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こんにちは

2019年4月14日現在で田辺裕信騎手は
           1着 2着 3着 4着 5着
12位 田辺裕信    22  25  28  30  16

土日2日間で16鞍騎乗で、1着1回、2着3回、3着3回という成績でした。
アンカツさんのつぶやき

中山グランドジャンプ・アーリントンカップ
「オジュウチョウサンは入れ替わり立ち替わり束になってかかってこられたけどね。それを真っ向から受け止めての2馬身半差。王者の貫禄で、魅せて制した。一方で、アーリントンCはまた辛口になってまう。この組からもG1好走馬は出んわ。強いて言うなら、トオヤリトセイトが1400m以下なら活躍できるかも。」

皐月賞
「サートゥルナーリア。もっと楽勝すると思ってた。ルメールが安全に運んだのもあるし、ユウガとケイタがそれ以上に勝負懸けてきたからな。ヴェロックスもダノンキングリーも称賛に値する走り。ただ、サートゥルは皐月が最大の難関だったと思うんや。無事にさえ出走すれば、ダービーも負けるところない。」

アドマイヤマーズに関してコメントお願いします。
「ダノンキングリーの位置が取りたかった。距離を懸念したのかもしれないけけど、瞬発力勝負ではダノンを逆転できないからね。前走とはデキも違ったと思うで、4角先頭くらいの積極策が見たかった。展開と乗り方ひとつ、見た目ほど3頭と差がない馬だよ。」

アンタレスステークス
「アナザートゥルース。この母系はホント確実に走ってくる。セン馬にするところを含めて、陣営が育て方を把握できとるんやろね。本格化すると息が長い血統やで、将来的にも今回負かしたメンバーに差をつけてくと思う。ウェスタールンドは脚質的にこんなこともある。また、ハマればズボッと来るでしょ。」



境和樹の穴馬券ネオメソッド

皐月賞など3重賞の回顧

第79回皐月賞(GⅠ)
1着サートゥルナーリア
2着ヴェロックス
3着ダノンキングリー

ラップ:
12.3-10.5-12.0-11.8-12.5-12.1-12.2-11.7-11.6-11.4
時計:1.58.1


先週の桜花賞に続き、非常に良いレースだったと思います。

日曜中山の馬場差は-1.1秒。ほぼ先週と同水準の馬場。心配された雨も降らず、良好な馬場状態で行われた今年の皐月賞。決着時計1.58.1秒は馬場差を差し引いてもかなり優秀な時計ですし、何よりラップが綺麗。強い馬が強い競馬をした結果、着順が決せられた格好です。

勝ったサートゥルナーリアは、他の有力馬を全て前に置き、虎視眈々と仕掛け処を見極めるという乗り方。これまで、馬群の中で追走し、内を突く競馬を繰り返していただけに、今回もどこかで内に潜り込むかとも思いましたが、枠なりに外を回ってきましたね。さらに、直線で初めてステッキを入れられたことで、馬がビックリしたのでしょう、内にササる面を見せていました。つまり、諸々初体験ばかりのレースだったということ。

無敗馬はこれが恐い。圧倒的な能力を持っていても、実戦で初めてが重なることで器に見合ったパフォーマンスを出せないケースは、これまでの歴史でも幾度もありました。その意味で、初めてタフなレースになるここが最初の試金石になると見ていましたが、最後は力で捻じ伏せました。素晴らしい馬です。

この馬に関して印象に残っているのは、2戦目の萩S。新馬戦同様、追うところなしの楽勝を飾ったレースですが、先頭を走る馬を“内から”馬なりで交わしたんですよね(抜け出した後、追い込み馬に対応するため、外に進路を戻していますが)。

特に新馬戦などで、馬なり楽勝のシーンは度々見ますが、基本的には外から交わすのが一般的。もしくは、先行して突き放すか。いずれにしても、加速がついている状態を維持している馬なりなんですよね。
ところが、サートゥルナーリアは“内から”馬なりで交わしました。これは、惰性ではなく自力で加速している証拠。こんなことができる馬はなかなかいないよなと、当時思ったものです。

気性や脚元の関係で、キャリアの途中で戦線離脱を余儀なくされた兄たちのためにも、今後、さらなる飛躍を見せてもらいたいものです。

2着ヴェロックスも完璧な競馬をしています。川田騎手は、2つ前の2000m戦鹿野山特別でダンサールを駆って早め抜け出しから後続を突き放す競馬をしています。おそらく、あの時点でヴェロックスの乗り方もある程度決めていたのでしょう。
その通りに乗って、普通は勝っているところにもう1頭強い馬がいたということ。これは責められません。着差は頭。この馬も立派な走りでした。

惜しかったのは3着ダノンキングリー。これは結果的に内枠がアダになった印象。完璧に立ち回っていたと思いますが、今日の中山は4角の内がかなり荒れていて、もう少し外を回すのが最善手になっていました。最後はその分の差が出た3着。
それでも最後まで食い下がっていますから、上位2頭と互角の力量を認めるべきでしょう。

予想テーマとして指摘した、「改修前後で変わらない欧州血統の重要性」。
勝ち馬サートゥルナーリアは、血統適性でパフォーマンスを上げたかどうかは別として、母母父にサドラーズウェルズを持っていてクリア。2着ヴェロックスも、微妙にイメージが違うものの、母父がドイツ血統のモンズン。見方は間違っていなかったかなと思います。
あるいは、上位2頭と3着ダノンキングリーの差は、血統適性の差だったと言えなくもありません。

来年以降もこのテーマは重視しようと考えています。ただし、今回もそうだったように、高速馬場になった場合は、やはり上がりの脚の重要性が増しますね(正直、今回は事前の段階で馬場状態が全く読めず、かなり苦戦したんです)。

最後に、私の本命馬タガノディアマンテは6着。3角過ぎにスッとポジションを押し上げていく様には、軽い興奮を覚えましたが、さすがに上位が強すぎました。もっとも、それは最初から分かっていることなので申し開きはできません。完敗です。

来週から舞台は東京競馬場に移ります。また気を引き締めて頑張っていこうと思います。


第24回アンタレスS(GⅢ)
1着アナザートゥルース
2着グリム
3着ロンドンタウン

ラップ:
12.4-10.4-12.5-12.0-12.7-13.2-12.6-12.0-13.0
時計:1.50.8

候補馬が多くなってしまうという弱点はあるものの、今年も嵌ったアンタレスSの予想テーマ。

「近3走以内に1900以上の距離で3着以内」

候補馬の中から、上手く勝ち馬アナザートゥルースを引けたことはとりあえずとして、実走距離の1800よりも長めの距離に対する適性が問われるレース。今年もその特徴は変わりませんでした。

もっとも、昨年に続き3着に非・該当馬が入ったことには注目しなければなりません。このテーマは、あくまで「連対馬」の条件と考えておいた方が良さそうです。

馬場渋化はありましたが、時計に影響を与えるほどの悪化はなかったようで、決着時計1.50.8秒は標準的なもの(ウェスタールンドあたりは、もう少し渋化が進んだ方が良かったクチでしょう)。それでも、中身は結構濃かったと思います。

アナザートゥルースはブリンカーの効果もあったでしょうが、この血統らしく晩成の血が騒いだという印象。これからしばらくトップレベルで良い競馬を続けられることでしょう。今までない競馬での勝利に本格化を感じました。

グリムも揉まれる形である程度の結果を出せたことは大収穫。これで戦法の幅が広がりました。まだ伸び代のある4歳馬だけに、今後が非常に楽しみです。


第28回アーリントンC(GⅢ)
1着イベリス
2着カテドラル
3着トオヤリトセイト

ラップ:
12.4-11.2-11.4-12.4-12.4-11.5-11.0-11.9
時計:1.34.2

7人気2着カテドラル、11人気3着トオヤリトセイトとも候補馬に挙げていた馬で、勝ったイベリスも1400mからの距離延長。1400的な適性が問われやすいレースという予想の方向性自体は間違っていなかったと思います。改めて、このレースは施行時期が変わっても本質に変化がないと考えていいと思います。

それにしても、イベリスの逃げ切りには驚きました。姉ベルカントという母系も含めて、1400でも長いと思われていた馬がスピードを活かして逃げ切り勝ちとは。1400的な適性が重要とはいえ、決して短距離馬らしいスピードが活きるという意味ではなかったので、これは新しいパターンの好走馬でした。

その一方で、総崩れになった人気馬たち。

1人気フォッサマグナは、スタート直後から何度も頭を振ってイヤイヤをする場面。その後も馬群で窮屈そうにしていて、最後の直線ではヴァルディゼールにタックルを食らってこの時点でゲームセット。今回は気性的に厳しい競馬になってしまい、全く力を出せずに終わったと見ていいでしょう。

2人気ヴァルディゼールは、レース運び自体は特に問題なかったと思いますが、最後に少し狭くなってしまったのが痛かったでしょうか。それでも勝つまではどうだったかですが、ひとまず、いい経験になったと割り切れるところ。

3着ヴァンドギャルドは、積極的に好位を取って前走のような脚を余す競馬だけはしまいという強い意思は見られましたが、意外なほどの伸びあぐね。コンスタントに使っている馬なので、疲れがあったのかもしれません。

正直、この上位馬がNHKマイルCでどうかとは言いづらいところ。かなり強い馬も出てくるようですし。

予想的には芳しくない結果に終わってしまいましたが、1400実績とダンチヒ系という予想ポイント自体は合っていました。来年、獲り返したいレースです。



こんにちは

今週の考察をまとめましょう。

[フォトパドック]
もちろん私の№1はサートゥルナーリアです。

[ 第1308回 前走の人気と着順から皐月賞を分析する ]
表3~4にあったように、皐月賞は「前走1~2番人気で1~2着」だった馬が好成績を残している。今年の登録馬では6頭が該当するが、このうち、前走で芝2200mのすみれSに出走していたサトノルークスとアドマイヤジャスタは、表1や表4から推奨しづらい。残る4頭は、アドマイヤマーズ、ヴェロックス、サートゥルナーリア、そしてファンタジスト。いずれも表4本文で触れた「単勝オッズ40倍以下」には該当しそうで、有力な馬券候補になる。

