こんにちは

お休みするつもりでしたが、訪問者が多いので頑張ります。



単勝二頭流

あけましておめでとうございます。今年一発目は中山金杯!

石橋 武(以下、石) 読者の皆様、あけましておめでとうございます。本年も当ブログ、そして勝負予想をどうぞよろしくお願い致します。

単行本『単勝二頭流』担当編集者(以下、編) 読者の皆様、そして石橋さん、あけましておめでとうございます。ということであっという間に2021年の競馬が始まりましたね〜(笑)。

石 有馬記念から10日もあいてないからね(笑)。いつも通りの感じだよね。

編 ですよね(笑)。ちなみに今年の目標は?

石 今年はシンプルに、去年よりも多く当てる。10万円以上の配当的中を増やす。ということにこだわろうかと。特に去年は無観客、観客制限の影響で全体的に堅いレースが多かったので、これがいつまで続くかわからないけど、獲れる高配当は片っ端から狙うという意識でやっていきたいなと。

編 いい目標ですね〜。今年も早々に高配当を当てると気分良く進められると思いますよ。

石 案に匂わすのが下手くそかよ(笑)。素直に明日から高配当を当てましょう!でいいんだよ。

編 あ、それでいいのか(笑)。ちなみに両金杯は高配当になりそうですか?

石 可能性は高いんじゃない? 中山は相変わらずのパワフル馬場だろうし、京都金杯は中京で行われるからね。こっちはいつもと全然狙う馬が変わってくるし。

編 お、新年早々、かなり良さげですね。あ、新年といえば、スポーツマスターさんでシステム上のお得セールを発見しまして。

石 なんだよ、システム上のお得セールって(笑)。

編 いや、ほらスポーツマスターさんて1週間単位で予想を購読できるじゃないですか。

石 そうだね。

編 このシステムを利用すると、今日、明日に1週間の予想を購入すると、4日間の予想が読めることになるんですよ。

石 なんで? あ〜、金杯と3日間開催か。

編 そうそう。めっちゃお得じゃないですか?

石 それ、向こうに言ってあげた?

編 言いましたよ、さっき。

石 なんだって?

編 普通に知ってました(笑)。新年のご挨拶、お年玉代わりと思っていただければと余裕で返されました(笑)。悔しがる姿が見たかったのに。でも内心悔しいはずですよ、きっと。

石 そんなことないだろ(笑)。新年早々、性格悪いな(笑)。

編 めっちゃお得だよって、友人にも薦めたんですけどね。

石 いい性格してるよ、ホント(苦笑)。まあ、今年の競馬を占う意味でも、うまく利用してもらえればいいんじゃないでしょうか。お得なことに違いはないしね。

編 ですよね〜。皆さん忘れないでくださいね。今日(4日)、明日(5日)のお申し込みですからね。あ、5日の夜だと3日間になっちゃいますからね。

石 それはわかるだろ(笑)。金杯の予想なんだから(苦笑)。

編 というわけで、今年一発目はその金杯です。どちらの金杯にしますか?

石 中山にしようか。こっちのほうが混戦になる気がするので。

編 なるほど。中山金杯、どんなレースになりそうですか?

石 ベースはもちろん中山芝2000mの競馬だよね。スローから徐々にペースアップしてラスト4ハロンの消耗戦という流れの。

編 有馬記念のAコースから一気にCコースに替わる影響というのは?

石 当然あるでしょ。荒れた内馬場が大部分カバーされるのは間違いないので。ただもともと先行有利の馬場だったこともあって、大きく内が有利になるとか、そういう変化はないとは思うけど。

編 なるほど。ではそれを踏まえて、現時点での注目馬を教えて下さい。

石 現時点というか、もう印は打っているので、そのなかから選んでということになるけど。内枠から順にロードクエスト、ココロノトウダイ、ショウナンバルディの3頭かな。

編 内に寄せてきましたね。

石 ん〜、というか狙っていたのがうまいこと内枠に入ってくれたという感じかな。

編 では1頭ずつ見ていきましょう。まずは最内に入ったロードクエストですね。このところ距離を延ばして2000mを使い始めましたよね。

石 もともとこの距離は悪くないんだよ。マイルだとスタートでついていけないし、どうしても展開待ちになっちゃう。2000mなら中団につけられるからね。追走もラクだし。ただ怖いのは陣営が後ろからの馬だって決めつけちゃっている可能性がある。

編 でも3走前は早めに動いていきましたし、前走は先行しましたよね。

石 それがどちらも着順としては結果がでなかったでしょ? やっぱり後ろからじゃないとダメなんだと判断されたらイヤだなと。さすがに素人じゃないんだからわかっていると思うけど。

編 でも思い込みって怖いですからね。

石 そう。そこ。それに実際、2000mは悪くなくて2走前の福島記念は上位の印を打ったんだけど、あれ、先行していたら勝ち負けしてもおかしくなかったからね。前走は相手が強すぎただけで、先行してバテたという。ほんとチグハグな競馬が続いているんだよ。小倉記念にしても速い流れを超強気に上がって行っちゃって。

