データde出~た

第1594回 重賞初制覇をかけた勝負!? アメリカジョッキークラブCを占う

今週は日曜日に中山競馬場でアメリカジョッキークラブCが行われる。1回中山開催を締めくくるレースで、昨年はアリストテレスが1番人気に応えて優勝した。いつものように過去10年のデータを分析し、レースの傾向を探っていくことにする。データの分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。


■表1 アメリカジョッキークラブCの年齢別成績(過去10年)
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳 2- 5- 3- 12/ 22 9.1% 31.8% 45.5% 28 81
5歳 4- 1- 4- 20/ 29 13.8% 17.2% 31.0% 86 65
6歳 3- 1- 2- 27/ 33 9.1% 12.1% 18.2% 175 86
7歳以上 1- 3- 1- 51/ 56 1.8% 7.1% 8.9% 8 46

表1は過去10年(以下、同様)のアメリカジョッキークラブCの年齢別成績。7歳以上の出走頭数がかなり多く、4歳が意外と少ないというのが特徴か。勝ち馬は5歳が最も多く、勝率も13.8%でトップ。連対率と複勝率は4歳が最も良かった。4歳は単勝の回収率が28%と低いが、少数精鋭で連軸としては狙いやすそうだ。


■表2 アメリカジョッキークラブCで好走した4歳馬(過去10年)
年 着順 馬名 人気 年齢 前走レース名 前着 注目したい実績
21年 1 アリストテレス 1 4 菊花賞G1 2 菊花賞2着
21年 2 ヴェルトライゼンデ 3 4 菊花賞G1 7 日本ダービー3着
20年 3 ラストドラフト 4 4 中日新聞HG3 2 京成杯1着
19年 2 フィエールマン 1 4 菊花賞G1 1 菊花賞1着
18年 1 ダンビュライト 2 4 サンタク1600 1 皐月賞3着
18年 2 ミッキースワロー 1 4 菊花賞G1 6 セントライト記念1着
17年 2 ゼーヴィント 1 4 福島記念HG3 2 セントライト記念2着
17年 3 ミライヘノツバサ 3 4 迎春S1600 1
14年 3 フェイムゲーム 6 4 ディセン 6 京成杯1着
12年 2 ナカヤマナイト 2 4 ディセン 1 日本ダービー4着

表2はアメリカジョッキークラブCで好走した4歳馬。前走レース成績、そして注目したい実績を挙げてみた。全10頭いるが、そのうち8頭が17年以降の好走馬だった。近5年で毎年1頭は3着以内に好走している。特に前走菊花賞組の活躍が目立つ。19年2着フィエールマンは前走菊花賞1着、21年アリストテレスは前走菊花賞2着と好走していた。また、18年1着ダンビュライトは皐月賞3着馬、21年2着ヴェルトライゼンデは日本ダービー3着馬だった。基本的に前年のクラシックで好走していた馬が強い。

そして、17年2着ゼーヴィントや18年2着ミッキースワローはセントライト記念連対馬。14年3着フェイムゲームと20年3着ラストドラフトは京成杯の勝ち馬だった。過去に中山芝2000m以上の重賞で連対実績がある馬も有力だ。