ただ、1着の候補となると「前走1800m戦」かつ「中8週以内」(表5)。ヴェロックスは前走が2000m戦、サートゥルナーリアはそれに加えて休養明けという点で、やや評価が下がる。また、優勝馬10頭はすべて「前走1着」または「複勝率100%」で駒を進めてきており(表3本文)、ファンタジスト(2走前・朝日杯FS4着、前走・スプリングS2着)はこれを満たしていない。よって、4頭の中で優勝にもっとも近いのはアドマイヤマーズだ。

ほかに優勝馬を輩出しているのは、表7の「前走3番人気以下で連対」した馬。今年の登録馬のうち、表7の好走条件「キャリア3~4戦」「前走がオープン・重賞初出走」に該当するのはダノンキングリーだ。前走の共同通信杯では、本馬の斤量が1キロ軽かったとはいえアドマイヤマーズに1馬身1/4の差をつけて優勝。同斤量になっても、連勝を伸ばす可能性は十分にある。

その他の組は2~3着候補。表6の「前走1~2番人気で3着以下」からは、2歳重賞2勝で弥生賞(4着)が年明け初戦だったニシノデイジー。そして表8「前走3番人気以下で3着以下」の組では、デビュー勝ちを飾り、続く京都2歳Sで2着に好走したブレイキングドーンが、前走・弥生賞を4番人気で3着にまとめて好走条件をクリアする。ここ3年は馬連6000円以上、そして3連単は一昨年が106万馬券、昨年が37万馬券と波乱が続いているだけに、穴を狙うならこの2頭や、前記各馬の中では人気を落としそうなファンタジストを絡めた馬券がおもしろそうだ。

[重賞データ分析]
上位評価:サートゥルナーリア、ダノンキングリー、ニシノデイジーの順
以下はファンタジスト、アドマイヤジャスタ、ブレイキングドーン、アドマイヤマーズ、ヴェロックス、クラージュゲリエという評価の序列

[単勝二頭流]
クラージュゲリエ、ブレイキングドーン、ヴェロックス

[坂井さんの追いきり診断]
「楽に走れていたサートゥルナーリア、首の使い方が良かったヴェロックス、直線の動きが「さすがだな」と思わせたダノンキングリーの3頭がよく見えた。アドマイヤマーズ、ファンタジスト、ブレイキングドーンもGIに相応しい状態に仕上がっていたね。あとは上記の6頭ほどではなかったけど、ラストドラフトとランスオブプラーナもよく見えたかな。」
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展開
[重賞データ分析]過去10年から
190409 1 (4)
190409 1 (5)
190409 1 (6)

 枠番だが、目立っているのが内枠である馬番1~6番の大不振だ。平均人気が8.3ともっとも高いにもかかわらず、平均着順は9.7と最低。回収値ベースの数値も非常に低く、相応の割引が必要という結論となる。ひとケタ人気馬に限定した枠番データも用意したが、皐月賞での内枠がいかに弱いか、こちらのほうがより実感できると思われる。

 脚質面はほぼコースデータ通り。馬券絡みした27頭のうちじつに17頭までが、4コーナーを6番手以内で回った先行勢だった。逃げた馬の成績こそイマイチだが、全体でみると先行勢優勢であるのは明白。ドゥラメンテやディーマジェスティなど、中団から一気の脚で突き抜けた馬もいるが、決して狙いやすくはない。「差しもそれなりに届くレース」といった認識が適切だろう。


中山・芝2000メートル(内回り)
pic_course.png

ホームストレッチの入り口からスタートして、1コーナーまでは約400メートル。スタート直後に急勾配の上りがあり、1コーナーの途中までは上りが続く。そこから向正面半ばまでが緩い下りで、3コーナー、4コーナーにかけてはほぼ平坦。最後の直線は310メートルだが、直線の半ばには再び急勾配の上りが待ち受ける。芝2000メートルのコースの中では、中京と並びタフな構造と言えるが、2014年の路盤改修後は、3コーナーからスピードに乗りやすくなった印象を受ける。2度の直線の坂越えをこなすパワーがある馬の中で、3コーナーから直線でスピードを持続できる馬ほど、好走しやすいコースと言えるだろう。(亀谷敬正)


先行するのは
①アドマイヤマーズ ②サトノルークス ④ダノンキングリー ⑤ランスオブプラーナ ⑦ヴェロックス ⑪ラストドラフト ⑫サートゥルナーリア ⑭ダディーズマインド ⑮クリノガウディー 

中団からは
③ファンタジスト ⑥クラージュゲリエ ⑧ニシノデイジー ⑨メイショウテンゲン ⑬ブレイキングドーン ⑰アドマイヤジャスタ ⑱ナイママ

後方からは
⑩シュヴァルツリーゼ ⑯タガノディアマンテ 


今年は先行馬が9頭もいます。
狙い目は先行馬の中で馬番①から⑥以外
該当馬:⑦ヴェロックス ⑪ラストドラフト ⑫サートゥルナーリア ⑭ダディーズマインド ⑮クリノガウディー 

ここから⑦ヴェロックスと⑫サートゥルナーリア

先週の桜花賞のように⑫サートゥルナーリアを疑わなくてはいけないのですが、馬体からは疑う余地なし。
①アドマイヤマーズと④ダノンキングリーは当然有力と見ていますが、私の選択は⑦ヴェロックスと⑫サートゥルナーリア
馬券を買うならワイド1点


石橋さんが枠番決定前にこのように言っています。

編 で、前半が速くなると?
石 58秒台前半になると、差し馬2頭+先行馬1頭というのが基本形かな。
石 で、今年の出走メンバー、まだ枠順決まってないけど……、見渡すと……
石 スローでラスト800mから一気にペースアップする展開が有力だなと。となると、後方から一気の末脚で伸びてくるタイプ。あとは上がりのかかるコース・レースで速い上がりを使えるタイプが穴馬のパターンだなと。
編 なるほど。特に今年は人気馬に先行馬が多くて、前がかりというかなんて言うんでしょう?
石 一発狙って早めに仕掛けていく馬もいるし、人気を背負う馬はそれについて行かざるを得ない展開ということが言いたいのかな?
石 まあ、だからこそラスト800mから一気に速くなると言ったんだけど(笑)。



元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【皐月賞追い切り診断】サートゥルナーリアは楽に走れている/ダノンキングリーは直線の動きがさすが

■アドマイヤジャスタ【B】
体を使って楽に走っている。ただ、追い出してからの反応はイマイチ。

■アドマイヤマーズ【A】
跳びが大きくて良い意味で平常運転と言ったところ。あとはこの馬のレースができるかどうか。

■ヴェロックス【A】
頭が高いけど首の使い方が素晴らしかった。順調に仕上がっている。

■クラージュゲリエ【B】
体は使っていたけど伸び切った状態で走っている。体の伸縮がないから反応や伸びがイマイチ。

■クリノガウディー【C】
力の入り具合がイマイチ。それに他馬と比べて、線の細さが気になった。

■サートゥルナーリア【A】
体を使えていて気分良く走れていた。脚の伸びも良く、全体的に楽に走れている。調教の動きからは休み明けの影響を感じないね。

■サトノルークス【B】
体の使い方は問題なかったけど脚の伸びが物足りなかった。

■シュヴァルツリーゼ【B】
かかり気味で走っていたけど体は使えていた。この馬なりに順調。

■タガノディアマンテ【C】
トモが開いて走っている。筋肉が付き切っていないのだろう。

■ダディーズマインド【C】
走りに力強さが感じられない。トモに力が入っていないからだろう。

■ダノンキングリー【A】
直線の反応に目を見張るものがあった。「さすがだな」と感じさせる素晴らしい動きをしていたね。ただ重箱の隅をつつくと手前を替えるときにバランスを崩したのが気になったかな。杞憂に終わりそうな細かいところなんだけどね。

■ナイママ【C】
跳びが大きいけど前に行っていない。

■ニシノデイジー【B】
前走の方がよく見えた。首の使い方が硬くなって、頭の位置も高くなっている。元々見映えがする馬ではないから仕方ないけど、物足りなさを感じるかな。

■ファンタジスト【A】
体を使えていて、乱れた動きをしていない。この馬なりに順調。

■ブレイキングドーン【A】
全体的に柔らかい動きをしている。体の使い方が良くて、順調に仕上がっている。

■メイショウテンゲン【C】
頭が高くて力が入っていない。グッという動きを見せていない。

■ラストドラフト【A】
体を使えていて気分良く走れている。この馬なりに順調。

■ランスオブプラーナ【A】
動きに問題がない。引き続き、好調をキープと言ったところだね。

楽に走れていたサートゥルナーリア、首の使い方が良かったヴェロックス、直線の動きが「さすがだな」と思わせたダノンキングリーの3頭がよく見えた。アドマイヤマーズ、ファンタジスト、ブレイキングドーンもGIに相応しい状態に仕上がっていたね。あとは上記の6頭ほどではなかったけど、ラストドラフトとランスオブプラーナもよく見えたかな。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬


【アンタレスS追い切り診断】グリムは体調が良い/ウェスタールンドは順調
2019/04/13 20:00
■アナザートゥルース【A】
跳びが大きくて力強さがある。いかにもダート馬という走りをしているね。

■ウェスタールンド【A】
体を使っていて順調そうに見えた。

■オルナ【B】
体を使えているけど強調するところがないかな。

■グリム【A】
頭が高いけど体と首の使い方が良かった。体調が良さそう。

■クロスケ【A】
気持ち良さそうに走っていて、脚の伸びがよく見えた。

■コパノチャーリー【C】
頭が高くて前脚だけで走っている感じがした。

■テーオーエナジー【A】
体を使えていて、この馬なりに順調。

■トラキチシャチョウ【C】
走りが硬い。反応や伸びもイマイチだった。

■ナムラアラシ【B】
体を使っているんだけど柔軟性がない馬だから走りが硬く見えた。

■ピオネロ【C】
反応や伸びが物足りない。力が入っていないように見えた。

■ヒラボクラターシュ【B】
この馬なりに体を使えていて、順調に仕上がっている。

■マイネルオフィール【B】
キビキビした動きをしているけど前に進んでいない。

■メイショウスミトモ【C】
力が入っていない。ふわふわした走りをしている。

■リーゼントロック【A】
体の使い方が良くて、気持ちも乗っている。

■ロンドンタウン【B】
体が使えていたからこの馬なりに順調。

アナザートゥルースが一番良く見えた。ウェスタールンド、グリム、クロスケ、テーオーエナジー、リーゼントロックも水準以上の動きだね。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬




佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【皐月賞・結論】天候を制す者は皐月賞を制す!