編 今回、小倉記念ぐらいの競馬ができれば合いそうですよね。

石 そう、まさにそれ。スロー確定のメンバー構成で中団内めから徐々に上がっていく競馬ができればチャンスは大きいと思うんだよな〜。ハンデも56キロまで下がったし。

編 でも2走前と同じ西村騎手で……。しかも陣営のコメントを数紙読みましたけど、自分の競馬に徹するというコメントも出していて。

石 そこな〜。最内枠に入ったし、プロならそれを活かす競馬をすると思うんだけどな〜。まあ、これは賭けだよね。スタートして最後方近くにいるようなら諦めるしかない。

編 まあ、そうですよね〜。で、次が2枠3番のココロノトウダイ。これ意外でしたね。評価していなかった明け4歳馬を指名するとは。

石 ハンデ戦で、同級生のディープボンドから3キロ貰い、古馬最軽量から1キロ貰い(牝馬プラス2キロ換算)なら、勝負になるとみてね。

編 まあたしかに前走も古馬相手の3勝クラスを勝っているわけですしね。昇級緒戦でもハンデ重賞ならという気はしますね。

石 それに2走前のセントライト記念でも高く評価していたように、あのレースは乗り方ひとつで馬券圏内は十分にあったんだよ。それをスローで溜め逃げするとか……というグチは置いといて(笑)、2走前の乗り方も踏まえて丸山騎手も何か感じるところはあったはず。前半はスローでもいい。後半は他馬の脚を使わせるようなペースに持ち込めばチャンスはあると思うよ。

編 軽ハンデとしぶとさを活かすなら、その競馬しかないですしね。そしてショウナンバルディですね。

石 そう。中山芝2000mと同様に後半タフな流れになりやすい中京芝2000mで2戦連続好走しているのは評価できるよね。前走にしても最後の平坦部分でキレ負けしたけど、坂を上がるまでは際どい競馬ができていたからね。

編 中山は坂を上がってからはそんなに距離がないですからね。

石 というか中京の1ハロンが長いんだけど(笑)。その点、中山へのコース替わりはこの馬にとってはプラスだし、もともと阪神、中京でも坂でパフォーマンスを落とす馬でもないからね。54キロなら面白いよ。

編 ちなみに人気どころの印象はどうですか?

石 ヒシイグアスは弱い相手としかやってきていないし、ディープボンドは明け4歳で56キロを背負うほどの実力かな〜と。坂でモタつくところがあるしね。ヴァンケドミンゴは中山どうなの?という感じで、バイオスパークは大外が嫌だよね。ハンデも2キロ重くなるし。という初見。そのあと細かく検証して、果たして印はどうなっているでしょうか(笑)。

編 まあ、そうなりますよね。わかりました。そこはこの後配信される勝負予想で確認します。さて、今年一発目が終わりましたが、次はどうしますか? 来週?

石 にしたいけどな〜。皆さん読んでくれるなら金曜日にお話しできないことはないけど。

編 じゃあ、ここぞとばかりに拍手ボタンを利用しまして(笑)、拍手が木曜日24時の時点で200を超えていたら今週の金曜日に更新することにしましょう。

石 いいよ。木曜日の24時時点ね。じゃあ、そこで決めましょう。ということで今年もよろしくお願いします! ご覧いただき、ありがとうございました。







亀谷敬正さん

【中山金杯予想】今年の中山金杯もJRAのクラシックとは別方向の欧州型ノーザンダンサー系が走る!?

有馬記念の上位2頭の共通点から浮かび上がる傾向は…


 競馬で要求される能力は一定方向ではありません。JRAの芝レースで「名血」と呼ばれる血統は、欧州芝の要素と米国のダート要素が絶妙にブレンドされた馬。そして、欧州と米国でも主要の血統系統の傾向が大きく異なるように「名血」の方向性は一定ではありません。また、JRAの芝レースでも馬場状態やコースによって、要求される欧州の要素と米国の要素は異なります。

 中山金杯は古くから欧州の主要系統ノーザンダンサー系が有利になりやすいレース。また、年末の芝レース、特に有馬記念と近い血統特性の馬が有利になる傾向にあります。

 昨年の中山金杯も1着のトリオンフ、11番人気3着のテリトーリアルはいずれも父欧州型ノーザンダンサー系(出走馬の系統は「スマート出馬表」(無料)を参照)

 これはレース前にも予想することもでき、昨年の当コラムでも、欧州型ノーザンダンサー系が有利と指摘。ウマい馬券をはじめとする、最終予想でも11番人気で3着に走ったテリトーリアルを本命に推奨しました。

 テリトーリアルを推奨したのは、その前年の有馬記念でリスグラシューが圧勝したことも参考にしました。日本のクラシックにはやや縁が薄く、欧州スタミナ指向が強い馬場と予想したためです。

 昨年の有馬記念勝ち馬クロノジェネシスの父は欧州の実績馬バゴ。2着のサラキアも古馬になって非根幹距離(クラシックが行われない距離)で能力が開花した戦歴。母父、母母父は欧州型ノーザンダンサー系。今年の金杯も欧州型ノーザンダンサー系や日本のクラシックとは縁が薄い血統を重視したくなる傾向ではないでしょうか?

 今年の中山金杯も父ノーザンダンサー系の出走は少数の2頭。テリトーリアルとダーリントンホール。

 テリトーリアルは昨年の中山金杯でも11番人気の人気薄ながら3着。父テオフィロは有馬記念の勝ち馬クロノジェネシスの父バゴ同様、欧州で実績を収めた馬。父母父も欧州型ノーザンダンサー系のデインヒル。昨年の有馬記念で人気薄ながら2着に差してきたサラキアも母系にデインヒル。ホープフルSを勝ったダノンザキッドも母系にデインヒル。

 ダーリントンホールの父ニューアプローチも欧州で実績を残した馬。昨年の1、3着馬の父同様、現役時代は日本ではなく欧州で実績を残した馬。同牝系に日本の高松宮記念を優勝したシンコウフォレスト。母父は年末年始の中山芝に好相性のヌレイエフ系。クロノジェネシスもヌレイエフ持ちの馬。