12年2着ナカヤマナイトは一応、日本ダービーで4着の実績があった。17年3着ミライヘノツバサだけ、過去にG1でも中山重賞でも実績がなかった。


■表3 アメリカジョッキークラブCで好走した5歳以上の馬(過去10年)
年 着順 馬名 人気 年齢 前走レース名 前着 注目したい実績
21年 3 ラストドラフト 6 5 アルゼンHG2 2 20年アル共杯2着
20年 1 ブラストワンピース 1 5 凱旋門G1 11 18年有馬記念1着
20年 2 ステイフーリッシュ 5 5 チャレンG3 10 19年京都記念2着
19年 1 シャケトラ 7 6 有馬記念G1 6 17年日経賞1着
19年 3 メートルダール 5 6 中日新聞HG3 5
18年 3 マイネルミラノ 8 8 中山金杯HG3 11
17年 1 タンタアレグリア 7 5 天皇賞春G1 4 16年阪神大賞典2着
16年 1 ディサイファ 2 7 金鯱賞G2 2 15年札幌記念1着
16年 2 スーパームーン 3 7 ディセン 2 14年アル共杯3着
16年 3 ショウナンバッハ 7 5 JCG1 12
15年 1 クリールカイザー 4 6 ステイヤG2 3 14年アル共杯2着
15年 2 ミトラ 7 7 福島記念HG3 1
15年 3 エアソミュール 2 6 金鯱賞G2 3 14年毎日王冠1着
14年 1 ヴェルデグリーン 2 6 有馬記念G1 10 13年オールカマー1着
14年 2 サクラアルディート 11 6 中山金杯HG3 9
13年 1 ダノンバラード 3 5 金鯱賞G2 8 12年日経新春杯2着
13年 2 トランスワープ 5 8 天皇賞秋G1 17
13年 3 アドマイヤラクティ 2 5 金鯱賞G2 3 12年金鯱賞3着
12年 1 ルーラーシップ 1 5 有馬記念G1 4 11年金鯱賞1着
12年 3 ゲシュタルト 4 5 中日新聞HG3 2 11年オールカマー2着

続いて表3はアメリカジョッキークラブCで好走した5歳以上の馬。まず、前走クラスが重要なポイントになる。前走G1組が強く、勝ち馬が5頭出ている。基本的には前年秋のG1(JRA)組が有力と見るのが普通だが、その他のレース組も軽視は禁物。17年1着(7番人気)タンタアレグリアは前走天皇賞(春)4着以来で、19年1着(7番人気)シャケトラは17年の有馬記念6着以来という長期休養明けだったが、勝利を飾った。また、20年1着(1番人気)ブラストワンピースは凱旋門賞11着以来で、海外遠征明けだったがしっかりと結果を出した。

表3で注目したい実績として記載したのは、過去に3歳(4歳)以上の芝1800m以上のG1・G2で3着以内に入った実績。表3の該当馬20頭中14頭にはこの実績があった。

前走G2組からも勝ち馬は13年1着ダノンバラード、15年1着クリールカイザー、16年1着ディサイファと3頭出ている。一方、前走G3組からは勝ち馬は出ていない(2着馬は3頭、3着馬は3頭)。前走オープン特別や、1600万クラス組も、過去に3歳(4歳)以上の芝1800m以上のG1・G2で3着以内に入った経験がないと厳しいかもしれない。


【結論】

それでは今年のアメリカジョッキークラブCを占っていく。出走予定馬は表4の通り。

■表4 今年のアメリカジョッキークラブC出走予定馬
馬名 年齢 前走レース名 前着 注目したい実績
アサマノイタズラ 4 有馬記念G1 16 セントライト記念1着
オーソクレース 4 菊花賞G1 2 セントライト記念3着、ホープフルS2着
キャッスルトップ 4 東京大G1 13
アンティシペイト 5 アルゼンHG2 8
エヒト 5 サンタク・3勝 1
ポタジェ 5 天皇賞秋G1 6 21年毎日王冠3着、21年金鯱賞3着
キングオブコージ 6 中日新聞HG3 5 20年目黒記念1着
スマイル 6 迎春S・3勝 1
ボッケリーニ 6 中日新聞HG3 4
ラストドラフト 6 中日新聞HG3 9 20年・21年AJCC3着、20年アル共杯2着
マイネルファンロン 7 中日新聞HG3 17
クレッシェンドラヴ 8 七夕賞HG3 14
ソッサスブレイ 8 ディセン(L) 3
ダンビュライト 8 名古屋G2 3 18年AJCC1着

まずは近年好調の4歳馬を調べていく。今年は3頭の登録があったが、芝で実績がないキャスルトップは狙いづらく、有力候補はアサマノイタズラとオーソクレースになるだろう。昨年のセントライト記念ではアサマノイタズラがオーソクレースに勝利しているが、オーソクレースは長期休養明けだった。また、オーソクレースは次走菊花賞で2着と好走し、2歳時にホープフルSでも2着の実績があることを考えると、同馬の方を高く評価してみたい。