中山グランドジャンプ。絶対王者・オジュウチョウサンの完勝劇には観ていたこちら側が度肝を抜かれた。あれだけ入れ替わりの激しい展開で、お世辞にも全て成功とは言えない飛越、向正面ではアメリカの大統領のごとく周りを囲まれ、それでも自分でペースを上げて周りのスタミナを削り勝負をつける…。昨年の勝ち時計より4秒以上も遅い勝ち時計も、時計に現れない、王者の強さをヒシヒシと感じるレースであった。

ところ変わって、オーストラリアではウィンクスが33連勝で引退レースを見事制した。南半球を中心とした戦績だけに一概に他国の馬と比べることは難しいが、厳しいローテの中、いつも通り自分のレースができる精神面の強さは特筆モノ。その強さは伝説としてこの先も語り継がれるだろう。

一方、我らが阪神タイガースは、今日も中日ドラゴンズに敗れ、これでホームの甲子園で4連敗となった。満塁ホームランを1試合に2本も浴びればそりゃ負ける。この4試合は1試合平均2得点。チーム防御率4.7超えではどうやっても勝てない。サッカーJ1・セレッソ大阪はここ4試合の平均得点が1.5点。そこまで変わらないのだ。我々が見たいのは野球である。借金4とはいえ、明るい未来がなかなか見えない。明るい未来へ就職希望である。


さて、日曜の競馬に話を移そう。

土曜の中山芝は良馬場。ただ週中の雨で、ほとんど稍重に近い状態の良馬場であった。実際芝の勝ち時計はそこまで速くなく、ハービンジャーなど重厚な血が大活躍している。明日日曜の中山競馬場の天気予報を見ると、15時付近まではギリギリ天気は持ちそう。今日よりも時計が速くなる前提で話を進めたい。

エアレーション作業が施されるようになって以降、皐月賞の時計は明らかに速くなっている。動画でも話したように時計が速い年だった、15、16、17年は前走1800m以下の馬がよく3着以内に来ている。それだけスピードが求められるということだ。

今年は皐月賞トライアルである弥生賞、スプリングSのレベルがそこまで高くないことを踏まえて考えると、共同通信杯組を上位に考えたい。その共同通信杯はスローの決め手勝負。勝ち馬のディープインパクト産駒ダノンキングリーより、切れ味負けした感の強い◎アドマイヤマーズを本命にした。

競馬センスのある馬で、好スタートから好位置を取れるのが何より大きい。今開催の中山芝は開催前半からジョッキーが口々に「3、4コーナーの内が悪い」というように、決して内枠がプラスに働かないことから、好位さえ取れれば自分で好きな位置を選べるポジションに付けられる。

血統を見ても、母父は小回りの持続力勝負に強いマキャヴェリアン系のメディシアン。母母父はスタミナに加え高速馬場適性も伝えるサドラーズウェルズ系シングスピールと皐月賞向きの血統構成である。小回りのコーナーワークが上手いヘイローの血を母系の奥にも持っている点もプラスだ。


大器サートゥルナーリアは時計面の強調点に欠けるものの、身体能力という点においては近年の日本産牡馬の中では飛び抜けたものを持っており、正直底が知れない。能力が高過ぎるため脚が心配になるほど。無事に回ってこれれば……というところ。

時計が少し掛かる場合はヴェロックスが面白い。日曜の中山は南南西の風。道中前に壁を作り、4コーナーで外を早めに動いて持続力を活かせる競馬ができれば、風のアシストが期待できる。ただ跳びが大きいため、ゴチャついた時の不安は残る。時計が速く硬い馬場の場合ならファンタジストあたりも押さえておきたい存在だ。いずれにしても雨が降るか降らないか、直前まで待ってから馬券を購入したいレースである。

皐月賞
◎アドマイヤマーズ
〇サートゥルナーリア
▲ヴェロックス
☆ファンタジスト
△④、⑥、⑧、⑰


阪神11R・アンタレスSの話に移る。このレース、近5年中4年で1分49秒台の決着と、毎年時計の速い決着が続いている。加えて過去5年の3着以内馬の父、母父欄を見ると、キングカメハメハ、ディープスカイ、ジャングルポケット、ゼンノロブロイ、アドマイヤベガと、東京の芝2400mのG1を勝った馬の名前が並ぶ。芝も走れるくらいのスピード、そしてスタミナ血統を持っている馬がいい、ということなのだろう。今年、父か母父が東京の芝2400mG1勝ちという馬は5頭。

◎ピオネロ。父はダービー馬ネオユニヴァースで、自身も芝で準オープン勝ちがある。以前はゲートが悪く内枠奇数で狙いにくい馬であったが、だいぶゲートが良くなってきているだけに、今なら最内枠もこなせる可能性はある。隣のテーオーエナジーは砂を被るとモロいことから、ここはハナを奪いに行くだろう。その分内にスペースが生まれる。うまいことそこに収まりたい。

テーオーエナジーにオルナなど逃げたい馬が絡むことで、ペースは極端に緩くはならないのではないか。湿った砂の時計勝負に対応できるロンドンタウンなどは上位評価しておきたい。


その他のレースからは合計4R取り上げよう。出血大サービスである。


まずは阪神8R・4歳上500万の◎ミスマンマミーア。大昔の話だが、この馬、2歳時のコスモス賞でステルヴィオとタイム差なしの2着になった馬で、当時から距離が長いところの芝が合う馬と見ていた。翌年のオークスでも見てみたい……そんな希望を持っていたのだが、2歳時の葉牡丹賞以降、いっこうに芝の長いところを使われず、ひたすら南関のダートを使われ続けていた。もったいないと思いながら観ていたものだ。

前走は転入したことで1年以上ぶりに芝の中距離を使われたものの、高松宮記念が行われたこの日は内の状態がかなり良く、そのような馬場で大外16番では勝負にならない。その条件下で上がり最速の脚を使って6着まで追い込んだあたり、やはり力がある。明日は内枠に替わり、加えて雨。コスモス賞でステルヴィオに迫った時も雨が降って馬場が悪かった。楽しみな一戦である。


続いて中山12R・春興S。このレースの勝ち馬は15年のサトノアラジン以降、4年連続で翌年の同舞台・ダービー卿CTを勝っている。今年も、前年の春興S勝ち馬であるフィアーノロマーノが勝った。関連性が強過ぎる。

よく見るとここ4年の春興S勝ち馬4頭のうち3頭はダンジグの血を持っていた。今年のダービー卿CTもダンジグの血を持った馬がワンツースリーである。どちらもダンジグの血がいい方向に働きやすいレースなのだろう。今年の春興Sでダンジグの血を持った馬は、なんと◎イレイション1頭。競馬はこんなに簡単だったか、現在自問自答している。


どんどんいきましょう。福島11R・奥の細道特別は一部の愛好家から"福島の凱旋門賞"と呼ばれるほどの高い人気を誇っており、筆者もこのレースを愛する一人である。開催4日目、少々馬場を使い込んだ状態で行われることで、開幕週に行われる同条件の燧ヶ岳特別より持続力を問われる場合が多い。週中雪が降った影響で、土曜の福島芝は良馬場とはいえ上がりが掛かっていた。今年もここ3年同様上がり3F36秒台の、タフで楽しいレースが期待できそう。

奥の細道特別はここ3年全てで、父か母父ロベルト系の馬が1頭は3着以内に入っている。昨年も母父ブライアンズタイムのマコトガラハッドが押し切ったように、ロベルトの持続力が活きるレースとなりやすい。今年父か母父ロベルト系の馬は3頭。その中から◎スクエアフォールドをチョイス。

父はロベルト系シンボリクリスエス。少々折り合いに難のあるところはあるが、折り合って運べば終いは脚を使うタイプの馬。もはや2年半も前の話で恐縮だが、雨で馬場が緩み重馬場開催となったこの舞台のフルーツラインCで2着があるように、タフな馬場も問題ない。

かの松尾芭蕉は奥の細道で"1000万 タフな馬場では ロベルト系"という句を詠んだそうだ。高校の古典の授業で習うらしいが、高校の古典の授業中に競馬の勉強に勤しんでいた筆者は、あいにく聞き漏らしている。




競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

条件が好転するドリームドルチェで勝負/京葉S

中山10R (16)ドリームドルチェで勝負だ。阪神の1400メートルを使って、今回は2走前に2着した中山1200メートル。条件は好転する。しかも8枠16番。大跳びで馬混みではスムーズさを欠く心配があった。この枠なら自分のタイミングでスパートできる。追い切りの動きも絶好。ジャニュアリーSの再現がある。単1000円、複3000円。

中山5R (2)カナシバリの勝機。以前は集中力を欠く面もあったが、前走は後方からメンバー最速の上がり38秒2で4着に入った。ようやく常識にかかってきた印象。江田照騎手も手の内に入れており、あとは仕掛けのタイミングだけ。単2000円。

中山2R (10)ペイシャパシャが2戦目で変わる。初戦の仕上がりも悪くなかったが、経験馬相手に出遅れ、競馬にならなかった。たたいた上積みは大きく、ゲートを五分に出ればチャンスはある。単1000円、複3000円。(ここまでの収支 マイナス7万500円)
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結果

中山2R ⑩ペイシャパシャ 16着

中山5R ②カナシバリ 1着 単勝配当530円 複勝配当160円

中山10R ⑯ドリームドルチェ 2着 複勝配当290円



G1レース22勝の大騎手
安藤勝己


◎ ⑫サートゥルナーリア
○ ①アドマイヤマーズ
▲ ④ダノンキングリー
☆ ⑧ニシノデイジー
△ ⑦ヴェロックス
△ ⑩シュヴァルツリーゼ
△ ②サトノルークス
能力的には単純明快、サートゥルナーリアが抜けとると思っとる。底知れない競馬ぶりだけやなく、血統的な裏付けがあるのも大きいわな。しかも、半兄のエピファネイアやリオンディーズと比べもんにならないくらい操縦性が高いわけやから、他とは次元が違うイメージや。昨年暮れのホープフルSからのぶっつけが心配?桜花賞のグランアレグリア本命でも触れたことやけど、きっちり目標に定めていたレースなら、久々がマイナスにならんのが今の競馬(主にノーザンF)やでな。最近は馬場が硬すぎて馬の脚にかかる負担が大きくなっとる分、数をなるべく使わんほうがええんやないかって気になっとるくらいや。すなわち、レース中によほどのアクシデントがなきゃ、この馬の頭固定でイケると思うわ。