 ショウナンバルディは父が欧州型のキングズベスト。昨年の1、3着馬の父同様、現役時代は日本ではなく欧州で実績を残した馬。母父は欧州型ノーザンダンサー系のリダウツチョイス。キングマンボ系は母系の適性を引き出す特徴もあります。当レース、そして昨年末から相性の良い欧州型ノーザンダンサー系のデインヒルが母父父である配合も向いています。





田原基成さん

ディープボンド、ダーリントンホールほか、2021中山金杯出走予定馬17頭分析
・アールスター
全4勝中3勝が直線平坦コース。新潟・東京遠征で馬体重を大きく減らす傾向にあり、中山への輸送競馬も気がかりだ。

・ヴァンケドミンゴ
福島で全4勝を挙げる福島巧者。その半面、中山では【0-1-1-5】と大きくパフォーマンスを落としてしまっている。実績に乏しい京都芝外回りを克服した2走前内容から自力強化は感じるものの、中心に据えるには少々心もとない印象だ。

・ウインイクシード
新馬戦を含め、叩き3戦目での成績は【2-1-0-1】。昨年4度使われた芝2000m戦では掲示板外がなく、昨年2着の舞台での変わり身を警戒すべきだ。

・カデナ
2度参戦した中山金杯はいずれもフタ桁着順。Cコース替わりの正月中山開催との相性に疑問が残る1頭、強調材料は見出しにくい。

・ココロノトウダイ
直線非急坂コースでの成績【4-1-0-0】に対し、急坂コースでは【0-0-0-3】。後者での敗戦はいずれも勝ち馬から0秒8以上離されてしまっている。芝2000mで2戦2勝の距離適性は見逃せないが、舞台替わりによる影響は考えておくべきだろう。

・シークレットラン
全4勝中3勝が中山芝コース。昨年馬券圏外に敗れたレースは左回りの東京に限定されており、舞台替わりは歓迎のクチだ。母父のキングカメハメハは1月の中山芝2000m重賞で6連対。血筋もまた、この時季の中山向きと言えるだろう。

・ショウナンバルディ
【1-2-2-0】の休み明けローテ、2戦2勝の中京芝2000m、同じく2戦2勝の鞍上・岩田康誠。最高の条件が揃った前走4着をどう捉えるかがポイントだ。今回は自身初の関東遠征かつ右回りの中山。3・4走前のパフォーマンスを見るより、中日新聞杯以上の走りは難しい印象を受ける。

・ダーリントンホール
洋芝で勝ち上がり、稍重の共同通信杯を勝利。同じく稍重だった皐月賞6着を含め、馬場適性の所在は明らかだ。昨年末のような中山芝は合うと思われるが、今回はCコース替わり。多少なりとも馬場コンディションは良くなるだろうし、イン有利の傾向が予想される点から4角10番手以下の道中通過順が続くダッシュ力のなさは気がかりだ。

・テリトーリアル
昨年の3着馬だが、当時はCコース替わりで最内枠を存分に活かした立ち回りが光った。当時から0.5キロ増の斤量、叩き4戦目で臨む消耗度を考えると上積みを見込むのは酷に映る。

・ディープボンド
日本ダービー5着、菊花賞4着の実績は断然。とはいえ昨年の3歳牡馬クラシック戦線はコントレイルの独壇場だった。上位グループを形成したガロアクリーク、ワーケアといったあたりは古馬相手に苦戦。皐月賞10着の中山芝2000mで臨む今回、過信は禁物だ。

・バイオスパーク
わかりやすい非急坂コース巧者。福島記念はその特性を存分に活かしたうえ、枠順によるコース取りのアドバンテージも窺える一戦だった。翻って、今回は一昨年から数えて【0-1-2-3】と勝ち星のない直線急坂コース。前走比2キロ増の斤量も加味したとき、不安が先走ってしまう。

・ヒシイグアス
この馬の前走には驚かされた。冬の中山連勝実績から速い上がり勝負は厳しいと思われたが、上がり3F33秒5の脚で快勝。ジャスタウェイをはじめとしたハーツクライ産駒に目立つ「4歳秋の覚醒」パターンにハマッた可能性すら考えられる。前述のとおり、冬の中山芝は連勝実績がある得意舞台。軽くは扱えない。

・マイネルサーパス
ブリンカー着用で変化を求めた前走が最下位。ここでの一変を望むのは酷だろう。

・マウンドゴールド
久々の実戦復帰だった前走が見せ場のないレースに終始。厳しい。

・リュヌルージュ
新馬戦を含め、叩き2戦目での成績は【2-1-0-1】。斤量56キロのGIエリザベス女王杯を叩き台に設定した可能性は否定できない。全3勝を挙げる芝2000m替わりに得意ローテをぶつけてきた今回、侮れない1頭だ。

・ロードクエスト
2年以上馬券圏内から遠ざかる現状。厳しい。

・ロザムール
1000m通過61秒5で逃げ切った前走は展開に恵まれた。とはいえ冬の中山適性を示したことは紛れもない事実。再びマイペースで行けた際の可能性を想定し、何らかの印を打っておきたい印象だ。


シュリ、ピースワンパラディほか、2021京都金杯出走予定馬16頭分析
・エントシャイデン
昨年は馬番ひと桁番時での馬券圏外なし。ここも枠順次第で評価を変えたい1頭だ。

・ケイアイノーテック
安田記念、富士Sと昨年の好走は左回りのマイル戦に集中。中京開催の京都金杯という舞台適性は悪くないだろうし、変わり身を警戒したいところだ。

・ケイデンスコール
1年半以上も馬券圏内から遠ざかる現状。厳しい。

・サトノアーサー
オール野芝の関屋記念勝利から左回りの高速馬場向きにも思えるが、それ以前の好走は渋った馬場コンディションに集中。新潟芝外回りはああいった直線一気が決まりやすい条件でもあり、開幕週の中京替わりで当時の再現は容易ではない。