5歳以上の馬のなかでは、ポタジェが最有力か。前走は天皇賞(秋)に出走して6着。前年は金鯱賞、毎日王冠とG2で2回3着と好走した。4歳のオーソクレースか5歳のポタジェ、どちらが重賞初制覇を果たすかという点に注目してみたい。

ラストドラフトは20年・21年のアメリカジョッキークラブCで3着。このレースとの相性が良く、3年連続の好走を狙う。ダンビュライトは18年に本競走を制している。近2走はダートに挑んだが、先行力は健在なようだ。キングオブコージは20年に目黒記念を勝っている。1年以上前の実績になってしまうが、本来の調子が戻れば巻き返しもありそうだ。





水上学の血統トレジャーハンティング

【東海S】ダート戦線激動の予感

【今週のポイント】
馬券的に堅そうなアメリカJCCではなく、今週の「血統トレジャーハンティング」では東海Sを取り上げる予定だ。

フェブラリーSの前哨戦という位置付けではあるが、初夏の帝王賞を頂点とする中距離ダート交流戦線へのステップとしての意味合いも強く、例年適性の異なる馬が混じって戦う面白いレースになる。

フェブラリーSを睨む人気どころは去年の覇者オーヴェルニュ、そしてブルベアイリーデあたりか。一方中距離寄りはシリウスSの覇者サンライズホープ、1700、1800mで通算7勝を挙げているスワーヴアラミス。そこへ新興勢力で、距離適性がまだハッキリしていないアイオライトがどこまで絡めるかという構図だ。

前走チャンピオンズC(JCダート)組の好走が延々続いているというレース傾向があり、これにはサンライズホープとスワーヴアラミス、そしてオーヴェルニュの3頭が該当。また血統的には父か母の父がサンデー系の好走も続いていて、3頭はこれもクリアする。いずれにせよ、軸馬はここからどれを選ぶかということになりそうだ。

馬場が乾燥していればかなりパワーが問われるコース。そして先よりもまずはここで勝つことに全力を注ぐタイプの馬。この辺を、ヒモ穴としてのお宝馬探しの足掛かりとしたい。

★土曜中京11R 愛知杯(G3)
◎本命馬 ソフトフルート 2番人気4着
もう少し位置を前目に取るかと思ったが、シンガリ付近の追走から、直線ではなんと一番外へ持ち出した。今の中京芝であそこを通って伸びるのはまず無理なのだが、それでも馬は懸命に走っての小差4着。馬場の3分ところあたりはポッカリ空いていただけに、勿体なさすぎる。まともなら勝ち負けだった。

$お宝馬 クールキャット 14番人気6着
パトロールを見直すと、1角回る所で前に入られて位置取りのロスがあり、おそらく騎手の取りたかった位置が取れなかったように思える。ここをスンナリ乗り切って先行後ろが取れていたら、かなり際どかったのではないだろうか。引き続き得意の状況が揃えば忘れずに狙いたい。

★日曜中山11R 京成杯(G3)
◎本命馬 サンストックトン 7番人気7着
パドックでは股下に発汗が目立った。少しイライラしているようで、テンション高め。レースではそれによる弊害は見受けられなかったが、スタート後に気の悪さを出したかヨレたように下がってしまい、終始大外でかなり距離ロスをしてしまう。直線一度は伸びかかったが、さすがにロスの方が大きすぎて流れ込むだけになってしまった。明らかに不完全燃焼。

$お宝馬 フジマサフリーダム 9番人気9着
こちらは3番手の好位置を取ったが、5F過ぎから加速的に上がっていくラップに対応できず一杯になってしまった。脚をタメられなかった感じがある。引き続き小回りで自己条件に戻ればやれそうな感じはある。

【次回の狙い馬】
土曜 中京7R 2着
フルム
出遅れて後方から。上位は前に行った馬たちが流れに乗って独占する中、唯一直線だけの脚でアタマ差2着まで差し込んできた。脚力がかなり高く、このクラスはすぐに勝てる。

日曜 中山11R 7着
サンストックトン
内容については前述の通り。次走中山まで待ってもいいし、東京でも脚を使えるのは戦績からも明らかなので、次走本来のパートナーが鞍上に戻ったらもう一度見直したい。今回はすべてにおいて不利な状況が揃ってしまった。
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