距離を不安視する人が多いみたいやけど、オレ的にアドマイヤマーズは2000mまでやったら十分我慢できるイメージは湧いとる。前付けして器用なレースができる馬やで、絶好枠も相まってトリッキーな舞台でこそ良さが出るはず。本質はマイラーと思っとって、外枠なら軽視するつもりやったダノンキングリーがいい並びに入った。ここからならマーズを目標に共同通信杯と同じ戦法が取れるで、再度展開がハマって勝ち負けってシーンがあるかもしれない。惑星には一気に人気が落ちるニシノデイジー。これならマサキも肩の力が抜けるやろし、弥生賞は馬場と進路って明確な敗因があるからね。

ヴェロックスはトップスピードに乗るまでに時間を要す感じやで、モマれず徐々に加速できる外枠がほしかった。能力は上位の馬と遜色ないけど、乗り方に注文がつく分で押さえ評価。3戦目でまだまだ上積みが見込めるシュヴァルツリーゼ、総合力が高くて内枠からこすい運びができそうなサトノルークスまで3着候補として挙げときたい。



狩野雄太さん

【皐月賞・結論】馬場状態に関係ない『激走ポイント』

日曜は皐月賞(G1、芝2000m)ですね。オイシイ馬券をGETするために、勝ち時計や馬場状態に関係なく来ている『激走ポイント』を2つ紹介していきます!

①【1600~1800mの重賞で連対】
馬場が改修された2015年以降、1800m以下の実績を持つ馬が圧倒的に強いんです。よく言われている「前走共同通信杯組」の台頭が物語っていますね。近4年で馬券に絡んだ12頭のうち11頭が1600mか1800mで勝ち星があり、以下の9頭は2歳秋以降に【1600~1800mの重賞で連対】していた馬でした。

2018年
1着 エポカドーロ(スプリングS2着)
2017年
1着 アルアイン(毎日杯勝ち)
2着 ペルシアンナイト(アーリントンC勝ち)
3着 ダンビュライト(サウジアラビアRC2着)
2016年
1着 ディーマジェスティ(共同通信杯勝ち)
3着 サトノダイヤモンド(きさらぎ賞勝ち)
2015年
1着 ドゥラメンテ(共同通信杯2着)
2着 リアルスティール(共同通信杯勝ち)
3着 キタサンブラック(スプリングS勝ち)

これまで行われてきた2~3歳の2000m戦は少頭数で前半がかなり遅い流れになることが多く、フルゲートで前半1000m通過が58~60秒になる皐月賞では今まで経験したことのない競馬になりますよね。ペースの違いで位置取りが下がったり、多頭数で揉まれたりして、本来のパフォーマンスを発揮できないケースが多々あります。2017、18年で挙げた4頭は、すべてマイル戦での勝ち鞍があったことも大きなポイントです。

②【4コーナー5番手以内】
皐月賞は位置取りも大事です。2015年以降の3着以内12頭中9頭が【4コーナー5番手以内】にいました。このポイントも、ペースや馬場状態は関係ありません。勝ち時計が全く違った近2年で上位に来た馬の4コーナーのポジションがこちらです。

2018年(稍重)勝ち時計 2:00.8
1着 エポカドーロ 4番手
2着 サンリヴァル 5番手
3着 ジェネラーレウーノ 2番手
2017年(良)勝ち時計 1.57.8
1着 アルアイン 5番手
2着 ペルシアンナイト 5番手
3着 ダンビュライト 3番手

勝ち時計が3秒も違うのに、どちらも2~5番手にいた馬がそのまま残っています。2015年以降の3着以内12頭で【4コーナー5番手以内】に該当しなかったのは3頭(ディーマジェスティ、マカヒキ、ドゥラメンテ)だけ。これまで走った全てのレースで上がり1位を出して3着以下が1度もなく、重賞でも連対したレベルの馬です。

どのレースでも「ペースが速い=差し・追い込みが有利」と思われがちですが、ペースが速いからこそ後ろにいた馬は追走に脚を使わされて届かないケースがあることを覚えておきましょう!

ここで重要になるのが、①で紹介した1800m以下の実績です。1800m以下のレースで流れに乗って結果を残していた馬は、ある程度のスピードの裏付けがあるぶんスムーズに追走できる可能性が高くなりますよね。これまで行われてきた2~3歳の2000m戦は6頭立てもあるほど頭数が少なく、成績欄の字面だけ見ると先行しているように見える馬が多いので気をつけてください。

最後に"スパイス"を入れておきます。1~3番人気が壊滅した近2年、馬券になった6頭のうち5頭は【2000m未経験 or 2000m重賞で足りなかった馬】でした。2017年3着のダンビュライト(12人気)は弥生賞3着、2018年2着のサンリヴァル(9人気)は弥生賞4着で人気を落として、本番では着順が入れ替わりました。

【1600~1800mの重賞で連対】していて、4コーナーで5番手以内につけられそうなタイプの中から【2000m未経験 or 2000m重賞で足りなかった馬】を探しましょう!該当するのはアドマイヤマーズ、クリノガウディー、ダノンキングリー、ニシノデイジー、ランスオブプラーナ。


阪神ではアンタレスS(G3、ダート1800m)が行われます。近5年の3着以内15頭中10頭が、4コーナー6番手以内にいた馬でした。
長い距離でも前に行って粘り込める馬が強いレースで、前走【1900m以上(地方を含む)で4コーナー3番手以内につけて連対】していた馬が7頭も馬券に絡んでいます。前走は1800m以下を使っていた馬でも、近4走以内に1900m以上(地方を含む)で4コーナー3番手以内から連対した経験があるタイプが多く来ています。
昨年はワンツーだった『好走パターン』に当てはまるのはグリム、ピオネロ、ヒラボクラターシュ、リーゼントロック。



水上学の血統トレジャーハンティング

日曜中山11R 皐月賞(G1)(芝2000m)
◎本命馬
④ダノンキングリー
牡3、美浦・萩原厩舎、戸崎騎手
本来ならもっと人気が割れて然るべきとも思うのだが、下馬評はサートゥルナーリア1強状態。ただ、その人気の裏付けはどうもファジーなものばかりだ。「まだ本気で走っていない」「馬体に凄みが出た」云々……。裏付けというより、主観が主観を膨らませているような気がしてならない。唯一の事実は、同コースの2歳G1を勝っているということくらいだが、これまでスローからの上がり勝負しかしておらず、全体時計も遅い。何より、兄たちは一歩間違うと暴発の気難しさを抱えていた馬。リオンディーズは早期に動かしすぎて大成しなかったし、3歳秋から本格化したエピファネイアを思うと、本質はまだこの時季にはない血統かもしれない。ここは裏付け明確な④ダノンキングリーから入りたい。

このところ勝ち馬を出し続けている前走1800m重賞連対馬、4年前の2着馬リアルスティールと同配合、終始外回しからひいらぎ賞ぶっちぎりのレース内容、レース史上2番目のタイムでの共同通信杯勝ち、上がり特化レースも平均的に速くなって上がりが掛かるレースも勝ってきた経験値。信じる材料がこれだけあれば、もしサートゥルナーリアの圧倒的な才能の前に敗れることがあっても悔いはない。
$お宝馬
③ファンタジスト
距離適性については母の血が強く出るロードカナロア産駒。母がディープ×デインヒル×ロベルトなので、2000mもこなせるはずだ。ダンチヒ系デインヒルが入っているので高速馬場適性も高い。レースの器用さは上位馬に優るものだ。内枠を引けたら面白いと思っていたので、この枠は大歓迎。

上位評価は⑫サートゥルナーリア、①アドマイヤマーズ、⑦ヴェロックス。押さえは⑯タガノディアマンテ、⑧ニシノデイジー、⑰アドマイヤジャスタ。





栗山求さん

中山11R 皐月賞(G1) 芝2000m OP 定量

◎12サートゥルナーリア
○7ヴェロックス
▲4ダノンキングリー
△1アドマイヤマーズ
△2サトノルークス
△9メイショウテンゲン
<見解>
◎サートゥルナーリアは
「ロードカナロア×スペシャルウィーク」という組み合わせで、
母シーザリオはオークス(G1)やアメリカンオークス(米G1)などを制した名牝。

半兄にエピファネイア(ジャパンC、菊花賞)、
4分の3兄にリオンディーズ(朝日杯FS)がいる。

ほぼ馬なりで楽勝した新馬戦と萩S(OP)は、
さほど強い相手がいなかったという点を考慮しても圧巻のパフォーマンス。

昨年暮れのホープフルS(G1)は馬群をこじ開けて抜け出すときに脚を使っただけで、
ゴール前は手綱を抑える楽勝だった。

ロードカナロア産駒であっても、菊花賞馬を兄に持ち、
「スペシャルウィーク×サドラーズウェルズ」
というスタミナ豊富な母から誕生していることから距離の不安はない。

同じ父から誕生したアーモンドアイ(母はオークス馬)と同じカテゴリーの名馬だ。

肉体的に何の不安もなく、
トライアルを使おうと思えば使えたにもかかわらずぶっつけ本番を選択したが、
同様のローテーションで桜花賞(G1)を制したグランアレグリアと同じく、
今後このような例は珍しくなくなるだろう。

外厩の利用と調教設備の充実、調教技術の進歩によって、
近年、レース間隔が空くことによるマイナスがほとんど無くなった。

内枠の有力各馬を見ながらレースを進められ、
包まれる心配もないので12番枠は申し分のない好枠。

よほどのことがないかぎり無敗でダービーへ向かうだろう。




境和樹の穴馬券ネオメソッド

直線スピードと底力血統のバランス

中山11R 皐月賞(GⅠ)(芝2000m)