・シュリ
この馬には今回、3つの好材料がある。ひとつ目が良馬場濃厚な正月中京開催、ふたつ目が冬競馬への適性。そして3つ目が2勝を挙げる中京芝1600mという舞台設定だ。前走と同じ斤量で走れる点も含め、死角らしい死角は見当たらない。

・スマートオーディン
芝1400mがもっとも合う馬。その距離に替わった際に見直したい。

・タイセイビジョン
近走を見るより、マイルは長い印象。ロスなく立ち回れる枠を引いて3着、このあたりが現実的なゾーンだろう。

・トリプルエース
ハイペースだったことを差し引いても、前走勝ちタイムは立派。プラス20キロの馬体重が示すとおり、成長著しい1頭だ。中京芝は2走前に制した舞台。久々の重賞挑戦でも軽視は禁物だ。

・ピースワンパラディ
芝1600mでは【4-2-0-0】連対率100%。鞍上に中京芝1600m重賞【1-1-2-2】馬券内率66.7%の福永祐一を迎える点も魅力で、大きく評価を下げることはできない。

・ブラックムーン
フタ桁着順が続く近走。厳しい。

・ボンセルヴィーソ
いかにもムラ駆けタイプだが、昨年はマイル重賞で3度の馬券圏内。適距離替わりとなる今回、先行粘り込みを警戒したいところだ。

・メイケイダイハード
フタ桁着順が続く近走。厳しい。

・ラセット
馬群を縫うように進出する末脚がこの馬の武器。中京芝1600mは2走前に3着と適性を秘めた舞台でもあり、スルスルと差し脚を伸ばすシーンは想定しておくべきだろう。

・レッドアネモス
牡馬混合重賞での良績に乏しい馬。ここも厳しい戦いが予想される。

・レッドガラン
もっとも合う条件は阪神芝外回り。それでも前走リゲルSは個人的にハイレベルレースだと思っている。そこでの3着は評価すべきだし、5走前勝利時と同じように先団から抜け出す展開が叶えば侮れない。

・ロードマイウェイ
叩き2戦目で一変をみせた前走。もともと重賞勝ちのある馬で、ようやく真価を発揮できるコンディションが整ったということだろう。芝1600mでは1分32秒台での勝利実績あり。年末のホープフルSでGI馬を輩出したジャスタウェイ産駒、その勢いも含めて注目の1頭と言える。







田中正信さん

京都金杯の追い切り注目馬

■1月5日(火)
中京競馬場 芝1600m ハンデ
京都金杯(GIII)


■2枠4番ピースワンパラディ
厩舎:大竹正博(美)
騎手:福永祐一
馬主:長谷川成利
生産:高山牧場

前走でオープンは初勝利。まだまだ奥がありそうで、今年は飛躍が期待できる1頭だろう。追い出してからのフットワークが良く、伸びやかで切れのある走りを見せる。一流馬で日本の速い馬場にもフィットする走り。以前は気性的な問題があったのか、追ってから瞬時に反応できないこともあった。このあたりはトモの完成度やバランスの問題というより、馬の気持ちの問題であったのではないか、と思う。実際に馬体の完成度は高く、特にコーナーリングで走りが乱れるようなこともない。やや前向きさに欠けるような面が解消されてくれば、もっと上を目指せるはずだ。今回は中間の動きにそうした面が見られる。覚醒の予感はある。1週前にはびっしりと負荷をかけ、完全に仕上げモード。馬もそれに応えて鋭く伸びた。馬体も充実。決して大きな馬ではないのだが、数字以上に立派に見せてくる。それでいて腹回りはすっきりしており、まさに究極の馬体だろう。2日の最終追い切りでは美浦坂路で終い重点。序盤がゆったり入ったので当然と言えば当然だが、ラストは11秒8と極上の切れを見せた。今まで見せていたズブさが解消されるかもしれない。もちろん、あくまで稽古の動きではあるのだが、本番につながれば一気のタイトル取りも可能か。

■4枠8番レッドガラン
厩舎:安田隆行(栗)
騎手:北村友一
馬主:(株)東京ホースレーシング
生産:社台ファーム

筋骨隆々のロードカナロア産駒。今年で6歳となるが、衰えるどころか馬体の張りはますます快調といったところ。元々、稽古ではAランクのレベルの動きを連発しており、特に去年あたりからは本格化という言葉がふさわしい、重賞級の動きを見せていた。しかし一方でレースは勝ちきれず、なんとももどかしいところではある。さて、今回は中3週での実戦。オープン特別で善戦してきた後の一戦となるが、気配は引き続き抜群だ。迫力があり、推進力が十分。張りは申し分なく、走りの質もさらにレベルが高くなってきた。すでに先週の時点で仕上がっており、その時の動きもなぜこれで重賞を勝てないのか、と疑ってしまうほどのレベル。間隔は詰まっているが、へこたれるような面もなく、メンタルも充実している。変則的な開催となる今回は、最終追い切りは栗東坂路で54秒2-38秒6-12秒0だった。すでに仕上がっていることもあり、あくまで馬任せの内容ではあるが、ラストは自らハミを取ってグイグイと進んでいる。前向きさがあり、心身とも申し分ない雰囲気にある。ここ数戦も出来は素晴らしかっただけに、ここも勝ち負けとは断言できないのがもどかしいところだが、少なくとも抜群と言っていいのは確か、もう一度追いかける価値はある。

