着に好走。ただ、2着のフェルトベルク(14人気)が抜け。まあ、どちらのレースも15人気、14人気ですからわからなくもないんですけど、せっかく13人気の◎ウィズとか、7人気の◎アカネサスとか、人気のない馬を本命にしてちゃんと走っているのでね〜。

石 日曜日の江の島SとパラダイスSも本命馬が勝ちながらも2着抜けでして……

編 知ってる〜(苦笑)。先週は、ホント多かった。宝塚記念も2着のキセキが抜けたし。まあ、宝塚記念は本命馬がコケているのでアレですけど、ほかの4レースは100万馬券2本を含む高配当決着だっただけに、もったいなかった。

石 おっしゃる通りです……。

編 ホントいい加減にしろと。でも単勝は土曜東京最終の◎ウインレフィナード(1,710円)を含め4レースで的中。終始も余裕のプラスで、相変わらず素晴らしいんですけど。

石 ツンデレかよ!

編 (笑)。まあ、内容的にはこの調子でやってもらえればすぐに超高配当にブチ当たるなと実感できるものだったのも事実ですしね。個人的には特に◎ウィズと、◎モンテグロッソ、△モズベッロには感心しましたし。

石 あえて勝った馬に感心しないところがツンデレ感を出す感じなのね。

編 そういう意図ではなく(笑)。ま、この調子なら夏競馬のあいだに何発か大きなのが当たるでしょう。例年通りに。

石 頑張りま〜す。

編 ということで、日曜日のレースですね。ラジオNIKKEI賞とCBC賞、どちらを取り上げましょう。

石 ラジオNIKKEI賞もいい穴馬がいるんだけど12頭立てになっちゃったからね。そちらは勝負予想で狙っていきます。

編 12頭立てでも配信するんですか?

石 絶対する。見逃さないようにご注意を。

編 よほどの馬がいる感じだな、これは。では、ここではCBC賞についてお願いします。今年は変則開催で阪神芝1200mでの施行ですね。

石 そう、例年だと中京芝1200mで行われて、高松宮記念とは反対に道中が緩む差し競馬になるのが定番だったんだよね。

編 それが阪神に替わると?

石 馬場が悪いからね〜。今週も雨予報で、雨が降ると阪神は途端に超のつくパワフル馬場になるので、そのあたりが大きく影響するだろうなと。

編 そんななか石橋さんが現時点で注目している穴馬はどれなんですか?

石 まずはディメンシオン。

編 今回が初の1200m戦ですよね。

石 そう。これまではマイルを中心に使われていたんだけど、イマイチこの馬の能力の高さが活きていない。前走、そして京成杯AHで前に行って良さが出たことを考えると、折り合いに気を使わずに流れに乗れる1200mのほうが合っていると思うんだよね。

編 なるほど。

石 歳を重ねた影響もあって、スローからの瞬発力勝負よりは流れに乗って持続力を活かす競馬のほうが力を発揮できるとういかね。

編 たしかに近走は速い上がりを使えていませんよね。

石 いや、もともとそういうタイプではなかったんだけど、3勝クラス以下ならそれでもなんとかなっていたという。だからオープンに昇級してからはメンバー中3位以内の上がりをマークしていないでしょ? それがより顕著になってきたというかね。そういう馬には距離短縮がハマるから。もちろんディメンシオンみたいに、短距離に対応できるスピードがある馬ならということだけど。

編 続いては?

石 ロケットとジョイフル。どちらもパワーを要する馬場の消耗戦が得意というタイプにまとめられるかな。

編 脚質こそ違えど。

石 そう、脚質は真逆といってもいいけど、ロケットは時計のかかる馬場で先行、持続力を活かすタイプ。反対に高速馬場だとスピードの絶対値が高くないからスピード負けする。

編 今回、この馬も初の1200m戦になりますけど、そのスピードは問題ないですか?

石 逃げ一辺倒だと、多少ツラいかもというところはあるけど、この馬は前に馬を置いても走れるからね。要は気性的な逃げ馬じゃなくて、切れないから前に行っておきたいというタイプの逃げ馬だから。テンについていけなくても中団前めとかをワンペースで走りつつ、他馬がバテるのを待っているという競馬になるかな。それでチャンスのある馬場、メンバーだし。

編 ジョイフルも同じ?

石 だね〜。後方から追い出して、この馬は道悪も苦にしないし、阪神内回りも合う。あとは前がパワフル馬場の消耗戦でバテるの待ちという感じ。

編 アタマでは買いづらい感じですかね。

石 ジョイフル? まあね。ただ、100万馬券とか出るときって、そういう買いづらい馬が走っちゃうからね。このメンバーなら可能性はあると思うよ。

編 なるほどね〜。まあ、そこは石橋さんの勝負予想を見ればいいか。わかりました。ではこのレースの上記3頭に注目しておきます。

石 ラジオNIKKEI賞と合わせて、ぜひご注目を。

編 もう2着抜けは勘弁で! あと注目といえば函館芝1200mも。(函館芝1200mの予想だった)◎ウィズはやはり素晴らしかったので。そこも含めて楽しみにしています。ありがとうございました!

石 最後もツンデレアピールかよ(笑)。











重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner

【CBC賞】宝塚記念もズバリ!波乱の重賞に隠された激走ポイント

先週の宝塚記念(G1)は、激走ポイントに挙げた《8枠》を引き当てたクロノジェネシスが完勝。馬場の外目を立ち回れる有利さを生かしました。

西の開催は、本来なら中京競馬場に移りますが、今年は京都競馬場の改修工事により引き続き阪神競馬場で行われます。

本来なら異例とも言える状況ですが、CBC賞(G3)にはとっておきの“激走ポイント”があるんです。

それは《年齢》です。過去5年の成績をご覧ください。

■3歳(0.0.0.8)
■4歳(0.0.0.5)
■5歳(4.2.2.14)
■6歳(1.2.3.24)
■7上(0.1.0.13)

興味深いことに3、4歳馬が1頭も馬券に絡んでいません。2018年には1番人気ダイメイフジが11着、昨年も3番人気アウィルアウェイが8着と人気を裏切りました。

この要因はいくつか考えられます。そもそも秋のスプリンターズS(G1)を目指すような実績がある3、4歳馬は“ハンデ戦”のCBC賞に出走してはきません。

また、梅雨の時期に行われるスプリント戦において“経験の差”も重要です。今回のように連続開催で馬場が荒れている阪神競馬場なら、なおさら注意が必要でしょう。

今年は3歳馬の出走がなく、4歳馬は高松宮記念で1位入線4着のクリノガウディーが筆頭格になります。トップハンデの58キロを跳ね除けられるか注目です。

馬券的には5歳以上の前走1着馬が【4.1.0.4】で5年連続で連対中となれば、タイセイアベニールが狙って面白そうです。

また前走2桁着順でも【0.2.1.13】と巻き返しが目立ちます。その中でも前走重賞またはOP特別で1~5番人気に支持されていた馬は【0.2.0.3】と約半数がガラリ一変しており、この条件に当てはまる昨年の勝ち馬レッドアンシェルも忘れてはいけないでしょう。
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