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昨年がやや異質な結果だった皐月賞。

馬場が軽くなれば、ディーマジェスティが勝った16年のように、速い上がりで実績を挙げてきた馬が上位を独占する可能性もありますが、馬場が渋るなり、良馬場でも時計が掛かるような馬場になれば、スタミナ欲求が一気に強まる可能性もあることが示唆されました。

その意味で、まずは馬場状態がどうかを見るのは大切かもしれません。

しかし、その一方で、実は意外にブレていないのが血統面。

正直、昨年までは重要度を下げて考えていたのですが、改めて見てみると、やはり強い「皐月賞の欧州スタミナ血統」。

2019satsukisho03.png

馬場改修前の皐月賞において最重要血統だった「欧州血統」は、実は改修後の皐月賞においてちゃんと存在感を示しているという事実。これは、今年改めて重視しておきたいポイント。

温故知新ではありませんが、今年はもう一度原点に立ち返って、欧州型のスタミナ血統を保持・内包した馬に注目したい。

中でも候補馬は……

②サトノルークス
(母父サドラーズウェルズ)

⑨メイショウテンゲン
(母母父サドラーズウェルズ)

⑩シュヴァルツリーゼ
(母母父ダッシングブレイド)

⑫サートゥルナーリア 1着
(母母父サドラーズウェルズ)

⑯タガノディアマンテ
(母母父トニービン)

大穴は⑯タガノディアマンテ。

母母父トニービンで血統テーマをクリア、2走前のきさらぎ賞ではランスオブプラーナ、メイショウテンゲンと後の重賞ウイナーに先着しており、戦積的にも人気に比して馬鹿にできないものはマークしています。相手なりに走れる個性も活かして、上位食い込みを狙います。
結果 ⑯タガノディアマンテ 6着


【日曜の注目穴馬】
阪神11R
アンタレスS(ダ1800m)
◎⑨アナザートゥルース 1着 単勝配当1220円 複勝配当290円

『近3走以内に1900以上の距離で3着以内』。これがアンタレスSの好走パターンです。

【アンタレスS好走馬の近走実績】

18年1人1着グレイトパール
前走京都ダ1900で1着

18年3人2着ミツバ
前走名古屋1900で2着

17年3人1着モルトベーネ
2走前京都ダ1900で1着

17年6人2着ロンドンタウン
2走前佐賀2000で1着

16年1人1着アウォーディー
前走名古屋1900で1着

16年3人2着アスカノロマン
3走前阪神ダ2000で2着

16年5人3着サージェントバッジ
2走前京都ダ1900で3着

15年6人1着クリノスターオー
3走前阪神ダ2000で1着

15年1人2着アジアエクスプレス
前走、名古屋1900で1着

これが示すのは、基本的に近走で好走している勢いが必要であるということと、実走距離の1800よりも少し長めの距離に対する適性が問われるということ。

今年、このテーマを満たす馬は……

①ピオネロ
(前走阪神ダ2000で2着)

②テーオーエナジー
(2走前佐賀2000で2着)

④グリム
(前走名古屋1900で1着)

⑤ナムラアラシ
(2走前京都1900で2着)

⑧リーゼントロック
(2走前佐賀2000で2着)

⑨アナザートゥルース
(前走名古屋1900で3着)

⑩ウェスタールンド
(3走前阪神2000で2着)

⑭ヒラボクラターシュ
(2走前名古屋1900で2着)

⑨アナザートゥルースは、サウンドトゥルーの下らしく典型的な晩成タイプ。ここにきてようやく噛み合ってきた印象があり、本格化の途を辿りそう。気性的に難しいところがある馬で、ブリンカーの効果も大きいと見ます。







皐月賞週

●その素質は!?●

皐月賞。前売りでは暮れのホープフルSを制したサートゥルナーリアが圧倒的1番人気に推されている。

そのホープフルSが今回の皐月賞と同じ中山芝2000mの舞台、ましてノーステッキで楽勝しているだけに、その世間の評価も頷ける。ただその暮れ以来のレースで本来なら「休み明けは…」という懸念材料があるのだが、先週の桜花賞で同じようなローテのグランアレグリアが圧勝しただけに、世間ではその休み明けの心配も消されているようだ。

確かに、魅せているパフォーマンスは相当なモノ。ただ、まだステッキを使っていないからと言って、ステッキを入れてより伸びるかは未知、伸びるかも知れないし、逆に反抗したりする可能性もある。まあクラシック御用達の天下の角居厩舎の管理馬なだけに、そんな心配は無用かも知れないが、未知なことは事実。また休み明けも、グランアレグリアやアーモンドアイ、菊花賞を勝ったフィエールマンなど、過去に例の無いローテーションで見事勝利を掴んでいるのはノーザンF天栄に放牧されていた馬ばかり。サートゥルナーリアは「そこ」では無い。その点も事実としてお伝えはしておきたい。まあこれも、天下の角居厩舎なら心配ないかも知れないが…。

そのサートゥルナーリアには一目置きつつも注目しているのは、本当に強くなるのはもっと先だとは思うが、サトノルークスには興味をそそられる。

デビュー戦は踏み遅れで2着に敗れたものの、その後は3連勝。しかも全て力で捻じ伏せる強い競馬。好位でレースが進められるセンスと、終いの決め手もなかなかのモノ、如何にも大物の相を漂わせている。

それを感じ取ったのが3戦目で手綱を取り勝利を上げた川田騎手。実は4走目にはきさらぎ賞を使うプランもあった。そこには同厩のダノンチェイサーが既に川田騎手で予定されていたため、その時点で池添騎手に打診し2頭出しを予定していた。ただ川田騎手としては、結果はダノンチェイサーがきさらぎ賞を制する事になったが、サトノルークスを手放したくないという思いがあったらしい。

今期、全国リーディングトップを直走る川田騎手、その彼をして「手放したくない」と思わせた素質がサトノルークスには備わっているのだろう。

まだまだ幼く成長過程の中ほどだとは思うが、それでもその可能性に注目してみたくなる。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●初クラシック騎乗●

皐月賞のフルゲートは18頭。2週間前に行われる特別登録は19頭で、唯一の除外候補だったのがダディーズマインド。

その後すでに報じられているとおり、スプリングSを勝ったエメラルファイトがねん挫で回避。

回避馬が出たことで繰り上がったのがダディーズマインドというわけだ。

デビューから13年目にして初のクラシック騎乗となった宮崎騎手。

年間10勝前後で成績的には目立つ存在ではないが、フットワークの軽さと行動力は相当なもの。

短期免許で来日する外国人騎手と会話をするために、独学で英語を学び日常会話が成り立つほどに上達。その後はより英語力を向上させるために、単身でアメリカへ短期間の留学。

また、スポーツと科学について学び、脳と体の仕組みについての動画をYouTubeへと投稿するなど、色々なアプローチで競馬に取り組んでいる異色の存在でもある。

内枠に入ったランスオブプラーナが逃げるのか、それとも外から宮崎騎手とダディーズマインドが先手を主張するのか。展開のカギを握る1頭になるかもしれない。

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●本命候補と穴候補●

共同通信杯でアドマイヤマーズに完勝して一気にクラシック候補へと名乗りを挙げたダノンキングリー。

厩舎サイドの見立てとしてはマイラーとしての資質を評価していたので、共同通信杯で距離を試してみてから、距離で負けるようならNHKマイルCへ、メドが立つようなら皐月賞へという思惑だったようだが、それすら楽々と乗り越えてしまう強い競馬で勝利。

皐月賞の2000mという距離に対しては自信を深めたようだが、さすがにダービーの2400mへの適性は半信半疑のようで、前走時と同じように結果と内容で、次の進路をNHKマイルCへとするのか、ダービーへとするのか決めるとのこと。

もしかすると今回も前回と同じように調教師の思惑をあっさりと超えて皐月賞でも結果を出してしまうのかもしれない。

そして…。池江厩舎と横山典騎手の組み合わせはここ数年で記憶にないほどのレアパターン。

どういう経緯でクラージュゲリエに乗ることになったのか、調べたみたところ、その答えはとても単純だった。

モレイラ騎手から武豊騎手へと乗り替わったあと、武豊騎手とのコンビでの継続が難しいとなり、誰に依頼するかとなった時に、池江師が思いついたのが同世代の横山典騎手だったから、というのが答え。

つまり、ベテランに頼もう、それなら、という思い付きというのだ。

嘘のような話だが、周りの関係者を取材するとこの答えが返ってきた。

今年も順調に勝ち星を伸ばしているベテラン横山典騎手は、その存在感も技術も健在ということだろう。

怖い存在になるかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ルメール旋風を若手が抑える!?●

先週からクラシックが開幕、桜花賞を優勝したのは2歳暮れには果敢に牡馬相手の朝日杯FSに挑戦したグランアレグリアだった。今後の路線は、オークスでは無くNHKマイルCへ進むことが報道されている。

先週のNHKマイルCのトライアルレースであるニュージランドTは、この場でもお伝えしたワイドファラオが見事勝利、3着にも収得賞金900万の2勝馬ヴィッテルスバッハが入線し、本番の賞金ボーダーはやはり高くなりそうだ。

今週土曜日に阪神で行われるアーリントンCも、施行をこの時期までスライドさせ今年からNHKマイルCのトライアルレースに指定され、3着までに優先出走権が与えられる。ゆえに、ここもやはり注目は賞金の足りない組、特に収得賞金900万の2勝馬だろう。

人気の中心となりそうなのは、ここもやはりルメール鞍上のフォッサマグナだろう。関西リーディング上位のミルコや福永騎手も有力馬に騎乗してはいるものの、ともにルメールが乗れなくなって回って来たクチ、ゆえに選んでいるフォッサマグナが最も注目となる。また、ルメールは本番では前述通り乗る馬が決まっているため、ここ一発勝負。その点でも勝負度合いは高そうだ。

今年の春もまたルメール旋風が巻き起こりそうな雰囲気はあるが、若手騎手にも注目してみたい。

このレースにも若手が数人チャレンジジしているが、中でも注目したいのは坂井瑠星騎手が乗るミッキーブリランテ。

新馬戦では、先日の毎日杯で2着だったウーリリと直線マッチーレースを演じ惜しくも2着に敗れたが、そのレース振りから既に能力は証明していた。

2戦目で順当に勝ち上がると昇級戦で重賞挑戦、負けはしたものの3着なら評価を下げる必要は無い。

自己条件に戻った前走は、馬込みでジックリと折り合い、直線も狭いところを割って出る大人びたレースで快勝。成長も十分窺えるレースだった。

再び重賞挑戦のここ、もちろん本番へ向かうためには3着以内が絶対条件となるのだが、鞍上の坂井瑠星騎手は、そのNHKマイルC当日の騎乗予定は既に東京で組んでいる。そう、ここで優先権利を獲る事を前提にした行動だ。