■5枠10番シュリ
厩舎:池江泰寿(栗)
騎手:武豊
馬主:前田幸貴
生産:(株)ノースヒルズ

ハーツクライ産駒の5歳。馬体は500キロあり、雄大かつのびやかなフットワーク。スケールや馬体のクオリティは間違いなく一級品で、今後はかなりところまでいくかもしれない。試金石の一戦となるのは間違いないだろう。レースセンスが抜群で、体が大きい割には立ち回りもうまい。今のところ穴っぽい穴はないが、跳びが綺麗な分だけ道悪はマイナス。いい馬場でやれれば楽しみだろう。さて、この中間だが相変わらず上質な動きを見せている。間隔が詰まっている分、本数は2本のみだが、31日には栗東坂路で抜群の動き。序盤からハイピッチで飛ばし、ラストは11秒9でまとめてきた。全体時計も51秒4なら文句なし。やれば50秒台も出る馬なのだが、無理にやってテンションを上げる必要もない。以前はレースで操縦性の難しさを見せるシーンがしばしばあった。最近はそういうのがなくなり、かなり落ち着きが出てはいるのだが、とはいえ怪しい部分を秘めている可能性はある。今のように落ち着きがあるのはプラスに捉えていい。あとは相手関係のみ。今の充実度ならやれそうだし、少なくとも今年はマイル路線の重賞をにぎわせてくるはず。

■7枠14番タイセイビジョン
厩舎:西村真幸(栗)
騎手:石橋脩
馬主:田中成奉
生産:ノーザンファーム

明け4歳馬で、まだまだこれからの馬。春のNHKマイルCで4着。この時点で世代マイル路線のトップクラスの能力は見せていたし、安定感もあったのだが、まだワンパンチ足りなかった。それがひと夏を超えてどうなったか。稽古では迫力が出てきたし、トモのボリュームや動きの質など、全ての面でレベルアップ。それだけに、始動戦の富士Sで5着、マイルCSで14着という結果は、いわゆる状態面が原因ではなく、完全に能力の面で限界を見せた一戦ともいえる。それだけに今年はまさに勝負の年となってくるだろう。血統的な奥があるわけでもなく、もしかしたらこのまま尻すぼみとなるかもしれない。しかし昨年秋に稽古で見せていた動きには間違いなく成長を感じたし、もう1年様子を見てもいいのではないか、というのか個人的な考え。幸い前走で強敵にもまれたことによるメンタル的なダメージや、馬体減りは見られない。上向いたとは言わないが、引き続き高いレベルで出来はキープ。この仕上がりなら間違いなく力は出せる。

■8枠16番トリプルエース
厩舎:斉藤崇史(栗)
騎手:団野大成
馬主:ゴドルフィン
生産:Godolphin

充実著しい明け4歳馬。春の時点重賞好走レベルには達していたが、あと一歩足りないレースが続いていた。それが昨年秋からひと皮むけたモード。特に前走の1着は馬体重がプラス20キロ。かといってパドックで体重が増えているようには見せず、バランスも非常によくなってきた。トモにボリュームが増えつつも、太いとか短距離馬特有の胴詰まりもなく、マイルの距離をこなしてきたのも納得ではある。今回は中1週での参戦とあって、大きく変わってきた感じはない。しかし前走の迫力は保っており、時計はあまり速くないが、オンオフが利いてバランスが良くなっている。最終追いの数字は気にしないでいいだろう。前走以上とはさすがに言えないが、引き続き高いレベルで状態をキープ。テンションが上がっていないのもいい。あとは相手関係だが、前走時から馬体の幅が出てまだまだ上を狙える雰囲気が出ている。この相手でも、という期待は抱いていい。




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

ダート2戦目ディロスの変わり身期待/中山7R
中山7R (8)ディロスを狙う。前走は初めてのダートで10着。結果は良くないが、最後方から上がり35秒6の脚を使い、ゴール後も伸びていた。あの内容から砂適性はある。マイルは少し短かった印象があり、1800メートルに延びるのも歓迎だ。5カ月ぶりをひとたたきして、状態の方も上がっている。大跳びなので内で包まれると厳しいが、うまく外へ出せればチャンスある。単2000円、複3000円。

中山9R (14)キャンディスイートの巻き返しに期待したい。前走は8キロ増の太めに加え、後続にマークされる展開も厳しかった。今回は中1週で馬体が締まり、気合乗りも良くなった。前走から2キロ減の53キロも有利。積極策で押し切れる。単2000円、複3000円。






【中山金杯】中山芝2000mコースデータ&注目馬
狩野雄太さん


◆中山金杯のポイント◆
中山金杯(G3、中山芝2000m)は、極端な『内枠有利』の傾向が出ている。過去10年で1枠~4枠に入った馬が8勝。馬券に絡んだのべ30頭のうち、実に20頭が1~8番枠だ。

▼中山金杯の馬番別成績(過去10年)
1~8[8-6-6-55]複勝率26.6%
9~ [2-5-4-72]複勝率13.2%

2017年は1~3番枠で上位を独占し、現在4年連続で1番枠が馬券に絡んでいる。昨年も1着トリオンフ(7番)、2着ウインイクシード(8番)、3着テリトーリアル(1番)で決着した。

また、内枠に入った馬の中でも「人気薄の逃げ・先行馬」が穴馬券の立役者となっている。2020年3着テリトーリアル(11人気)以外にも、19年3着タニノフランケル(9人気)も内ラチ沿いを立ち回っての激走だった。

◆中山金杯の注目馬◆
ショウナンバルディ

激走パターンの『内枠×先行』に合致する1頭。中山と同じように直線に上り坂がある阪神、中京戦を得意としている。絶好枠を引き当てた今回は粘り込みがあっても驚けない。


【京都金杯】中京芝1600mコースデータ&注目馬
狩野雄太さん


◆京都金杯のポイント◆
今年の京都金杯(G3、芝1600m)は、京都競馬場の改修工事のため中京で行われる。

1~2コーナー間の引き込み線からスタートする中京芝1600mは、差し・追い込みが決まりやすいのが特徴だ。

3~4コーナーが下りのためペースが速くなり、412mと長い直線は上り坂もあることから先行した馬が止まりやすい。

参考までに、同舞台で行われた中京記念(2012年~19年)では、4コーナー2ケタ番手だった追い込み馬が4勝。差し馬も2勝をマークしている。

開幕週は逃げ・先行馬が有利と思われがち。人気落ちした差し・追い込み馬が絶好の狙い目だ。

◆京都金杯の注目馬◆
ラセット

鋭い決め手を武器とする追い込み馬。近5走はすべてメンバー中1~2位の上がりをマークしている。今回と同舞台の2走前は、今回上位人気が予想されるピースワンパラディと差のない3着に追い込んだ。馬券率100%の得意コースで一変が期待できる。





水上学の血統トレジャーハンティング

火曜中山11R 中山金杯(G3)

◎本命馬
②テリトーリアル
(牡7、栗東・西浦厩舎、石川騎手)
皆さま、新年のお慶びを申し上げます。本年も当コラムをよろしくお願い致します。大変な状況が続きますが、健康第一で競馬をお楽しみください。

中山金杯、今年は例年以上に難解だと考える。人気どころにはそれぞれ、ローテや距離、コース適性などで死角がある。

人気妙味のあるところから、②テリトーリアルを本命に指名する。そもそも去年の3着ですでに結果を出している馬。冬の中山で伝統的に走るサドラーズウェルズ系の直系でもある。

何より近親にフレールジャック、ヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグラン、さらにシングスピールがいるという超名門だ。

さらに中日新聞杯から中2週となるが、このレース間隔は過去6走5連対の勝負ローテ。秋が深まってから調子を上げる馬でもあり、とくに12月から2月では、すでに7回馬券対象になっている。勝ちきりまではともかく、馬券の軸として最も面白い存在だ。

$お宝馬
⑬シークレットラン
(牡5、美浦・田村厩舎、横山武騎手)
若き関東リーディングが鞍上だけに、ある程度は人気になってしまうかもしれないが、それでも10倍を切ることはないとみて、お宝馬に採る。昇級初戦馬はやや苦戦傾向のある中山金杯とはいえ、この馬は中山3勝、冬場の実績もあり、そしてダイナカール一族でこちらも名門の出だ。父ダンカークの要素より、明らかに母方の血が出ているタイプ。

今回休み明けだけがやや不安だが、能力はかつてキングオブコージと接戦したことからも、いきなりからやれるものがあるはずだ。

相手上位は ⑭ヴァンケドミンゴ、⑥カデナ。 押さえに ⑩アールスター、⑨ヒシイグアス、⑯ウインイクシード、⑪ディープボンド。






境和樹の穴馬券ネオメソッド

中山11R 中山金杯(GⅢ)(芝2000m)

2021nakayamakinpai01.png

新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、毎年恒例、年の初めの運試しとなる東西金杯。まずは中山金杯から。

年明けの中山芝重賞は、総じて「鈍足性」が重要テーマ。

軽い芝でのスピード比べや、32~33秒台の速い上がりを使って好走するようなタイプより、時計が掛かってこその馬、ダラダラと脚を使う持続力キャラの方がパフォーマンスを上げやすい。

この中山金杯もその例に漏れません。

2021nakayamakinpai02.png

上がりの掛かる持続戦が中山金杯のデフォルト。
16年は異例の瞬発力勝負になりましたが、それ以外の年は後半4~5ハロンの持続力比べで、レース上がり3Fが35~36秒と上がりの掛かる流れになっています。

2021nakayamakinpai03.png

このことから、好走する馬のほとんどが、上がり最速経験が少ない鈍足キャラ。

他馬より速く上がる瞬発力や末脚性能は不要、むしろ邪魔と言っていいくらい。本命馬を選ぶ際は、まずはこの鈍足性に着目するべきでしょう。

続いて血統面。上がりの掛かる持続戦ということでスタミナの要求値が高くなることから、中山金杯ではサドラーズウェルズやネヴァーベンドの血が効果的に利きます。

2021nakayamakinpai04.png

ここ3年、立て続けに人気薄を馬券圏内に送り込み注目度を増しているのがサドラーズウェルズ系。欧州血統の雄として、スタミナの活きる馬場でその持ち味を発揮するという構図です。

2021nakayamakinpai05.png

スタミナの権化とも呼ばれるネヴァーベンド系も、その個性がレースに合致する重要血統。さすがにストレートに保持している馬は少ないですが、父母父や母母父に内包している馬には要注意。

ちなみに、昨年の11人気3着テリトーリアル、一昨年の9人気3着タニノフランケルは、ともに父サドラーズウェルズ系、母母父ネヴァーベンド系という配合でした。

これまでメンバー最速の数が極端に少ない鈍足キャラ、血統的にはサドラーズウェルズとネヴァーベンドに注目。

②テリトーリアル
(父テオフィロ)

⑧リュヌルージュ
(父母父バラシア)

⑮ダーリントンホール
(父ニューアプローチ)

前走惨敗で人気が落ちるなら好都合、昨年に続いて本命は②テリトーリアル。

父がサドラーズウェルズ系テオフィロ、母母父がネヴァーベンド系ダルシャーンと、中山金杯にピッタリの血統構成。そして、デビューから30戦してメンバー最速の上がりが1回しかない鈍足性も魅力。