それが意気込みなのか…自信なのか…どちらにしても、跨るミッキーブリランテにそれだけの力があると言う手応えを掴んでいることは間違い無い。

ルメールの駆るフォッサマグナは強敵かも知れないが、遜色無い競馬をしてくれそうだ。





日曜メインレース展望・柏木収保

スケールは譲るが、中山向きのレースセンスは互角以上/皐月賞

焦点は「日本ダービーでも勝ち負けするのはどの馬か」

 距離が400mしか違わない「皐月賞」と「日本ダービー」は密接に関係してきたが、近年の皐月賞は以前よりずっと日本ダービーとの結びつきが強い。2歳戦が早まり、賞金獲得は難儀ではない。そのうえ、消耗を避けるため注目馬が出走レースを絞って分散するから、エース級はほとんど皐月賞に出走できる。

 近年の日本ダービーの勝ち馬10頭中9頭が、また連対馬20頭中の16頭が皐月賞に出走した組。距離は異なるものの、皐月賞の検討は以前よりはるかに日本ダービー展望に直結する。別観点のレースではない。

 今年は、エメラルファイトが軽度の脚部難で回避したのと、ダノンチェイサー(NHKマイル予定)、アガラスがマイル路線に回ったくらいで、路線の好走馬がほとんど皐月賞に出走してきた。

 良馬場だと勝ち時計は「1分58秒前後」も珍しくないスピード決着。勝ち馬10頭中9頭の前走は1800mだった。その中に2000m未経験馬が5頭もいる。理由は、2000mは総じて少頭数のスローが多い。いきなり18頭立ての皐月賞の厳しい展開に対応しにくいから、と考えられている。

 2月の1800mの共同通信杯から直行馬が最近7年間に4勝もし、同じ1800mのスプリングSと毎日杯組が合わせて5勝している。わずか最近10回のこと(一応は10年間ともいうが…)。10回などデータにも傾向にもなりえないが、意味するところだけは軽視できない。

 現体系になって過去72回、ここまで2戦のキャリアで勝った馬は0頭。3戦の馬は10頭いるが、その多くは傑出馬であり、2戦、3戦の「浅い戦歴同士」の1-2着はない。マイルの桜花賞は才能勝負。だが、2000mの牡馬の皐月賞は素質だけでなく、強い相手と対戦のキャリアが必要でもある。人気のサートゥルナーリアと、ダノンキングリーはともにキャリア3戦だけ。ちょっと心配はある。

 ダノンキングリーには死角はあるが、2戦目の中山1600mを大外15番枠から出て、終始外を回って1分33秒7(ここではNo.1)。基本のマイルの持ち時計No.2はアドマイヤマーズの1分33秒9。あくまで参考だが、最近10年の勝ち馬のうち6頭にスピード能力を示す「1500-1600m」での連対記録がある。

 ダノンキングリーは、直線勝負になった共同通信杯で自身の後半3ハロンは推定「11秒0-10秒8-11秒1」=32秒9。アドマイヤマーズを差した10秒8の地点では、大跳びのストライドが鋭い高速回転に変わった。中山の1600m圧勝時の4コーナーでも同様だった。不器用ではない。スケールでは譲っても、馬群をさばく中山2000m向きのレースセンスは互角以上だろう。

 桜花賞は予測されたようなスロー「前後半47秒7-45秒0」になったが、皐月賞も一連の路線レースから、厳しいペースにはならない可能性が高い。行くはずの毎日杯のランスオブプラーナ、この枠順なら下げることは考えられないアドマイヤマーズが展開注目馬。

 最終的な結論は、「日本ダービーでも勝ち負けするのはどの馬か」となるのが皐月賞検討の焦点。残念ながら、結果は出なくてもいい。「ワグネリアン、レイデオロ、マカヒキ、ワンアンドオンリー、ディープブリランテ、エイシンフラッシュ、ロジユニヴァース」。皐月賞の結果は不満なのに、頂点の日本ダービーを制した馬が最近10年だけで7頭も存在する。




優馬

重賞データ攻略
皐月賞


 ともに3戦無敗のサートゥルナーリア、ダノンキングリーらが人気になりそうな今年の皐月賞。桜花賞に続き、今週も「休み明け」がキーワードになるが、軍配はどちらに挙がるか?

ホープフルSに希望はあるか?
 2月の共同通信杯から臨むダノンキングリーはまだしも、サートゥルナーリアは暮れのホープフルSから3ヵ月半の休み明けになる。仕上がりについては「ノーザン」「外厩」といった要素があるものの、気になるのはホープフルSと皐月賞の関連性だ。

ホープフルS出走馬の皐月賞成績(過去5年)
2015年 15番人気10着 コメート →ホープフルS 8番人気2着
2016年 5番人気8着 ロードクエスト →ホープフルS 1番人気2着
2017年 5番人気5着 レイデオロ →ホープフルS 1番人気1着
2018年 9番人気2着 サンリヴァル →ホープフルS 5番人気4着
2018年 4番人気9着 ジャンダルム →ホープフルS 4番人気2着
2018年 6番人気10着 タイムフライヤー →ホープフルS 1番人気1着
2018年 15番人気15着 ジュンヴァルロ →ホープフルS 7番人気14着

 ホープフルSがGIIになった2014年以降の5年間で〔0.1.0.6〕という成績である。しかもこの7頭のうち5頭はホープフルSで2着以内に好走していた。同じ条件で行われている両レースだが、意外にもリンクしていない現状であり、その点で言えばサートゥルナーリアには疑問符が付く。

重要なのは東京実績?
 ホープフルSと対になるGI・朝日杯FS組にしても、当レースでは過去10年で〔1.1.4.25〕、近5年に限れば〔0.0.2.14〕と下降気味。マイルGIに出るようなスピードタイプが活躍しにくいレースになってきたということか。
 そうなると、視点としては臨戦過程として明確に「ダービーを目標にしている馬」を狙うということが重要か。特に近5年は皐月賞の勝ち馬がダービーで〔1.2.1.1〕といずれも上位争いを演じている。その更に以前の5年間が〔1.0.1.3〕であることを考えると、逆説的にその傾向は強まっている。

 「ダービーを目標にする」ということが具体的に何かというと、「東京コースを経験していること」なのではないか。現にこの皐月賞では東京芝1600m~2000mで勝利経験があった馬が過去10年で〔5.3.4.34〕、勝ち馬の半数がこれに該当している。
 更に、出世レースとして注目度の高い東京スポーツ杯2歳Sと共同通信杯の勝ち馬は過去10年の皐月賞で〔3.2.2.9〕と上々の好走率。また、中山開催の過去9回の勝ち馬9頭全てが前走2着以内、うち7頭は中山・阪神コース(急坂&右回り)で2着以内があった。ダノンキングリーが1着の最有力候補だ。

勝ち馬候補
ダノンキングリー


重賞データ攻略
アンタレスS


 人気の中心は今回もやはり4歳馬になりそうなメンバー構成。先のマーチSは一矢報いた年長勢だが、今回は果たして…。強豪ひしめくアンタレスS攻略の鍵は「距離」にあり!

距離短縮組が中心
 2012年から阪神のダート1800mへ舞台を移して今年で8年目。過去7回を振り返ると、浮かび上がってきたのは距離短縮組の活躍である。

前走距離別成績(過去7年)
1400m〔0.0.0.6〕
1600m〔0.1.0.6〕
1800m〔1.3.6.53〕
1900m〔4.2.0.6〕
2000m〔2.0.0.12〕
2100m以上〔0.1.1.8〕
距離延長〔0.1.0.12〕
距離短縮〔6.3.1.26〕

 レース毎の成績で目立つのはダート1900mで行われている交流重賞の名古屋大賞典組で、こちらは〔3.2.0.4〕と連対率55.6%を誇る。一方、条件が似ていて施行時期も近い、中山ダート1800mのマーチS組は〔0.2.2.40〕と一息。
 基本的には長目の距離を経験してきていることがアドバンテージになるということだろう。過去7年の連対馬14頭のうち11頭に「ダート1900m以上で1着」の実績があった。例外の3頭中2頭にもダート1900m以上で2着以内の実績があり、距離実績は必須とも言える。

軸ならコレ一択!
 その他の実績面では、阪神ダートで1着(連対馬14頭中11頭)、中央の重賞で2着以内(連対馬14頭中11頭)というのがポイント。この2点に加え、距離短縮組で前述の「ダート1900m以上で1着」もクリアしたのはグリムとメイショウスミトモの2頭だけである。
 ただし、メイショウスミトモは近走一息。過去7年で前走10着以下のグループは〔0.1.3.33〕、7歳以上の高齢馬も〔0.1.1.29〕となっており、馬券の軸ならグリムで決まり。

推奨馬
グリム
元騎手・坂井千明の乗り役流儀

【アーリントンC追い切り診断】フォッサマグナは反応と伸びが良い/ヴァンドギャルドは気分良く走れている

■ヴァルディゼール【A】
体を使えていて順調そうに見えた。

■ヴァンドギャルド【A】
気分良く走れていて、体も使えている。

■カテドラル【B】
体の使い方は問題ないけど少し硬さがあるかな。

■サンノゼテソーロ【C】
トモが開いて走っている。前だけで走ってる感じ。

■ジャミールフエルテ【A】
体を使えてこの馬なりに順調。

■トオヤリトセイト【B】
体の使い方がイマイチ。結果を出しているからこういう動きをする馬なのかもしれない。

■フォッサマグナ【A】
反応と伸びが良くて、気持ちも乗っていたね。

■ミッキースピリット【B】
動きが硬い。マイルまでがギリギリと言ったところ。

■ミッキーブリランテ【C】
走り方が重い。脚の先が上手く使えていない感じだね。

■ヤマニンマヒア【C】
動きに硬さがあって見映えがしなかった。

■ユニコーンライオン【C】
体の使い方に伸びがない。

■ロードグラディオ【C】
動きに硬さがあるから力が入り切っていない。

フォッサマグナが一番良く見えた。ヴァルディゼールとヴァンドギャルドも仕上がっていると思うよ。ジャミールフエルテは上記3頭には劣るけど順調そう。

【A】=水準以上の動き。調整過程は良好
【B】=デキは平凡。特筆すべきポイントなし
【C】=状態面に不安アリ
【危】=好調時とくらべて著しく状態が悪い。危険な人気馬
【VIP】=先々が楽しみな素質馬