前走はレース上がり34.4秒と、この馬にとっては上がりが速すぎたことが敗因。昨年もやはりレース上がり34.4秒のチャレンジCでシンガリ負けした直後の参戦でこのレース3着と、適性外のレースでの凡走は気になりません。
2走前の福島記念が離し気味に逃げた馬を追い駆ける苦しい立場から、先行馬最先着の3着という中身の濃い競馬。重賞を獲れるだけの力はあるはずで、今一度狙う一手とみました。


中京11R
京都金杯(芝1600m)

◎⑭タイセイビジョン

今年は中京競馬場で行われる京都金杯。このコースで行われる重賞競走は中京記念のみ(20年は阪神競馬場で開催)。なかなか難易度が高くなりましたが、サンプルをこのレースに求めます。

中京記念の重要血統はニジンスキー系。中でもニジンスキー系サンデーに注目。

2021kyotokinpai01.png

一昨年の勝ち馬グルーヴィットは母父がスペシャルウィーク。このスペシャルウィークは、16年6人気2着ピークトラム、12年10人気3着トライアンフマーチにも絡んでいます。
その他、ダンスインザダークは父方に入って16年4人気3着ケントオーを、母父に入って12年6人気2着ショウリュウムーンを輩出。少々マニアックですが、15年13人気2着アルマディヴァンの父メジロベイリーも、やはりニジンスキー系サンデーでした。

というわけで、中京競馬場で行われる今年の京都金杯も、ニジンスキー系に注目。

⑨ブラックムーン
(母父ジェネラス)

⑭タイセイビジョン
(母父スペシャルウィーク)

⑭タイセイビジョンは、母父にニジンスキー系サンデーのスペシャルウィークを保持して血統テーマをクリア。

GⅠ、GⅡで揉まれてきた経験を活かして、GⅢ戦での巻き返しに期待しようと思います。





重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner

波乱続出のハンデ重賞で毎年穴馬が激走している攻略ポイント!

2021年も皆さんの馬券に役立つ攻略ポイントをたくさんお伝えしていきますので、よろしくお願いいたします。 新年一発目は中山金杯(G3、中山芝2000m)です。もともと波乱決着の多いレースですが、2019年が21万馬券、2020年が10万馬券とその傾向がますます強まっています。

こうなる原因は、一般ファンの盲点になっている《前走着順》が関係しています。過去5年の前走成績をご覧ください。

前走1着【2.1.3.8】複勝率42.9%
前走2着【1.1.0.4】複勝率33.3%
前走3着【1.1.1.4】複勝率42.9%
1~3着【4.3.4.16】複勝率40.7%

興味深いことに、前走で馬券になった馬が馬券圏内15頭中11頭を占めています。

毎年2頭以上、2018年には上位独占、しかも…

20年2着ウインイクシード(6人気)
19年2着ステイフーリッシュ(7人気)
19年3着タニノフランケル(9人気)
18年3着ストレンジクォーク(10人気)
17年3着シャイニープリンス(4人気)
16年1着ヤマカツエース(3人気)

毎年、人気以上の活躍を見せており、タニノフランケルとストレンジクォークは3勝クラスを勝ち上がってきての激走でした。

厳寒期の冬場は寒さが厳しいと馬も汗をかきづらく、筋肉や内臓面といった馬体の調整が難しくなります。特に年末年始の変則日程では調整が難しく、「前走で好走している=調子の良さ」というのは実績を問わず重要になってきます。

今年は前走で3勝クラスを勝って勢いがあるココロノトウダイ、シークレットラン、ロザムール。福島記念で重賞初勝利を決めたバイオスパークなどは、他の実績馬に押されて人気を落とすようなら妙味がありそうです。





採れたて!トレセン情報

関西事情通のちょっとイイ?話
【中山金杯】
「今年はこの馬で!」
西の名手が中山遠征を決めたワケ


2021年の競馬が幕開けする。

とは言え、先週の日曜日の有馬記念から僅か中8日、競馬の世界はほぼ通常の開催と変わりない。

中山金杯で騎乗する和田騎手にとっても、有馬記念からのスライド騎乗なだけに、年明けという意識はそこまで無いだろう。

というのも、騎乗するディープボンドは菊花賞の後、短期放牧に出て本来は有馬記念を予定していた。

ただ、賞金的には除外対象、それでも回避馬が出る可能性があり、和田騎手は中山で騎乗馬を組んでいた。

直前にミッキースワローの回避があり補欠馬の繰り上がりはあったが、残念ながら出走が叶わず和田騎手の2020年最終日は2鞍のみの騎乗となってしまった。

その流動的な有馬記念の影響で、年明け初日も、本来なら主戦場の関西・中京で依頼を受けるところ、ディープボンドが「除外なら中山金杯」の可能性があり、なかなかスケジュールが決められなかった。

ただそれもこれも、全てはディープボンドのための行動。

昨年の3冠レースで全て手綱を取り、メキメキ力をつけて来ている事を実感しているのだろう、「今年はこの馬で!」という思いは強いようだ。

まして、函館記念時にもお伝えした、滅多に函館には遠征しない和田騎手が可能性を感じ乗りに行ったバイオスパークも出走しているとあれば、さらに力も入るというもの。

結果的に福島記念ではエリザベス女王杯に騎乗するため泣く泣く手放し、そこで勝たれてしまっているだけに、負けられない気持ちは強い。

キレるタイプでは無いが手応え以上にしぶとく脚を使うタイプ。有馬記念から続く今の中山の馬場は歓迎のクチ。

その先週の有馬記念のぶんも含め、2週分の思いをここにぶつけてくるだろう!

和田騎手とディープボンド、注目したい!


美浦『聞き屋』の囁き
【中山金杯】
一年の計は金杯にあり!
今年の飛躍を期す東の2騎!


トップハンデが58キロで最軽量が52キロ。その差は6キロとなった荒れるハンデ重賞の中山金杯。

1番人気候補が多数でオッズが割れることが予想される難解なメンバー。

その中で注目したいのが54キロのヒシイグアス。

昨年、評価を大きく上げた松山騎手は関東リーディングの堀厩舎からの依頼で結果を残してラインを形成。

堀師自ら、次も乗ってくれないかと松山騎手に打診。コンビ継続で中山金杯参戦となった。

54キロというハンデに堀師はご満悦で、というのも、堀師の感覚では「いつもうちの馬はハンデが他との比較で重い」という認識があり、ハンデ戦を使う場合は慎重になることが多いのだが、今回は妥当なハンデで走らせることができると納得しているのだ。

また、昨年末に出走したサトノソルタス、ジナンボー、サトノダムゼルのどれかを出走させるというプランもあったようだが、ヒシイグアスで十分勝算があると踏んだのでさきほどの3頭は出走を見送った。

馬の状態の良さ、納得のハンデ、乗れている鞍上と好条件が揃っており、今年注目の厩舎と騎手のコンビになるかもしれない。

他で自信をのぞかせていた陣営はココロノトウダイを管理する手塚調教師。

53キロというハンデはいかにも恵まれたとご機嫌で、実績の差があるとはいえほかの4歳と比較してもかなり軽い。ココロノトウダイはセントライト記念のあと菊花賞に登録するも、除外になってしまい仕方なく福島の自己条件へ出走。自己条件では力が違うとばかりに楽勝でオープン入り。

その後は早々に中山金杯を目標にして牧場でしっかりと調整。

主戦の丸山騎手も菊花賞除外後、福島へ出走するとなった時に、その時点では東京で騎乗予定を組んでいたが、ココロノトウダイのために東京での依頼をすべてキャンセルして福島へと遠征。

重賞を勝てる馬と高い評価をしているらしくほかの騎手に手綱を譲る気はないようだ。

重賞への挑戦はこれで4度目。恵まれたハンデを生かして重賞制覇を狙っている。

どの馬にもチャンスがありそうなだけに、展開と馬場を読みきることが大きなカギになりそうだ。

一年の計は元旦にあり、ではなく、一年の計は金杯にありと、よく競馬ファンは言うが、いいスタートを切れることは気分がいいもの。みなさんがいいスタートを切れますように。







火曜メインレース展望・柏木収保

【中山金杯予想】注目ポイントはブルードメアサイアー

強い遺伝力を誇る名牝系出身らしく母の父として大活躍


 年度が変わってみんな年齢が1歳加算された。ふつうはこれからまだ上昇の見込める4歳、5歳馬が主軸か。ただ過去10年、中山金杯で馬券に絡んだ計30頭のうち、6歳以上馬13頭は順に「11、2、4、5、8、5、1、1、4、10、2、6、11」番人気だった。

 1歳の加算で明らかに人気は下がる。つい1週間前まで5歳馬だったのに、今週から6歳になって急に能力が衰えるわけがない。たとえば、7歳表記になったテリトーリアル(父Teofiloテオフィロ)は、先週まで6歳。狙いたい馬なら評価を落とす必要はない。

 昨年の全日本のブルードメアサイアー(母の父)ランキングは、1位キングカメハメハ、2位サンデーサイレンス、3位クロフネ、4位アグネスタキオン…の順位に変わった。13年間も1位を続けたサンデーサイレンスがついに2位に退いた。ランキング上位の顔ぶれ(年齢)からみて、「3位→2位→」から躍進したキングカメハメハの時代がしばらく続く可能性が高い。

 3年連続4位のアグネスタキオン(父サンデーサイレンス)は、種牡馬として送った世代数は少ないが、強い遺伝力を誇る名牝系出身らしく、母の父として大活躍している。

 中山金杯の伏兵ヴァンケドミンゴ(父ルーラーシップ)と、ココロノトウダイ(父エイシンフラッシュ)。京都金杯ではラセット(父モンテロッソ)の母の父がそのアグネスタキオン。少し時計のかかる馬場で、ハンデ戦だから怖い。

 ヴァンケドミンゴから入りたい。勝ったバイオスパーク(父オルフェーヴル)を筆頭に、11月のGIII福島記念2000mに出走していた馬が6頭もいるが、通ったコースの違いを考えると、首差2着のヴァンケドミンゴは勝ったにも等しい内容だった。

 バイオスパークが2キロ増の57キロ。ヴァンケドミンゴが1キロ増の56キロ。同じ55キロだった負担重量に差がついたのも、ヴァンケドミンゴに有利だろう。

 全4勝が福島コースに集中するが、2000mの自己ベスト1分58秒5(上がり34秒7)は中山2000mの記録であり、中山に対する死角はない。全兄サンリヴァルは、2018年の皐月賞2着馬。また、同じく1999年のオークス馬ウメノファイバーを祖母にもつイトコのヴェルデグリーン(父ジャングルポケット)は、5歳時に中山2200mオールカマーと、6歳時に中山2200mのAJCCを勝っている。

 ヴァンケドミンゴから、上昇ヒシイグアス、好仕上がりのダーリントンホール中心に、人気落ちの7歳馬テリトーリアルも相手に加えたい。

 また、1位に立って勢いに乗る母の父キングカメハメハに注目するとき、京都金杯では最低人気で激走した4走前以上に今回は動いたメイケイダイハード(父ハードスパン)。中山金杯では、調教は今イチでも鞍上横山武史騎手が昨年関東リーディング1位のシークレットラン(父ダンカーク)は侮れない。
スポンサーサイト