競馬コラム「水島晴之の単複で買え」

ディスパーションの差し切りが決まる/中山8R

中山8R (12)ディスパーションで勝負だ。再転入後はなかなか結果を出せないでいるが、芝は4戦して6着、7着、5着、9着(いずれも0秒5以内)と大崩れしていない。それも逃げか、差しか。試行錯誤しながらで、力を出し切った競馬ではなかった。徐々に「ためて差す」形が固まりつつあり、そろそろ上位争いに絡んでいい。

3走前の東京では4角11番手から、上がり34秒3の脚で伸びてきた。ここもうまく脚がたまれば差し込める。年明けはすでに3戦しており、追い切りは調整程度だが動きは素軽い。ここ一連のいい状態をキープしている。時計のかかる馬場も歓迎だ。
今回のメンバーは、前走3着(以内)が2頭、半数の7頭が休み明けと混戦必至。ベテラン柴田善騎手がうまく導けば、差し切りが決まる。単3000円、複7000円。(ここまでの収支 マイナス9万2000円)
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結果

中山8R ⑫ディスパーション 3着  複勝配当450円




佐藤ワタルの内ラチの上を走れ!

【アーリントンC・結論】展開考え持続力ある馬をチョイス!

阪神11R・アーリントンCは例年開幕週だったところを、昨年から4月の半ばに開催が移った。ところが昨年、勝ったタワーオブロンドンの勝ち時計1.33.4はレースレコードである。これはラブカンプーがこのレースで過去2番目に速い前半3F34.5のタイムで逃げたことにより誘発された。もちろんタワーオブロンドン、パクスアメリカーナ、レッドヴェイロン、インディチャンプと上位が強かった影響もあるが。

タワーの父はレイヴンズパス。数多くのダート馬を送り出したミスプロ系イルーシヴクオリティの産駒である。2着パクスアメリカーナの父はクロフネ。ペースが速くなるほど、より末脚の持続力の重要性が高まり、芝だけでなくダートも走れるような種牡馬の仔が有利になるのではないか。

1頭気になる馬がいる。◎ユニコーンライオンだ。父は芝でもダートでも活躍馬を輩出するストームキャット系スキャットダディ。自身もフランスの芝短距離G1・モルニ賞を制した後、アメリカでダートのG2・スウェイルSを制したように芝ダート兼用を思わせるところがあった。

ユニコーンライオンの前走・スプリングS11着は出遅れの影響が大きい。父がモルニ賞勝ち馬だけに、距離短縮はいいほうに出る可能性がある。2走前のつばき賞で前後半3Fがそれぞれ34.8-36.6という後傾の持続力勝負を、4コーナー2番手から押し切りかけたあたり、持続力も相当なものを感じる。一発を狙いたい。


中山11R・中山グランドジャンプは中山の4250m大障害コースで開催される。残り1200m地点を過ぎても障害コースを走ったままで、4コーナーでダートコースを横切り、直線の芝コースに入り、直線に障害はない中山大障害4100mと違い、グランドジャンプは、残り1200m地点から芝の外回りコースに入り、最後の直線で坂の手前で障害を飛越した後、坂を上ってゴールを目指す。

グランドジャンプのほうが距離は長いものの、最後の直線に障害がある分、差し馬も減速せざるを得なくなり前の馬が残りやすい。中山大障害は最後の直線に障害がないことから、グランドジャンプより距離が短くとも差しが入る。ということで中山大障害は◎タイセイドリームとした。実際落馬したアップトゥデイトの外を回りながら、勝ったニホンピロバロンをハナ差まで追い詰め、あと一歩で勝利という好内容である。

普通に考えれば中山大障害向きのタイセイドリームなのだが、前走の阪神スプリングジャンプではなんと2番手につけ、途中からは先頭を奪うという戦法にモデルチェンジ。最後はオジュウチョウサンに交わされるも、以前と比べても先行して脚を使えるようになってきた。9歳にして本格化の気配が漂う。ということで、中山グランドジャンプでも◎タイセイドリームを敢行する。但し、障害に戻って2走目の王者オジュウチョウサンはさすがに相手筆頭評価としたい。




狩野雄太さん

【アーリントンC・結論】時期が変わっても狙いは同じ

あっという間に中山、阪神開催は最終週を迎えました。土曜は阪神でアーリントンC(G3、芝1600m)が行われます。昨年から施行時期が1回阪神開幕週から2回阪神最終週に変わりました。馬場状態や出走馬のタイプも全然違いますが、傾向は大きく変わっていません!

阪神芝1600mは先週、阪神牝馬Sと桜花賞がありましたね。ともに前半3Fより後半3Fが2秒以上速いペースになって、4コーナー2番手以内の馬が勝利。上位3頭はすべて32秒台後半~33秒台中盤の上がりをマークしていました。とにかく速い上がりを出せる馬が強い舞台です。

昨年のアーリントンCは1~3着馬はレース上がり1~4位。開催時期が違った2017年も上がり1~3位が上位を独占しています。昨年の上位3頭、2017年の連対馬は【近3走で上がり2位以内を2度以上】出していました。その時の"ポジション"も重要で、すべて【好位~中団につけて速い上がりに対応】していたんです。

このレースは2016年から3年連続で、3コーナー5番手以下だった馬しか馬券に絡んでいません。前にいた馬が速い上がりを使える舞台とはいえ、スピードで押し切ってきたタイプには厳しい条件ということです。

ちなみに昨年の4着はインディチャンプ、5着はダノンスマッシュでした。その後に重賞を勝って、G1に手が届きそうな馬ですね。どちらも近2走とも2位以内の上がりを出していましたが、結果的に2頭とも先行する形になって、中団あたりで脚をためて速い上がりを使ってきた馬に差されました。

【近3走で上がり2位以内を2度以上】出していて【好位~中団につけて速い上がりに対応】しているのはヴァルディゼール、トオヤリトセイト、フォッサマグナ、ミッキーブリランテ。




境和樹の穴馬券ネオメソッド

施行時期は変わっても…

阪神11R アーリントンC(GⅢ)(芝1600m)

2019arlington01.png

アーリントンCは、「持続力比べ」がデフォルトのレース

2019arlington02.png

平均~前傾で推移し、後半4Fの持続力比べになりやすいことが分かります。施行時期が変わった昨年も、前傾よりの平均ラップで推移し、ラスト600~400地点で最加速、そこから脚を使い続ける性能が求められています。

このことから、アーリントンCにおいては、平均~前傾ラップからの持続力比べに対する適性が認められる

・1400実績
・ダンチヒ系

という2つのポイントが浮かび上がります。

2019arlington03.png

昨年の勝ち馬タワーオブロンドンは、1400の重賞勝ちに加えて、2走前のききょうSで前半3F33.5秒のハイペースを勝ち切った経験がありました。また、2着パクスアメリカーナも、直前のこぶし賞(芝1600)勝ちが45.9-49.8秒の超前傾戦(ちなみに、未勝利勝ちも46.2-48.3秒)。このレースに必要なレースパターンの経験がありました。

2019arlington04.png

血統的には、持続力比べに対する適性が高いダンチヒ系が、その持ち味を発揮しやすいレース。昨年は唯一の該当馬ダノンスマッシュが5着に敗れましたが、レースの質を考えると、簡単には見限れないところはあると思います。

持続力適性に着目し、1400実績とダンチヒ系を狙っておきたいアーリントンC。今年の注目馬は……

①ミッキースピリット
(母父インヴィンシブルスピリット)

⑤サンノゼテソーロ
(父ザファクター)

⑩カテドラル 2着
(母父ロックオブジブラルタル)

⑪トオヤリトセイト 3着
(前走1400勝ち)

⑭フォッサマグナ
(父ウォーフロント)

⑰ミッキーブリランテ
(母父ダンシリ)

①ミッキースピリットは、母父がダンチヒ系インヴィンシブルスピリット。

前傾色の濃い1400で未勝利を勝ち上がっていることに加え、2走前の白梅賞を高評価。半マイル0.6秒の前傾戦から、ラスト4F12.2-11.9-11.7-12.2秒という持続力競馬で勝ち馬と同タイムの3着。これがアーリントンCのレースイメージと重なります。当時の勝ち馬エメラルファイトは後のスプリングS勝ち馬であり、メンバーレベルも悪くありませんでした。混戦模様で人気の盲点になる今回が狙い目です。
結果 ①ミッキースピリット 10着


皐月賞週

【美浦の『聞き屋』の囁き】

●本命候補と穴候補●

共同通信杯でアドマイヤマーズに完勝して一気にクラシック候補へと名乗りを挙げたダノンキングリー。

厩舎サイドの見立てとしてはマイラーとしての資質を評価していたので、共同通信杯で距離を試してみてから、距離で負けるようならNHKマイルCへ、メドが立つようなら皐月賞へという思惑だったようだが、それすら楽々と乗り越えてしまう強い競馬で勝利。

皐月賞の2000mという距離に対しては自信を深めたようだが、さすがにダービーの2400mへの適性は半信半疑のようで、前走時と同じように結果と内容で、次の進路をNHKマイルCへとするのか、ダービーへとするのか決めるとのこと。

もしかすると今回も前回と同じように調教師の思惑をあっさりと超えて皐月賞でも結果を出してしまうのかもしれない。


そして…。池江厩舎と横山典騎手の組み合わせはここ数年で記憶にないほどのレアパターン。

どういう経緯でクラージュゲリエに乗ることになったのか、調べたみたところ、その答えはとても単純だった。

モレイラ騎手から武豊騎手へと乗り替わったあと、武豊騎手とのコンビでの継続が難しいとなり、誰に依頼するかとなった時に、池江師が思いついたのが同世代の横山典騎手だったから、というのが答え。

つまり、ベテランに頼もう、それなら、という思い付きというのだ。

嘘のような話だが、周りの関係者を取材するとこの答えが返ってきた。

今年も順調に勝ち星を伸ばしているベテラン横山典騎手は、その存在感も技術も健在ということだろう。

怖い存在になるかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ルメール旋風を若手が抑える!?●

先週からクラシックが開幕、桜花賞を優勝したのは2歳暮れには果敢に牡馬相手の朝日杯FSに挑戦したグランアレグリアだった。今後の路線は、オークスでは無くNHKマイルCへ進むことが報道されている。

先週のNHKマイルCのトライアルレースであるニュージランドTは、この場でもお伝えしたワイドファラオが見事勝利、3着にも収得賞金900万の2勝馬ヴィッテルスバッハが入線し、本番の賞金ボーダーはやはり高くなりそうだ。

今週土曜日に阪神で行われるアーリントンCも、施行をこの時期までスライドさせ今年からNHKマイルCのトライアルレースに指定され、3着までに優先出走権が与えられる。ゆえに、ここもやはり注目は賞金の足りない組、特に収得賞金900万の2勝馬だろう。

人気の中心となりそうなのは、ここもやはりルメール鞍上のフォッサマグナだろう。関西リーディング上位のミルコや福永騎手も有力馬に騎乗してはいるものの、ともにルメールが乗れなくなって回って来たクチ、ゆえに選んでいるフォッサマグナが最も注目となる。また、ルメールは本番では前述通り乗る馬が決まっているため、ここ一発勝負。その点でも勝負度合いは高そうだ。

今年の春もまたルメール旋風が巻き起こりそうな雰囲気はあるが、若手騎手にも注目してみたい。

このレースにも若手が数人チャレンジジしているが、中でも注目したいのは坂井瑠星騎手が乗るミッキーブリランテ。

新馬戦では、先日の毎日杯で2着だったウーリリと直線マッチーレースを演じ惜しくも2着に敗れたが、そのレース振りから既に能力は証明していた。

2戦目で順当に勝ち上がると昇級戦で重賞挑戦、負けはしたものの3着なら評価を下げる必要は無い。

自己条件に戻った前走は、馬込みでジックリと折り合い、直線も狭いところを割って出る大人びたレースで快勝。成長も十分窺えるレースだった。

再び重賞挑戦のここ、もちろん本番へ向かうためには3着以内が絶対条件となるのだが、鞍上の坂井瑠星騎手は、そのNHKマイルC当日の騎乗予定は既に東京で組んでいる。そう、ここで優先権利を獲る事を前提にした行動だ。

それが意気込みなのか…自信なのか…どちらにしても、跨るミッキーブリランテにそれだけの力があると言う手応えを掴んでいることは間違い無い。

ルメールの駆るフォッサマグナは強敵かも知れないが、遜色無い競馬をしてくれそうだ。




水上学の血統トレジャーハンティング

土曜阪神11R アーリントンC(G3)(芝1600m)
◎本命馬
⑰ミッキーブリランテ
(牡3、栗東・矢作厩舎、坂井騎手)
忘れている人もいるかもしれないが、当レースはNHKマイルCのトライアル。出走頭数も質も昔に比べると揃っている。トリッキーなコースのニュージーランドTを避けて、関東馬でも敢えて広い阪神マイルに持っていく馬もおり、見応えあるメンバーとなった。ここは人気の盲点のようになっている⑰ミッキーブリランテから入る。

正直、枠は痛い。ただ前に行きたい馬が多く、位置取りは後ろ寄りになるはず。阪神マイルの外枠ならその方が良い。 番手関係なく、タメれば必ず良い脚を使う。馬群を全く気にしないメンタルの強さもある。今の阪神の高速馬場に合うダンチヒの血が母に強調されており、かといってシンザン記念のような力の要る芝にも対応できる。シンザン記念の内容も勝ちに等しく、ヴァルディゼールとの差はほとんどないはず。今春阪神の当該コースで、ディープブリランテ産駒が2勝しているのも後押し。
$お宝馬
⑪トオヤリトセイト
出遅れは織り込まないといけないが、とにかく切れる。今回も直線だけの競馬になるだろうが、大外から一気に差し込んでくるだけの切れはある。全兄トゥラヴェスーラはマイルに延ばして結果は出ていないが、前に行ってしまうからであり、タメればこなせるはずだ。母はアストンマーチャンの全妹で、この馬自身はノーザンテーストの5×4×4とクロスが入っている。これが爆発力の源泉だ。

上位評価は⑭フォッサマグナ、③ヴァルディゼール、①ミッキースピリット。押さえは⑮ユニコーンライオン、⑩カテドラル。



栗山求さん

阪神11R アーリントンカップ(G3) 芝1600m・外 OP 馬齢

◎3ヴァルディゼール
○6ニシノカツナリ
▲14フォッサマグナ
△17ミッキーブリランテ
△5サンノゼテソーロ
△12ヴァンドギャルド
<見解>
◎ヴァルディゼールは
「ロードカナロア×ハーツクライ」という組み合わせで、
トライマイベスト≒ラシアンバレエ5×3という4分の3同血クロスが配合の核心。

これは父の代表産駒であるアーモンドアイが持つ
トライマイベスト≒ロッタレース5×2とよく似ている。

トライマイベストの4分の3同血クロスとサンデーサイレンスを併せ持つ、
という点で両者の配合構成は酷似しているのだ。

ロードカナロア産駒は阪神芝1600mで連対率28.3%。

2010年以降、当コースで産駒が20走以上した64頭の種牡馬のなかで
第1位という優秀な成績だ。

アーモンドアイと同じくラストの決め手に優れたロードカナロア産駒で、
これからまだまだ出世が見込める。

前走から間隔が空いたものの、
今回は適性の高いコースに替わり、
さほどペースが上がりそうもないメンバー構成。

となれば3番枠を利して内目をうまく立ち回り、
ラストの決め手勝負で勝ち負けに持ち込めるだろう。




土曜メインレース展望・柏木収保

史上初の“18頭立て” 注目度を増すトライアル/アーリントンC

善戦が続く有力馬の巻き返しに期待


 昨年から皐月賞と同じ週になり、今年は史上初の「18頭」立てとなった。

 これまではやや地味な印象も与えかねないマイル重賞だったが、先週のニュージーランドTと同じ「3着馬までに優先出走権」が与えられるNHKマイルCのトライアルとして、これから注目度はどんどん高まるだろう。

 主に2月に施行されていた当時は、1月のシンザン記念に連続する冬のマイル重賞だった。しかし、阪神の1600mなら先週の「桜花賞」や、牡馬の「朝日杯FS」とコースも距離も同じ。レースは白熱して難しくなると同時に、高い能力を秘める馬が好走しやすくなる。

 阪神1600mの新馬を人気に応えて快勝のあと、いきなり「東京スポーツ杯2歳S」を勝ったニシノデイジーから「ハナ、アタマ」差3着。同タイムの1分46秒6で乗り切ったヴァンドギャルド(父ディープインパクト)の巻き返しに期待したい。上がりはニシノデイジーと同じ33秒9だった。

 続く「ホープフルS→きさらぎ賞→毎日杯」を「0秒6,0秒4,0秒2」差の善戦にとどまり、まだ条件賞金400万の1勝馬。勝ち味の遅さが災いして皐月賞挑戦はかなわなかったが、距離が延びてこそ…と期待されたこの馬、現時点では1800m-2000mは合わなかったのかもしれない。

 輸入牝馬の母スキア(父は英ダービー馬モティヴェイター)はフランスで3勝(1800m-2000m)し、祖母ライトクウェストの父も英ダービー馬クウェストフォーフェイム。当然、クラシック向きタイプと考えられたが、血統背景への期待(予測)は、それが前面に出るとは限らない。短距離向きではないかと思われた産駒が意外や中~長距離に合うことだってある。

 新馬の阪神1600m(重馬場)を、上がり33秒9(レース上がりは34秒5)で馬群を割って抜けた内容から、阪神のマイルは合っている。上がり33秒9で突っ込んだ1800mの毎日杯も瞬時に反応できない不器用な死角が出ただけで、まだまだ脚はあった。先週より少しタイムのかかる馬場になるならさらに有利だろう。

 18頭だけに波乱の危険はある。フォッサマグナ、ヴァルディゼールなどの人気馬だけでなく、強気に遠征した素質を秘めるニシノカツナリ、シュタルケ騎手の乗るカテドラルなどの伏兵にも注目したい。



優馬

重賞データ攻略
アーリントンカップ


 昨年から日程が変わり、NHKマイルCのトライアル競走となった当レース。今年も素質馬たちによる3枚の切符をかけた熱い戦いに注目したい。

前走距離に注目
 例年、短距離や中距離戦線からの臨戦馬も多く参戦し、混戦模様となるが、前走の距離別成績を見ると面白い傾向が出ている。過去5年の前走距離別成績は以下の通り。

前走距離別成績(過去5年)
1200m〔0.0.0.2〕
1400m〔0.1.2.11〕
1600m〔5.4.1.21〕
1800m〔0.0.2.9〕
2000m〔0.0.0.2〕

 過去5年の連対馬10頭中9頭が前走でもマイル戦に出走していた。直近でマイルの流れを経験していることが、ここでは大きなアドバンテージとなるようだ。今年はヴァルディゼール、オーパキャマラード、フォッサマグナ、ミッキースピリット、ミッキーブリランテ、ロードグラディオの6頭が該当。一方で、上位人気が予想されるヴァンドギャルドは1800mからの臨戦となり減点が必要。

実績面でもマイル戦績がポイントに
 過去5年の実績面のポイントは以下の3点。

アーリントンC連対馬のポイント(過去5年)
芝1600mのオープンクラスで3着以内か500万で1着(10頭中9頭)
芝1600mの複勝率が50%以上(10頭中9頭)
2勝以上(10頭中9頭)

 実績面においてもマイル戦の成績がポイントとなる。上記条件をすべて満たすのが、ヴァルディゼール、フォッサマグナ、ミッキーブリランテ、ロードグラディオ。この4頭は前項であげた前走マイル組という条件も満たしている。今年はこのマイルに強い4頭による上位独占を期待してみたい。

馬連ボックス
ヴァルディゼール
フォッサマグナ
ミッキーブリランテ
ロードグラディオ